プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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イルミネーション・イミテーション後編

高校生カカシと教師イルカのシリーズ第9話目でクリスマスをぶっちぎりましたが「イルミネーション・イミテーション」後編になります。
やはり最後が一番長くなりました。

良ければ追記からお読みくださいませ。





イミテーション・イルミネーション 後編

エレベーターを1つ下の階で降り今や何処にでもあるコーヒーショップに立ち寄る。
きょときょとしている畑を放置しラテを2つ買い片方を畑に差し出す。
『ありがとうございます。』と言いながら受け取った畑に目線で外に出るように促す。
ドアを開けて外に出た瞬間物凄い風に煽られた。
『うわっ!』と言いながら二人とも少しだけ強い海風によろける。
畑を見ると珍しく目を大きく見開いて俺を見ている。
「センセ。ここって・・・。」
「ん?高速だけど海の上だ。そろそろ良い時間かな?」
そう言って反対側に回るように促し二人で歩いていくが途中で立ち止まり
「畑、俺が手を引いていてやるから目を瞑れ。」
と言うと素直に目を閉じた。
そんな畑の手を引きながら目的の場所に向かう。
「着いたけどもう少し目を閉じててなー。」
と言う俺の言葉に子供のように更にギュッと目を閉じている。

「畑、目を開けてみろ。」
畑はギュッとつぶっていたせいか何回か眩しそうに瞬きを繰り返したあと目を見開いて目の前の景色を眺めていた。
目の前に向かって沈んでいこうとする夕日と、その夕日の色に染めらた海が広がっている。
離すのを忘れていた俺の手を強く握るとゆるゆるとこちらを見る。
だから俺も普段の畑に負けないくらい満面の笑みで

「なぁ畑。夕日が綺麗だな。」

と言った。呆然とした顔のまま俺の顔を見た畑は一瞬泣きそうな顔をした後

「うん、先生。俺が見てきたなかで一番綺麗だよ。」

と呟くように言って又前を見た。
短い時間だったけど俺達はそのまま二人で海に沈んでいく夕日を眺めていた。

手にしていたコーヒーもすっかり覚めてしまい海風に晒されて体も冷えてしまった。
「じゃあ次に行くか?」
「えっ?先生まだあるの?」
「海と山だっていったろ?お楽しみはこれからだ。コーヒーは冷めちゃったし車の中で飲むか。」
そう言いながら車に向かう。
「夜ご飯はどうする?後ででも構わないか?食事する場所も少しだけ調べてはみたけどクリスマスイブだろ?どこも混んでるみたいでな。これから行くところはあまり遅くまで営業していないみたいなんだ。」
「俺は後でも良いです。混むようならそっちに先に行っちゃいましょう」

高速を下り目的地に向かう。
一般的な仕事が終わる時間帯より早く着いたからか思ったよりも混んでいなかった。
横の畑を見ると又唖然としている。

「センセ、ここって・・・。」
「ん、お前が置いていった雑誌に載っていただろ。最初は近場でと思ったんだがな。やっぱり色々問題がありそうな気がしてな・・・。それに俺もテレビで見たことがあるがここのイルミネーション凄いらしいしな。途中まで車で行けるのも良いかと思って。」
「・・・ありがとうございます。」
「俺も一度見てみたかったんだ。ほら男一人で来ても侘びしいだけだろ?」
そう言って笑って見せた。
平日と言うのと早めに来たからか混んではいたが思っていたほどでは無かった。
途中までは車で行けるがあまり上まで行くと止められ無いかもと適当な場所に止め二人で歩き出す。
思っていた以上にイルミネーションの会場は広く二人でゆっくりと歩いて見てまわる。

海で夕日を見た後から畑は極端なまでに口数が少なくなった。
「畑、疲れたのか?」
と問い掛けたが
「大丈夫です。あまりにも見事で・・・。何かビックリしちゃって」
と言葉を濁して横に首を振るだけだった。
ふと見上げたらライトアップされた観覧車が見える。
「畑、高い場所は大丈夫か?折角だし記念に乗ってみるか?」
と声を掛けると少し悩んだようだが『折角だから乗ってみたいです。』と返事が返ってきた。
少し並んでいたがお金を払って観覧車の順番を待つ。

「お待たせしました。どうぞ。」
と促され2人で向かい合わせに乗り込むと畑は一瞬躊躇っていたが
「先生、隣に座っても良いですか?」
と聞いてきた。
「良いけど見づらくないか?」
「いえ大丈夫です。行っても良いですか?」
「ほれ。じゃあここに来い。」
そういって少し横にずれ畑は空いた場所に座ろうとしたが少し揺れてバランスを崩しそうになる。
「おっと、以外と揺れるな。風が強かったらきっと乗れなかったな。しかし上から見ると又凄いな!!」
確かに話題になるだけの事はあって上から見ると圧巻だ。

置かれていた俺の手に畑がそっと手を重ねてきた。
「どうした、畑?疲れたのか?」
畑を見ると、どこかぼんやりとしている。
「大丈夫です。何か凄くって。でも普通の夜景と違って人工的って言うか。いかにもイミテーション!見たいな感じが凄くしちゃってて違和感があるって言うか・・・。」
「そうだな、どうしても人が人工的に造ったモノだしな。でもほら、あっちは人工的じゃ無いぞ。」
いつの間にか頂上の近くまで来ていた観覧車からは湾とそれに添って立ち並んでいる工場地帯が見えた。
「おれはあっちの明かりも好きだな。」
「本当だ・・・。綺麗ですね。」
畑はさっきから俺の顔をみては何か躊躇っている気配がしている。
窓の外を見ていた顔をくるりと畑の方に向け何かあるのかと問うようにちょっと首を傾げてみた。
なんだか又一瞬泣きそうな顔をした後ぶんぶんと首を横に振るから無理に聞かない事にして窓の外の景色を楽しむ事にした。

1周が終わり2人で又見ながら歩き出す。
「長いようで短かったな。そう言えば俺観覧車乗るのって初めてだわ。畑は乗った事在るのか?」
「俺も初めてです。先生、今日かなり払ってませんか?俺、後で自分の分位出します。」
「あーそんな事気にするな。俺に良く弁当作ってきてくれるじゃないか。そのお礼も兼ねてるから良いんだよ。これでも一応社会人でそれなりに稼いでいるんだから気にするな。」
「でも・・・。」
「いいんだよ、美味い弁当ご馳走になっているお礼だよ。それよりこっちこそこんなに遠くまで連れてきて悪かったな。」
「俺は先生と来れて色々見れて嬉しいです。先生色々悩んで決めてくれたんでしょ?それだけで凄く嬉しい。」
「こっちこそ喜んで貰えて嬉しいよ。今日は遅くまで引っ張り回す事になっちゃうが明日から又受験勉強を頑張れな。」
にししと笑って畑を見る。

何気なく下の景色を見下ろす。
上はイルミネーションが見事だが下の出入り口のゲートの辺りには余り明かりも無く静かな感じだ・・・。
そんな景色を見てふと1つの考えを思いつく。
ふと気づくとゆっくりと見て回ったのもあり2時間以上過ぎていた。
体も冷えてきたしと自販機で温かい飲み物を2人とも購入し車へと向かう。
出口に向かう車の列に合流し迂回路を指示されるが通常のルートでゲートに向かう。
「先生?迂回路進められていましたが・・・。こっちから行くんですか?」
「ああ、ちょっと俺も見てみたい景色があってさ。」
と言いながら丁度イルミネーションとゲートの中間くらいに車を止める。
「この辺で良いかな?畑もちょっと下りてみよう。」
そう言って先に外へと出る。
上を見上げると・・・やっぱり思ったとおりだ!!。
「先生・・。一体何があるんですか?」
「なあ、畑。上を見てみろよ!!」
「上って何が?・・・!!」

丁度街灯も少なくイルミネーションからも離れているため俺達の頭上には降るような星空が広がっている。
「これはイミテーションじゃなくて本物だ。俺達の住んでいる所じゃこんな星空にはお目にかかれないだろう?」
「センセ・・・。」
やっと畑が『先生』から甘えたような『センセ』と呼んだ。
彼なりに緊張でもしていたのかと思っているといつの間にか正面に来ていた彼の頭がこの前のように俺の右肩に乗っかった。
ただこの前と違うのは彼の両腕はダランと両脇にたれていて頭だけ俺の肩に乗っかっている状態だ。

「センセ・・・。」
「ん?何だ。」
「今日はどうもありがとう。」
「こっちこそ美味い弁当をご馳走様。」
「あのね、俺が見てきた中で一番綺麗な夕日だったよ。」
「ああ、俺もあんなに綺麗な夕日見たのは初めてだ。」
「降ってくるような星空だね。」
「ああ、流れ星でも見えるかもな。」
「センセ、あのね・・・。今日が終わっても又メールしても良い?」
「良いけど程々にしてくれよ?俺上手い返事とか送れないからな?」
「知ってる。」
「そうか。」
「あのね、冬休み会えなくて我慢できなくなったら電話しても良い?」
「うーん・・・。1回メールしてからだな俺も出かけてる事とかあるしな。」
「センセ?」
「ん、何だ?」
「あのね?」
「どうした?」
「センセ。大好き・・・。」
「・・・ありがとうな。」

気がつくと畑の肩は小刻みに揺れていた。
鼻を啜るような音もする。
少し悩んだけど左手を畑の背中に回し子供をあやすようにトントンとゆっくり叩く。
ゆっくりと叩きながらイルミネーションも綺麗だけど星が綺麗だとか、帰りは何食べようかとか、サービスエリアのレストランなんかは何時までやっているんだろうなとか延々と星空を見ながら1人で喋り続けた。

時間がどれくらい経ったか判らないが車の列が多くなり恐らく閉園時間が近づいてきたんだろうなと言うのが判る頃、畑はやっと頭を上げた。
暗さに慣れていたのもあって鼻を啜りながらそれでも笑っているのは見て取れた。
「ほら、体冷えたろう?車に戻るぞ。」
そう言うと畑はいつもの自信たっぷりな彼とは打って変わった様子でおずおずと言った感じで俺に手を差し出してきた。
(まるで小さい子供みたいだ)
そう思いながら差し出された手を握るとパッと笑ってギュッと握り締めてきた。

車に乗り込みエンジンをかける。
ふと思い出し後ろの座席からフリースの膝掛けを取ると畑に渡す。
「暖房かけるけど足下冷えるからこれ使え。どこか大きめのサービスエリアに着いたら声かけるから。それまで寝てて構わないからな。」
そう言うと素直に膝掛けを広げて掛けている。
その様子を見て、車をスタートさせる。

「ねえ、センセ?」
「何だ、どうかしたか?」
「俺さ、今日ね最初は結構不純な動機でセンセの事誘ったの。」
「例えばどんなだ?」
「んー。ほら、クリスマスってカップルだらけでしょ?あちこちでいちゃついてるし。だからセンセもそんな雰囲気に流されないかな・・・。とか思ってた。」
「流されたらどうしてたんだ?」
「・・・上手くいけば雰囲気に流されてキスぐらい出来ないかな・・・。とか最初は考えてたんだ。」
「ブッ!!お前そんな事考えていたのか?!」
「うんゴメンナサイ。そうしたらセンセは車で迎えに来てくれるし、何か俺と出かける為に色々調べてくれたのが良くわかるし。なんだかどうして良いのか途中から判らなくなっちゃって・・・。」
「ああ、お前途中から俺の事を『センセ』じゃ無くて『先生』って呼んでいたもんな。知っていたか?お前真面目な話とか緊張した時だけ俺の事『先生』って呼ぶんだぞ。」
「うん、何となくは判ってたけど。センセも気付いていたんだ・・・。」
「まあな。」

車内が暖まってきて振動が心地よいのか畑はうつらうつらとしだした。
「寝てて良いぞ。」
と声を掛けると
「寝るのが勿体ない。折角だから起きてたい。」
と言われた。
「高速だけどまだまだかかるぞ?少し寝てろ。」
と言い、左手で彼の額の辺りを後ろにやんわりと押しつけると渋々といった感じで
「途中で絶対起こして下さいよ?」
と言いながら目を閉じた。

途中で約束通り食事をしそこそこ混んでいた高速も何とかやり過ごし畑を最寄りの駅まで送り届ける頃には日付が変わろうとしていた。
家の近くまで送ったが単身者向けのマンションの一室らしく周りも静かな場所だった。
「ここで大丈夫です。お手数おかけしました。」
「こっちこそ夜遅くまで連れ回して悪かったな。お前が一人暮らしじゃ無ければ無理だったな。」
「本当だね。あのね、センセこれ・・・。クリスマスプレゼントなんだけど。」
「おい、気を遣わなくても良かったのに!・・・見ても良いか?」
「うん、気に入って貰えると良いんだけど・・・。」

中を開けると今俺が使っているような、定期入れと小銭入れがついているタイプのキーケースだった。
ハッと畑の顔を見ると少し照れたような表情で
「あのね、この前センセが気にいって使っているけどもうぼろぼろになってきたって言うの聞いて。でも何かなかなか売って無くて。色々探してこれ見つけたんだ。気に入って貰えれば良いんだけど。あのね、実は俺も同じの買ったから。俺とお揃いなんだ・・・。」
最期の方はぼそぼそと消えそうな声で話してくれた。
「ひょっとしてこの前電話をよこした時これを探しに行っていたのか?」
「うん。終業式すんでから探したんだけどなかなか良いのが無かったから・・・。」
「・・・凄く嬉しいよ。気に入ったよ、ありがとう。折角だし年が明けたら早速使わせて貰うな。」
「良かった、俺も凄く嬉しい!!」
「確かにこんなの貰ったとしたら雰囲気に流されるかもしれないな・・・。」
「・・・本当?」
「いや、又今度の機会にな?!」
と慌てて言ってしまった。

「又今度ならしても良いの?俺本当にするよ?」
「・・・今のこそ雰囲気に流されたんだ。普段の俺ならこんな事言わないんだし忘れろ。」
「いやでーす、忘れません。」
そう笑いながら言うと畑は車を降りる。
「じゃあセンセ、又ね。お休みなさい。」
「ああ、又な。ちゃんと勉強しろよ?プレゼントどうもありがとうな。お休みな。」
窓を開けてそう言いながら自宅へと車を走らせる。

丁度家に着いた頃畑からメールが来ていた。
今日は楽しかったとか、俺の為に色々ありがとうといった感謝の言葉と共にキーケースを使って貰えれば嬉しいと書いてあった。
最期まで読むと最期にこんな文面が・・・。
「先生、もし予定が無ければ12月31日から1月1日にかけて2年詣出なんていかがですか?場所は受験生なので出来れば学業の神様系だと嬉しいです。」

あーっ受験生な事を前面に出してきたな?!
そんな事言い出したらキリが無いんだけどと悩むがテーブルの上のキーケースを手に取り返信する。
『神頼みとはお前らしくないな。さっきのプレゼントのお礼に連れて行くよ。どんな所が良いのかお前も少し調べておけ』

自分でも甘いなとは思いつつ今日の少し弱った感じの畑を思い出したら少しくらい流されてやるかと思った。
ふとキーケースを眺めながら自分がにやついている事に気付く。
慌てて箱に戻し蓋を閉め片付ける。
パソコンを立ち上げて近隣の学業の神様を検索し始めたが油断すると又顔がにやけてきた。
自分で自分が良く分からなくなってきて畳の上を転がりながら『あーっ!!』と俺は一人で悶えていた。


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