プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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初日の出

年明け一発目は高校生カカシと教師イルカの続きになります。
初詣へ向かった二人はどうなりましたでしょうか?

年明け一作目の高校生カカシと教師イルカ、良ければ追記からお読みください・・・。




初日の出

初詣の為の列はもうほとんど立ち止まっているだけ位に込み合っていて時折少し前に進めるくらいだ。
良くテレビで見たりはしていたけど実際に来るのは初めてでちょっと感動すらした。
前後左右からぎゅうぎゅうに押されているから分からないだろうし見えないだろう思って握っている手はそのままにしている。
たとえ彼女が振り向いたとしても首を回すのがやっとと言うこの混雑っぷりじゃ下も見れないだろ。
そう思った瞬間、俺の前にいる彼女に振り向かれてドキッとする。

「やっぱりすごく混んでますね。先生たち大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫だけどお前たちは平気か?」
「俺は平気です。」
「私もと言いたいですけど凄いあちこちから押されますね!!でも後ろに先生がいてくれてるから少しは楽です。」
「そうか?無理するなよって言いたいけどどうしようもないな。これじゃあ・・・。」
「じゃあ、もしきつかったら先生に寄りかからせて貰いますね。なんてね。」
「ははは、あまりに頼りにならないかもしれないけどな・・・いてっ!」
「どうしたんですか?イルカ先生?」
「いや、足を踏まれたみたいで・・・。」

と言うのは嘘で畑が握っていた手に思い切り力をこめてきた。
お前握力いくつあるんだよ!!俺の手は握力計じゃねえよ!!と言う位の握りっぷりだった。
涙目で畑の顔を見ると冷ややかな顔でこっちを見た。
はいはい、振った子に優しくするなとか言いたいんだろ?
なんとなくムカッときて握っていた手を一回ほどく。
『えっ?』といった焦った顔でこっちを見るから今度は指と指を絡ませる所謂恋人繋ぎにした。
ぎょっとした顔で一瞬俺を見たが『ふふん』と笑って見せた俺を見てあわててそっぽを向く。
帽子をかぶっているからあまり良く見えないが顔が赤くなっているのが分かる。
「畑君、顔赤いけど大丈夫?」
と又首だけ振り向いた彼女に聞かれて
「あ、人が凄くて暑いから・・・。」
なんて答えてる。

そろそろ年が明けるらしくあちこちで時計や携帯等を手にしている人の姿が見られる。

『お集まりの皆さん本年度も残り一分を切りました~!!10秒前になったら皆さんも一緒にお願いします。』
なんて列のどこかにノリの良い集団がいるらしくカウントダウンを始めようとしている。
『残り二十秒・・・行きますよ!!10.9.8.・・・』
周りもざわざわとと一緒にカウントダウンを始める。
ついでだしと俺たちも一緒に数える・・・。
『7.6.5.4・・・』
繋いでいた手をさらにギュッと握られる。
畑を見ると人前だからか少しだけだけど笑っている。
『3.2.1・・・明けましておめでとうございます!!』

「畑君、イルカ先生、明けましておめでとうございます!!」
前から声がして慌てて少し下を見る。
畑が何があったのか一瞬ビクっとしたのが分かった・・・。
俺たちを見てニコニコしている彼女に新年の挨拶をされて俺も挨拶する。
「ああ、明けましておめでとう。ちゃんと勉強しろよ?」
「・・・おめでとうございます。」
少し硬い表情(といっても他の人といるときは基本あまり表情を変えないみたいなのだが)でそう言うと後は前を見ている。

列は少しずつだけど確実に前に進んでいた。

かなりの時間がかかったがもうじきやっと俺たちの番だ。
目線で合図しそっと握っていた手をはずす。
畑は硬い表情のまま俺のほうを見ないでいる。
何かしたかと色々考えたがさっき彼女に気を使った事くらいしか思い浮かばない・・・。
そんなこんなしているうちに俺たちの番になりお賽銭を投げて目を瞑る。

えーっと何を願うんだっけ?あ、取りあえず大きな怪我や病気をしませんように。
あとは給料が少しでも上がると嬉しいです。
おいしいラーメン屋の新規開拓できますように。
それと・・・畑とのことは神様に頼んでも無理だから自分で何とかします。

袖を引っ張られている事に気づくと二人ともとっくに終わったらしく俺もあわててずれていく。
「結構時間かかりましたね。あ、甘酒振舞っていますよ?先生たちも折角だから貰ってきませんか?」
「俺は車だから残念だけど無理だな。」
「俺はあまり甘いものは・・・。」
「そっか先生は駄目か、じゃあ畑君貰いにいこうよ?」
「ねえ。あんたって人の話ちゃんと聞いてるの?」
おっ珍しく畑がイラっとしている。
「折角だから貰ってこようよ?先生はここにいますか?」
「俺はあそこの社務所のあたりにいるよ。あっちで待っているから。」

二人を待つ間に社務所でお守りを見る。
車用に一つ買い、形だけだけど家用の御札も買ってみる。
隣にいるカップルが『お守りは自分で買うより人に貰ったほうが効くんだってよ!!』なんて話をしていてそうなのかと思わず聞き耳を立てる。
いくつか買い物をした後二人を待つ。

「先生お待たせしました~。」
と二人が戻ってきた。
「もう時間も遅いからそれ飲みながら帰ろう。」
「えーもう少しゆっくりしても・・・。」
といいかけた彼女に畑は
「俺も電車の時間があるから。」
と言い放ってスタスタと参道のほうに向かって歩いていってしまう。
あわてて俺たちも後を追う。
参道はさらに人通りが増え、各店舗が店の前に出しているらしい出店も賑わっている。
折角だから何か見たいと思うが畑はこちらを見ようともせずに人ごみの中を上手い事スタスタ歩いてる。

最初のコンビニまで戻ってくると彼女に別れを告げる。
「俺は車を駅の先に止めたから畑とそこまで一緒に行くよ。君のご実家はここからは近いのか?」
「はい、歩いてここからすぐです。じゃあ畑君もイルカ先生もじゃあ又新学期に。」
「ああ、気をつけて帰れよ。」
「じゃあ又・・・。」
そう言うと俺達は駅のほうに向かって歩き出す。

畑は相変わらずこちらを見ずスタスタ歩いていく。
彼女が居たからかと思ったが結構離れたのに無言でひたすら前を見て歩いてるから俺は後ろから追いつこうと必死になって追いかける。
「畑、ちょっと待ってくれよ。何そんなに急いでるんだ?」
俺の声にやっと足を止めるがこちらを見ようとはしない。
やっと追いついて顔を見ると怒ってはいないみたいだけどなんだか複雑そうな顔をしている・・・。

「・・・どうした、はたけ?」
「センセ、あのさ・・・。」
少し首をかしげて続きを促すがなにやら口ごもっている。
「取りあえずここに突っ立て居ても凍えちまうから車に向かおう。そこでゆっくり話を聞くよ。それで良いか?」
と聞くと小さく頷いた。
今はあまり話したくないようだったので二人とも無言のまま駐車場へと向かう。

車に乗り込みエンジンを掛ける。
温まるまで少しかかるし後ろからひざ掛けを二つ引っ張り出す。
「畑、足元冷えるからこれ掛けとけ?」
と言うが無言で頷くだけだ。
「なあ、畑。この後は時間は大丈夫か?何か用事あったりするか?」
「いえ、センセと会うし特には何も予定は入れてないです・・・。」
「じゃあこのまままっすぐ帰るんじゃなくてもう少し出かけるか。少し遠いし混んでいてもかまわないか?」
「出かけるってどこに?混んでるのは別に良いけど・・・。センセこそ予定とかは無いの?」
「俺は毎年寝正月だよ。じゃあ決定。ほら、シートベルトつけて。出発するぞ?。」

高速に乗り込み車を走らせる。
「センセ・・・。この道ってこの前通ったよね?」
「ああ、でもこの前よりもずっと近いぞ。嫌か?どこに行くか知りたいなら教えるけど。」
「ううん、着いてからの楽しみにします。」
「少し寝てても良いぞ、って言うか少し寝てろ?俺は夕方仮眠してるから気にするな?」
「うん、じゃあ着いたら起こして。」
そう言うとひざ掛けを引っ張りあげて目を瞑っている。
高速はさすがに空いていて目的地まで予想以上に早く着きそうだった。

「畑、起きろ。着いたぞ。」
まだ少しボーっとしている畑からひざ掛けを引っぺがし後部座席に放り投げる。
「さむっ!!センセ優しくしてよ!」
「ほらほら、車降りて向かうぞ。お前が寝ている間にSAよって少し調べたんだ。」
「ねえ、センセ?外凄い寒いんですけど!それより向かうってどこに?あれ、この匂いって?」
話を聞きながら俺はさっきの畑のようにスタスタ歩いて、その後を畑は慌てて追いかけてくる。

ザザーザザーと言う静かな音が聞こえてくる

「ほれ、何か言いたい事があったら海に向かって叫んでみろ。」
「・・・センセ。昔の青春ドラマじゃないんですけど。」
「うわー夜の海って怖いな。油膜張ったみたく真っ黒で何か引きずり込まれそうじゃないか?」
「センセは何か叫びたい事あるの?」
「んー?給料もっと上げてくれとかかな?ここは釣り場じゃないし日の出まではまだ時間があるし。人気もないし近くは工業地帯だから叫んでも大丈夫!!その横のタワーは上が展望台になってるみたいで初日の出見えるみたいだぞ?どうせならのぼっていくか?」
「へえ、結構高さあるよね。どうするかは後で又考えようよ?」

そう言うと畑は砂浜向かってにスタスタ歩いていくが波打ち際までは行かず沖をじっと見つめていたが一回深呼吸すると叫びだした。

「俺センセと2人で初詣行くの物凄く楽しみにしていたんですけどー!!何で3人で、しかもセンセの事好きな女となんて何であんな事になってんだよーー!!しかも人の話聞かないしーーー!!」

いや、だからその件に関しましてはその場で断ってるし。確かに彼女はマイペースだ。

「参道の出店とか調べて年越しそば一緒に食べようと思ってたのにーー!!」

そっか調べてくれていたんだ・・・。俺も蕎麦食べたかったな。

「何で俺より先にセンセに新年の挨拶してるんだよーー!!俺が一番に新年の挨拶言おうと思って楽しみにしていたんですけどーー!!」

ああ、だからあの時ビクッとしてあの後硬い表情だったんだ・・・。
お前怒ってたんじゃなくて拗ねていたんだな・・・。

「せんせ、大好きーーー!!」

すいません、その件に関しましては良く存じ上げております。ってお前ドサクサ紛れに何言ってるんだ!!

叫び終わって肩で大きく息をしていた畑は俺の方を見ると物凄い勢いで走ってきた。

ぶつかるんじゃないか?!と身構えた直後ガバッと半ばぶつかりながら抱きついてきた。
「センセ・・・。」
叫んだからか少し掠れた声になってる。
「なんだ、どうした?俺も蕎麦食べたかったな。天ぷら乗ったの。調べてくれていたんだな。」

抱きつかれたけど俺は自分の手をどうすれば良いか分からず持て余し、取りあえず片手で畑の帽子を取って、もう片手で頭を撫でる。

「俺天ぷら嫌い・・・。あのさ、俺色々調べたんだよ?」
「そっか、じゃあ今度食べに行くときは天ぷら以外な。まさかあんな所で知り合いに会うとはな・・・。」
「うん、振り払って先に向かってようとも思ったんだけど彼女しつこくて。そのうちセンセも来ちゃうし。歩き出したら何か又俺たちの間に入ってきてるし。」
「偶然知り合いにあえて嬉しかったんだろうな。でも途中からは彼女は俺たちの前に居たじゃないか?。」
「でもセンセにベタベタくっついていたよ!!」
「あんな人混みなんだし仕方がないだろう?その代わり、その代わりあれだけ混んでいたから俺たちだって手繋いでいただろうが!!」
「確かにそうだけどさ・・・。でもさ、新年の挨拶は俺が真っ先に先生に言いたかったのに・・。」
「うーん、でもこの挨拶はまだしてないぞ?畑、顔見せろ?」
「何、センセ?」

俺を抱きしめていた手を緩めると何事かと顔を覗き込んでくる。

「畑、今年もよろしくな。」
「・・・今年もよろしくお願いします。」
そう言うとやっとふんわりと笑ってくれた。
そのまま俺の顔をじっと見ているが段々とお互いの顔の距離が近づいてきている。

ちょっと待て!!何かやばくないか?!畑まさか・・・。
キ、キ、キ・・・キスしようとしてないか?!
思わず体に力が入る。
そんな俺を見てもう一回フッと笑うと今度は俺の方に頭を乗せてきた。

「んー勿体無いけど今日はしなーいよ。2人で初詣していたらしてたかもしれないけど。ねえ、センセ?俺にお年玉頂戴?」
「今日はって何なんだよ?!お年玉って現金か?」
「プッ!!違うよ。ねえセンセ?今日これから帰るまでの間だけで良いから俺の事『畑』じゃなくて『カカシ』って呼んで?」
「え、え。えっ?えーっとお年玉って?名前呼んでって?!・・・じゃあ。・・・カ、カ、カカシ?」

「・・・やっと今度はちゃんと名前呼んで貰えた。長かった・・・。」

「はた・・・じゃなくてカカシ?ごめん、声が小さくて何言ってるか聞こえなかったんだけど?」
「なんでもない、こっちの事ですヨ。ねえ、センセ。日の出見るにしてもまだ時間早くない?」
「そうだな・・・。来る途中にファミレスもコンビニもあったぞ?お前蕎麦食べるつもりだったなら腹減ってるんじゃないのか?」
「うん、正直おなか空いてます。折角だからまだ時間あるしファミレスに行く?」
「じゃあ行こうか?取りあえず何か食べるか。なあカ、カカシ。」
「そうだね?あーでももうちょっと待ってて。センセのこと充電中です。」
「ほらほら、急速充電で済ませなさい。おなか空いたなら早く行こう。」
「はーい、了解です。」

営業開始時間とタワーに上れる時間は二時間位間があくらしいので一回チケットを購入してから食事に行くことにした。
二人分のチケットを買い食事に向かう。
ファミレスで食事をしながら日の出の時刻とタワーに上れる時間を再確認する。
食べ終わってさっきの駐車場に又戻るとぽつぽつと車が止まっている。
日の出には少し早いがと思うが二人で車を降り向かう。
少し混んではいたがまだ整理券の配布等まではしておらずチケットを渡すとそのままエレベーターで展望階へと向かう。
展望階は360度のパノラマになっていて夜景が綺麗だ。

「早めにのぼって時間持て余すかと思ったがそんなことはなさそうだな。」
「そうだね、センセ。凄く遠くまで見えるよ!!海がやっぱり黒くてなんか不思議だね・・・。」
そんな会話をし、イルミネーションを見る。少しずつ場所を移動していたらいつの間にか日の出の時間に近づいてきた。
人が凄かったし正面ではなく少し脇から外を眺める。
そっとカカシが手を握ってくるから俺も握り返し二人でそのまま外を見ている。

遠くの地平線からうっすらとオレンジ色の光が見えたと思ったらあっという間に空に広がっていく。
オレンジから藍色の、朝から夜のグラデーションが綺麗だ。
見る見るうちに日は昇りあっという間に夜が明けた・・・。

「センセ、いつもと逆だね?」
「ん、何がだ?・・・ああそうか。いつもは二人で夕日を見てるんだもんな。」
「そう、センセ。ありがとうございます。」
「こちらこそ、カカシがいなかったら俺は今頃家でゴロゴロしていたよ。」
「いつもは一日の終わりを見てるから何か変な感じですね・・・。」
「そうだな・・・。良いんじゃないか?二人で一年の始まりを見ることができて。」
「そうですね・・・。ねえセンセ?耳貸して?」
「ん?なんだ?」
そっと俺の耳に口を寄せると小さな声で話してくる。
「センセ、好きですよ。」
「・・・知ってるよ。」
「・・・センセが知ってること知ってますよ。」

二人で顔を見合わせて笑う。

新しい年は始まったばかりだ・・・。

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