プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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青い嵐

<現代パラレル 高校生カカシと教師イルカの話祭りの前の続きになります。
キリバンを踏んでいただいた「inubou様」からいただいたリクエストの「嫉妬するイルカ先生」なんですが予想外に長くなったよ!!

そんな訳でタイトルまんまの話良ければ追記からお読み下さい・・・。

青い嵐

軽やかなチャイムが4時限目の終わりを、昼休みの始まりを告げる。
「じゃあ今日の授業はここまで!文化祭間近だからって皆浮かれずにちゃんと復習するんだぞ!!」
そういい残して教室を後にし学校内の自分の聖域でもある準備室に戻る。

「じゃあ又明日。」
そういって畑は昨日俺のほうを見もせずに帰って行った。
その後から俺の胸の何処かに訳の分からない感情や小さいけど小さすぎて抜けない棘の様な痛みがある気がしてならない。
いや違う、畑と別れた時からじゃない!!
多分きっと昇降口の外で彼女と一緒に居る畑を見たときからだ・・・。

頭の中でグルグルと同じ事を考えながら気付いたら購買の近くまで来ていた。
以前は週に何回か仕出しの弁当を頼んで職員室で食べたり学食に行ったりしていた。
だが夏休みが終わった頃からは食事を終えて戻ると畑が勝手に俺の机で弁当を食べて昼寝している事があった。
そんな事を何回か繰り返しているうちに準備室で購買で買ったパンを食べたり持参した何かを食べるようになっていった。
最近ではたまに畑が俺の分の弁当も『作りすぎたから』と言って自分の分と一緒に作って持ってくることもある。
お陰で職員室へは週の頭の朝礼と職員会議、朝と帰りに配られるプリントや教師内で回される回覧板の確認位にしか立ち寄らなくなった。
「念の為に昼飯買ってくか・・・。」
誰に聞かれたわけでもなくそう呟くとポケットの中の小銭入れをさぐる。
ふと見たら珍しく焼きそばパンがまだ売っていた。

『うちの購買の焼きそばパンって人気あるみたいなんだけど俺まだ一回も買えた事がないんだよね。』
『それは畑が人が居なくなって落ち着いた頃に買いに行くからだろうが』
『まあ確かにそうなんだけどさ。でもどうせなら卒業までに一回食べてみたんだよね。』

そんな会話を以前交わしたことを思い出す。
折角だからと残っていた2つと他のパンも幾つか購入し妙に緊張しながら準備室へ戻る。
畑はは居るだろうか?そう思いながら扉を開けようとする・・・と後ろから軽く体当たりされる。
一体誰だ?!と思って見てみると昨日畑と三人で一緒に帰った女子生徒だった。
「あー先生パンなんか買ってる!!だから私がお弁当作ってあげるって言ったのに!!」
「昨日も言ったが生徒からは何も受け取らないようにしてるから。ところで何の用だ?授業の質問なら今ここで受け付けるが?」
「畑君誘って先生のところで一緒にお昼食べようかと思ったの。そうしたら畑君ってば授業終わった途端居なくなっちゃうし。折角だから先生と一緒に食べようかと思って。」
ニコニコと笑いながらそう言って自分の弁当を見せる彼女に悪気は無いんだろうが訳も無くイラッとする。
特に気にしていなかったがこの子は畑と一緒のクラスだったのか・・・。
「悪いんだが準備室に用も無い生徒を入れるわけにはいかない。しかも女子生徒と2人きりなんて申し訳ないが余計にありえない。授業についての質問なら廊下でなら受け付けるがそうじゃないなら戻りなさい。」
「えー先生ってば頭固いな。ばれなきゃいいじゃん?」
そう言いながら彼女は昨日の畑にしていたように俺の腕に自分の腕をするりと絡み付けてくる。

「何するんだ、離しなさい!!」
「こんなところ見られたら誤解されちゃうかな・・・?なんてね。ねえ先生、誤解されたらどうする?あっ畑君だ!!」
彼女の声にぎくりとし首だけ後ろを向くと弁当の包みらしきものを持った畑が無表情でこちらを見ていた。
畑を見つけた彼女の腕の力が抜けたのを良い事に申し訳ないが腕を振り払わせてもらう。
「あっ先生ったら酷いなあ!ねえ畑君と一緒にイルカ先生の所でお弁当食べようと思って誘うつもりだったんだよ?なのに授業が終わったらさっさと何処かに行っちゃうし。」
畑はそんな彼女と俺を無表情のまま見ている。
元々の顔が整っているだけあって『なんか人形みたいだな』なんて思ってしまう。
「・・・俺はアンタと一緒に食べるつもりは無い。」
そういい残すと畑は踵を返しスタスタと行ってしまった。
「ねえ、ちょっと待ってよ?もう畑君ってば!!じゃあ先生又ね。」
そういい残すと彼女は畑を追ってパタパタと走り去る。
そんな彼女を見送りながら俺は昨日感じたあの訳の分からない感情が、棘のような痛みが少し大きくなったように感じた・・・。

結局その後も畑は俺の元を訪れず、半ば自棄になった俺は畑に買ってきたパンも全て食べてしまい若干の胃もたれに悩まされながら今日も校内を見回っている。
今日も残っている生徒に声をかけながら教室の鍵を確認し準備室へ戻る。
準備室は明かりがついておらず俺が出たときと同じく暗いままで畑が来た形跡も無かった。
『いやこれが普通なんだ。畑が毎日のように来ていたほうがおかしかったんだ・・・。』そう自分に言い聞かせ帰るための用意をする。
ふと今朝は会議があったため鞄を職員室に置きっぱなしにしていた事に気付き慌てて取りに行く。
夕闇の中の校内を歩くと昨日と同じ学校なのに何故か今日はやけに薄暗く感じる。
昨日と同じ学校の筈なのに・・・そんな事を思いながら支度を整え靴を履き替え裏門へと向かう。

「イルカ先生みーつけた!!」
そう言いながら俺目掛けて走って来たのは昼間と同じ彼女だった。
「先生偶然だね?ねえ今日も一緒に帰ろうよ?」
「だから申し訳ないが女子生徒と二人で帰ったりすることは出来ない。下校時間は過ぎてるんだからさっさと帰りなさい。」
「じゃあ他の誰か居ればいいの?畑君でも居たらいいのに。」
「そうじゃなくて・・・。」
なぜそこで畑の名前が出てくる!?と又胸の中の訳の分からない気持ちが少し大きくなっ。
それと同時になんだか知らないが又無性にイライラする。
今度は纏わりつかれない様にと一定の距離を保ちながら彼女と話をするが一緒に帰ろうと又しつこく繰り返される。
思わずその辺を通りかかる生徒でも捕まえてそいつらと俺と彼女で一緒に帰れば気が済むんだろうか?と考え始めた時、何気なく校舎のほうを見た。

ふと見上げると消したはずの準備室の明かりがついていて人影が動いた気がした・・・。
あれ?俺鍵閉めたっけ?!と思い返すがそう言えば色々考えていて鍵を閉めた記憶が無い!!
「悪いが先生は忘れ物したから戻る。君は早く帰りなさい!!あっ言っておくが書類の整理もするから万が一待っていても無駄だからな!!」
そういい残し慌てて教員用の昇降口へ向かって走る。
後ろから『イルカ先生ってば~。』と声が追いかけてきたが申し訳ないが構っている暇は無い。

自分の下駄箱に投げ入れるように靴を放り込み上履き代わりの靴を突っかけて走って準備室に向かう。
まさか、いやでも俺が消し忘れただけなのかもしれない。
それにひょっとして畑だったとしても俺がいないのを見てもう帰ったかもしれない。
そんな事を考えながら階段を駆け上がり扉の前に立つ。
肩で息をしながら大きく一つ息を吸い込み少し緊張しながら扉を開ける。

やっぱり畑はそこにいた。
しかし彼は窓の方を向いて立っていて今どんな顔しているのかは俺からは見えなかった。
「・・・畑、あのな?」
「センセ鍵開けっ放しで帰るとか無用心だーよ?何?女子高生に迫られて浮かれていたとか?」
「なあ、畑・・・。」
「今日昼休み2人の邪魔しちゃってごめーんね?ねえ?見てたよ?何で一緒に帰らなかったの?鍵なんて閉めなくてもきっと誰にも分からなかったヨ。」
「畑!!」
「そりゃあ先生だって男だもんね。昼間、女子高生に腕組まれたりしたら浮かれちゃってて鍵もかけ忘れるかもネ?」
「畑!お前いい加減にしろ!!何言ってるんだ!!」
窓際にいる畑のとこに行くと半ば強引に肩を掴んで振り向かせる。
ふざけた口調で話していた畑だが顔は怒っているかのように真剣な顔つきだった・・・。

「ねえ先生?昨日言っていたじゃない?彼女ってば半年もしないうちに生徒じゃなくなるんだよ?結構スタイル良いし、可愛いし今のうちに予約しておいたほうがいいんじゃないの?」
口調はふざけてるが顔は真剣だ。
カチンときて売り言葉に買い言葉じゃないが俺もついつい声を荒げる。
「彼女はそんなつもりじゃないだろう?ただ身近に居る年上の異性が珍しいだ。疑似恋愛だ!!そんな事言ってお前の方こそ可愛いと思ってるなら付き合ったら良いんじゃないのか?昨日だって今日だってあんなに纏わりつかれて。そういや昼は弁当は一緒に食べたのか・・・」

言い終わらないうちに今度は畑に両肩を押され俺は壁に勢いよく押し付けられる。
「俺は先生だけだってずっと前から言ってるだろう!!何回言ったら先生は分かってくれるんだよ!!」
「・・・畑あのな?落ち着いて聞いてくれ。俺は色々考えたんだ。」
「何だよ!!言ってみろよ!!」
いつもと違う畑の乱暴な口調にちょっと驚きながら俺はいつか言わなくちゃいけないと思ってずるずる先送りにしていた事を口にする。
「なあ、俺も色々考えたんだ。お前が俺に抱いてる気持ちってひょっとしたら疑似恋愛じゃないのか?お前は途中編入して何となく心細い時にたまたま年も割りと近い俺がそばにいて・・・。」
「・・・それで?」
「それでその不安定な気持ちと、多少は年が近くて話しやすかった俺に対する安心感見たいのを恋と勘違いしてとか・・・。」
「・・・他には言いたい事は?」
「手近な俺をたまたま恋愛対象だと思い込んでいるだけで。俺はこんな所に一人でいるから近寄りやすいってだけだったんじゃ?ひょっとしたらここに居たのが俺じゃなくても。他の先生でも良かったんじゃないのか?」
「・・・なあ?俺は先生に会いにこの学校に来たって話したよな?賭けの話を何で先生にしたと思ってんの?」
「だって畑。アレは冗談だろ?」

言い終わらないうちに畑は俺の肩を押さえていた手を片方離したかと思うと俺の顔の横の壁を思い切り叩きつけた。
物凄い音がして俺は思わずすくみ上がる。
「なあ?冗談で男に卒業したら抱かせてくれとか頼むと思ってんのかよ!ヤリたいだけならコクって来た女達を片っ端から幾らでもヤってるよ!!わざわざ先生に賭けなんか持ちかけるかよ!!先生は俺の話ちゃんと聞いていてくれなかったのかよ!!」
「・・・畑。」
「少なくとも俺の思いは俺だけのものだ!!先生が勝手に自分で考えて勝手に俺の気持ちを疑似恋愛だの何だのと決め付けんな!!俺の想いを先生に汚される覚えは無い!!何で・・・何でわかってくれないんだよ!!」
一気にまくし立てると畑は段々とうなだれ、片手は俺の肩を押さえたままもう片手は壁を殴ったままうなだれてしまった。
俺からはもう畑がどんな表情なのか見えなくなってしまった。
「・・・もう良いです。」
今までの声が嘘のような小さな声でそう呟くと俯いたまま小さく首を振る。
そのまま俺の肩から手をはずし、俯いたまま入り口へと向かう。
俺は何かに張り付けられたかのように壁から動けず、でもなんていったら分からなくて。
でも取り合えず畑に呼びかける。
「なあ、畑・・・。」
俯いたままのろのろと荷物を持ち俺の呼びかける声には答えず畑は扉を開けた。
「・・・お騒がせしました。しばらく・・・。少なくとも文化祭が終わるまでは俺はここには来ません。」
呟くようにそう言うと後ろ手に扉を閉め出て行った。

少し近くから声が聞こえた。
「あっ畑君まだ居たんだ!!ねえ?イルカ先生見なかった?」
「・・・知らない。」
「そっか~。どこいったんだろう?職員室には居なかったんだよね。ねえ?畑君これから帰るなら一緒に帰ろうよ?昨日の話の続きもしたいし!」
「・・・勝手にすれば?」
「それってオッケーてこと?やったね!!畑君と帰れるってことで良いのかな?じゃあ早く帰ろうよ?」
二人の声が会話しながらどんどん遠ざかっていく。
声が遠ざかると同時に俺はもう膝に力が入らず壁に背中をつけたままズルズルと崩れ落ち膝を立てたまま座り込む。

「・・・何なんだよ一体。」
畑が彼女と話しているのを聞いた途端昨日から胸の何処かにあった訳の分からない気持ちが又大きくなったのを感じた。
喉の奥のほうが何だか苦く、なんだか喉が詰まった見たくなって。
気付いたら歯を食いしばって手のひらに爪の跡がつくほど握り締めていた。
頭を膝の間にうずめもう一度『何なんだよ・・・。』と呟く。
ああ、もう俺は知りたくなかったこの胸の痛みの・・・気持ちの名前が解ってしまった・・・。

俺はずっと畑の好意に胡坐をかいていた。

畑から俺の所に来るのが当たり前になっていた。

畑とは俺が一番近くに居て彼の事は俺が一番知っているものだと思っていた。

俺は畑の事が好きなのかはいまだに良く分からない。

でも優美なのに淡々とした態度で人を寄せ付けない彼の一番近くに居て好意を受けているのは自分だと自惚れていた。

だから昨日彼女が畑に纏わりついていた時、手を握っていたのを見たとき、さっき一緒に帰ろうとしているのを聞いたときあんな気持ちになったんだ・・・。

俺が彼女に対して抱いていた知りたくなかったこの気持ちは『 嫉 妬 』だ。

俺は畑に対する彼女の態度に 『嫉妬』 していたんだ!!

握り締めたままだった手でさっきの畑のように床を思い切りたたきつける。

「俺は。・・・俺は一体どうすりゃいいんだよ!!」

吐き出すように怒鳴るが誰かが答えを返してくれるわけではなくて・・・。

しんと静まり返った部屋の中に天井の蛍光灯のジジ・・ジ・・ジジ・・・という小さな音だけがいつまでも響いていた・・・。

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