プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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リゾートホテル木の葉へようこそ番外編 連作「チョコレート」

 先日までWEB拍手に置いてあったリゾートシリーズの脇役?の皆様の小話になります。
「宿泊17日目~休暇~」のイルカが休みで居ない休憩時の出来事になります。
WEB拍手では拍手ボタンをクリックすると次の話が読めるようになっていましたがサイトでそれをやると面倒くさい読みにくいかと思いますのでいっきにUPしてあるので結構長いです

始まり→アオバ→ライドウ→イズモ→コテツ→イビキ→ハヤテ→ゲンマ→ヤマト→アスマ→カカシ→終わりの順です。
1話1話は短いですが10人分+αなんでかなり長いです。

この話は勢いで10話一気に書き上げたんですが改めて読み直して自分で『良く一気に書いたな。』としみじみしました。
一応全体的に加筆修正して再UPさせていただきました。

読まなくても本編には差し支えないですが時間つぶしに読もうかという方は追記よりお願いいたします・・・。




 チョコレート~始まり~

「皆お疲れ様~。今日のご飯は何?あれ、珍しいホールも皆で一気に休憩なんだね。イルカは休みだっけ?」
「お疲れアオバ。イルカは今日は休みだ。フロントはお前が先に休憩か?レストランは今日はお客様少なくて早く終わったから一気に皆で休憩入ったんだ。・・・ところでその手に持ってる籠は何なんだ?」
「ふふふっライドウは何だと思う?」
「質問に質問で返すなよ。イビキのウェルカムのお菓子を入れる箱にしたら小さすぎだしな・・・。」
「籠はフロントで余っていたのを借りただけ。これ皆も食べるかな?と思って。フロントから少しだけどおすそ分け。」
食事の時のテーブル代わりに使っているカウンターで皆に見えるようにアオバは籠を傾ける。
アオバ以外の9つの頭がそれを覗き込む。

中に入っているのは湯気の出てる珈琲カップの絵の書いてあるベージュか黒に近いダークブラウンの紙の巻かれた2センチ四方ほどの銀紙に巻かれた薄い物体。

「アレ?隊長これって俺たちがこの前確か客室にセットしたチョコですよね?あれはプラスティックのケースに入っていて、あれ?でもこれはバラバラだ・・・。」
「コテツは客室でキャーキャー言っていただけだろ?お前と組んでセットしたのは殆ど俺だよ!!ねえ?隊長、このチョコどうしたんですか?」
「まあまあイズモ落ち着いて。食事が終わったら皆で分けて珈琲と一緒に食べようかと思って持ってきたんだよ。」
「お前らこの前フロントから貰った時は休みだったか?」
「アスマさんは食べたことあるんですか?」
「ああ、前にな。食べた事ないならコテツは丁度その時休みかイビキの所だったんじゃないか?」
「コテツとイズモは食べたこと無かったっけ?これ実は今日からサイズや味なんかが変わるんだ。中途半端に残っていたお客様に出さない分なんだよね。食事が終わったら皆で食べようよ。」
「まじっすか?!ヤッター!!でもアオバさん、どうせだったら新しいのも食べてみたかったな~。」
「コテツお前図々しいぞ。ほら、食事の用意すんぞ。」
「分かりました、アスマさん。」
「新しいのも・・・。ちょっと待ってて。ほら、あるよ。」

そういってアオバが取り出したのは透明のセロファンの袋を取り出した。
入っているのは確かに籠に入っている地味なパッケージとサイズは倍ほど違う。
色合いは地味だが何色もの色とりどりのパッケージに包まれた品だった。

「こっちはサイズが倍くらいになったんだ。今何人居るかな・・・ってちょうど一人に二枚あるね。皆こっちは持って帰りなよ?」
「やった!!隊長ありがとうございます!!」
「ほれコテツ。チョコの前に食事だ。皿並べろ。」
「僕も手伝います。」
「俺も手伝うよ。」
「ヤマト、イズモすまないな。」
「コテツ。食事してからのお楽しみだよ?」
「はいアオバ隊長。分かりました~。」

  チョコレート 第1話~アオバ~

「ご馳走様でした。じゃあチョコもあるし珈琲の用意する?」
「アオバさん私がやりますよ。」
「いいのハヤテ?じゃあお言葉に甘えてお願いしちゃおうかな?」
「ハヤテ、俺も手伝うよ。」
「私一人で大丈夫ですよ。私がするんでゲンマさんは座っていてください。」
こいつら相変わらず仲がいいな~と思いながらハヤテに珈琲を頼む。

小さな籠に入ったチョコは10枚以上あるだろうしセロハンに包まれたのも客室用に小分けする前だから20枚入ってる筈。

「ねえ隊長?そのチョコって包んである色で味が違うんですか?」
とイズモに聞かれる。
「ああ、そうだよ。取り合えず籠の中はベージュがミルクで黒がビターだね。」
「イズモ、僕この前いただきましたよ。両方美味しかったけどビターはちょっと苦めかもしれないです。」
「そっか、なあヤマト?昨日探検隊で皆でケーキ食べたじゃん?隊長の頼んだガトーショコラも結構苦めだったけど比べたらどうかな?」
「うーん、って言うかコテツ?隊長が目の前にいるんですよ?本人に聞けば良いじゃないですか!!
「そっか!ねえ、隊長?チョコのビターってどんな感じの味ですか?」
「うーん、昨日のケーキが甘く感じるくらいかな?でも美味しいよ?俺はサンプルでこのシリーズのカカオの割合が多いの食べたんだ。アレは本当に美味しいんだけど苦い!!って感じだったよな。持ってきた中にカカオの割合多いのもあるかよ。コテツ折角だしチャレンジしてみれば?」
「うーっ考えときます。隊長ありがとうございました。」
「どういたしまして。」

先週縁あってシズネの代わりにヤマト、コテツ、イズモ、イルカの館内案内を頼まれた。
何故だかそこで彼らが結成した『木の葉探検隊』の隊長なるものに任命?され只の館内説明と客室の補充という仕事の筈が彼らと一緒に思いもかけない楽しい時間を過ごす事となった。
それまでは彼らとほとんど接触もなく親しいわけでもない。
まあ基本部署も違えば仕事場での接触も少ないしそんなものだろうと思っていた。
館内を案内したその時のノリで隊長と呼ばれたがその後は又元に戻るだろうと思っていた。
しかしその後も彼らは俺の事を隊長と呼び何だか妙に慕ってくれている。

先日俺が残業で居なかった時に俺を呑みに誘いに来てくれたらしく部屋のドアにかなり愉快な事の書いてあるメモが貼ってあり思わず笑ってしまった。
何となく捨てるのが惜しくて部屋に貼ってある。
昨日は彼ら4人と一緒にカフェでお茶をして皆でケーキを交換して食べたりもした。
2年近くイルカ以外の3人とは寮は一緒であったが皆で飲むときかたまに車を出すときに乗せて貰った事がある位の関係だった。
特に年齢もかなり違うしこの前の館内案内が無ければきっとその関係は変わらなかったろう。
思いがけない事が起こるから人生って面白いよな・・・とふと思う。

籠の中のチョコを一枚取り隣のライドウに回そうした時にイズモにチョコの味について聞かれライドウが何となくムッとしたのが分かる。
他の人なら気付かないくらいの微妙な変化だが長い付き合いの俺には分かった。
なんせ同期で入社してやってきて・・・、あれ?お前とはもう何年の付き合いになるんだ?

なあ?ライドウ、お前ちょっと俺が隊長って呼ばれたり誘われたりしてなんだか悔しいんだろ?
それとも俺に俺自身がびっくりするくらい後輩が急に懐いて、置いて行かれたみたいでちょっと寂しいかな?
うーん、でもさ?俺なんて新人が入らずにずっとガイとやってきたんだぜ?
たまには可愛い後輩と一緒に居る先輩気分見たいのを少しでいいから味あわせてくれよ。

そう思いながら籠からチョコを一個選ぶ。
そうだないつもならビターのほうが好みなんだけど・・・。
でも後輩に囲まれてるって楽しんでる今の俺の心境的にたまには甘いのでも良いかな?と思いベージュの包みを一つ摘まむ。
ニヤリと笑って何処か複雑な顔をしたライドウに籠ごと渡し一つ取るように促した。



チョコレート 第2話~ライドウ~

「はい、ライドウはどれにする?」
と、言いながらアオバがチョコの入った籠を渡してきた。
基本ホテルの顔とも言える玄関口やフロントで仕事をしているアオバは「爽やか笑顔」「優等生」風のいわゆる委員長タイプに見られがちだ。
だが以前の働いていた場所やも今の職場でも自分から計画を立てたりする訳でなく誰かの立てた計画に便乗していく内弁慶な感じだ。
・・・まあ呑むと性格変わるんだがな。
そんなアオバだったんだがここ最近急になんだか奴は変わってきた。
「隊長、そう言えば昨日はどこ走ってきたんですか?」
とキッチンのコテツに聞かれて答えてる。

先週アオバはレストランに新しく入ったイルカと以前から居るホールのイズモにとキッチンのヤマトとコテツの事を館内案内しついでに室内補充を一緒にしたらしい。
「なんだかね?その時に彼らに隊長に任命されちゃって・・・。」
「隊長?お前がか?第一何の隊長なんだ?」
「うーん。なんだかねコテツが命名したらしいんだけど『木の葉探検隊』だって。」
「・・・なんだそりゃあ?何を探検するんだか?」
「最初はホテルの中を見学するからってつけたみたい。最初はさ、俺の部署って後輩とか居ないから緊張してたんだけどそんな話されて号令かけたりしてたら段々楽しくなってきっちゃって・・・。」
「楽しかったのか?それで。」
「そうだね?何だか知らなかった世界があったよ!!」
「・・・どんな世界だよ。」

何じゃそりゃ?と最初に聞いたときに思わずアオバの事を笑ったがその後も『隊長』と『隊員達』は仲良くやっているらしい。
最初は違和感のあったアオバの隊長呼びもすぐ皆慣れた。
何か皆で一緒にお茶しにいったりしたらしく何だか食事の時にキャイキャイ騒いでいた。
アオバの隊長呼びも慣れたんだけどそう呼ばれるたびに何だかもやっとする・・・。
うーん、可愛い後輩を取られた気がするのか?
それとも逆にイズモ達に付き合いの長いアオバを取られた気がするのか?
何か色々考えたらアスマじゃ無いけど『面倒くせ~』って言いたくなってきた。

「ねえライドウ?昨日皆で話したんだけどさ、今度ライドウも一緒に木の葉探検隊と出かけてみない?」
「・・・どこにだよ?」
「ん~今のところ有力候補が『カップルだらけの遊園地にあえて男同士で行ってみる!!』かな?」
「・・・なあお前ら『木の葉探検隊』って一体どんな計画たててんだよ。」
「いいじゃん?『どうやるなら徹底的に!!』が木の葉探検隊のモットーです!!今決めたんだけどさ。」
「しかし何馬鹿な計画たててんだよ・・・。お前らモテない中学生かよ!!」
そう話しながら何だか笑えてきた。

まあいいか。
俺もお仲間に入れてもらえるんだったら俺も馬鹿みたいになって一緒に乗ってみるとするよ。
「あっ今度はライドウさんも参加出来るんですか?どこ行きましょうか?」
と隣のイズモに聞かれて、何となく弾む気持ちを抑えて
「どうしようかな~。行けるかな?」
なんてもったいぶって答えるとアオバがニヤリと笑うのが見えた。
はいはい、素直になれって言うんでしょ?
「ライドウさんはチョコどっちにします?」
とイズモの奥に居るコテツに聞かれ手元に籠を持ちっぱなしな事に気付く。

「ライドウはこっちでいいよ。制服とお揃いで。」
そうアオバは言いながら籠を取り上げ、黒いほうのパッケージを俺の手のひらに落とすとそのまま手を伸ばしてイズモに籠を渡した。
勝手に決めやがって!これはこの前も食べたんだよ!!
そう思ったが今回は俺のことも誘ってくれたし、まあ良いか。
そう思いながらパッケージを開け口に放り込んだチョコは前回と同じビターなはずなのに妙に甘かった・・・。



チョコレート 第3話~イズモ~

「はい、イズモどうぞ?」
籠の中からライドウさんの手にポンッと一つチョコを落とすとアオバ隊長は手を伸ばして俺に籠を渡してくれた。
「ありがとう隊長。」
そういうと籠の中を見る。
この前客室の補充をしたときに見た2色のパッケージのチョコレート。
補充していたとき美味しそうだなと思っていたんだ。
昨日行ったカフェにも実は売っていた事を知り残念に思ったのは帰宅した後だった。
さてどちらにするかちょっと迷う・・・。
と横から手が伸びてきて

「イズモ半分こしようぜ!!一種類ずつでいいよな?」

そう言うなり俺の手から籠を取り上げチョコを取り出す。
あーっ!!何でいつもいつもこいつはこんななんだ!!
「おいコテツ!俺にも選ばせろよ?」
「何で?初めて食べるんだから両方食べれたほうが良いじゃん?」
悪気ない声でそういうと俺の手に片方のチョコをよこす。

「お前ら本当に仲良いな?」
ライドウさんに言われて
「そんな事無いですよ?」
「やっぱ分かります?」
と同時に答える。
「どっちなんだよ」
「でもやっぱり仲いいよね?」
とライドウさんとアオバさんが畳み掛ける様に言ってきた。

「・・・お2人こそ仲いいですよね?」
と言ってみる。
「そうだねえ。ライドウとは同期入社だもんね?」
「確かに。研修の時から一緒だったけど、でもまさかここでもアオバと一緒になるとは思わなかったもんな?」
へえっそうなんだ・・・。
そう言えば前にも聞いた気がするかも?

「イズモたちは幼馴染なんだよね。ずっと一緒なんだっけ?」
反対側からヤマトが声をかけてきた。
そうだ、コテツとは小学校の頃からの付き合いだから・・・一体何年一緒にいるんだ?
中学校は勿論一緒だったが何故か高校まで一緒で気付いたら仕事場まで一緒!
ここに来るのもまさか一緒になるとは思わなかった
知っている奴がいた方がやっぱり気楽だがお互いに知りすぎていて遠慮がないのがたまにイラッとする時がある。

チョコ選べなかった苛立ちで思わずコテツを睨み付けるが彼は全く気にもせずに
「なんだよ、イズモそんな目で見つめるなよー。」
と言われ力が抜けた
あーそうだよな。
お前がそんな軽い性格だから割と神経質な所のある俺と上手くやってこれたのかもな。
まあ今回はたかだかチョコだ。
目くじら立てるほどでもないよな・・・。
そうよくよく考えたらなんだか可笑しくなってきてた。
手元にあるチョコのパッケージを剥がし半分に割ると
「ほらよ、お前の分。」と笑いながら割る。
半分を口に入れると残りの半分はなんで急に俺が笑いだしたのか訳が解らない・・・と言った感じのコテツの手のひらに落とした。



チョコレート 第4話~コテツ~

隣で隊長からチョコの籠を渡されたイズモがどれにしようか悩んでいる。
二種類しかないんだからとっとと決めれば良いのにと思って横から手を出して籠を奪う。
一枚づつ取って『イズモ半分こしようぜ。一種類ずつで良いよな。」と言いながら片方をイズモの手のひらに落とす。
なんっつーかこいつは昔から慎重派と言うか、なかなか決められないと言うか・・・。
隣でイズモがムッとしたのがわかったが今に始まった事じゃないから気にしなーい。

大体イズモは変に細かいんだよなぁ。
昔はもっと大雑把で俺と一緒にギャーギャー騒いでいる感じだったのにいつの間にこうなったんだ?
館内見学の時だって折角だったらもっと色々見て回れば良いのに黙々と客室の補充していたし・・・ってあれは俺がはしゃいでいたのが悪いのか?!
うーん、まぁ確かにあれは浮かれすぎた俺が悪かった。
そう言えば、いつの間にか俺が何かしでかしてイズモがフォローするって感じになってるかも・・・。
ひょっとしてまさかイズモが慎重になったのって・・・まさか俺が原因か?!

一応仕事の時はきちんとしてるつもりだけどこの前イビキさんにも
「コテツは仕事をきちんとしてるつもりだろうけど調子にのりやすい時があるから気を付けろ!普段もあまりイズモに頼りすぎるなよ?」
って注意されたばかりだよなあ・・・。
そう思い出して横にいるイビキさんをチラッと見る。
わかってるつもりだけど調子にのりやすい性格は気を付けなくては。
そう思いながらずっとイズモがフォローしてきてくれたから俺は色々何とかなっていたのかな?なんて考える。

「ハイ、イビキさんチョコどうぞ?」
と渡すとじっと籠の中を見つめている。
「アンコさんはどっちが好きなんですか?」
と聞くと珍しく焦った感じで
「あーあいつは甘いほうがいいからこっちのベージュのパッケージの方だな。」
といって小さな籠の中を探している。
アオバさんも『アンコならチョコよりイビキの作るほうがチョコレートケーキの方が美味しいっから食べたいってい言っていたよ・・・。』とか言ってる。
イビキさんってばアンコさんの名前で妙に焦ってるけど・・・。
まさか喧嘩でもしてるのかな?
休日をわざわざあわせてスイーツ食べ歩きしているような2人だしそれは無いか・・・。

そんなことを考えていたら急にイズモが笑いながら手元にあったチョコを半分に割る。
何があったのかとびっくりしてる俺に笑いかけながら半分のチョコを自分の口に入れると残りの半分を俺の手のひらにポンと落とし食べるよう促してきた。
いつもは俺がイズモを驚かせる立場だから逆にイズモにびっくりさせられるのは珍しい。
彼に手の中のチョコを食べるよう促され口に放り込む。
うん、美味しい!と思いつつ俺の手元にあるほうを開けて半分に割るとイズモにも渡し俺もまた口に入れる。
ビターだったチョコは甘い方を食べた後だから余計に苦く感じて思わずしかめ面をする・・・。
そんな俺の顔を見て又笑ったイズモにつられ俺も笑い出した。



チョコレート 第五話~イビキ~

「はい。イビキさん、チョコどうぞ」
そう言いながらコテツからチョコの入った籠が回ってきた。
フロントとチョコと聞いて甘い物好きの妙に自分になついているフロントの女子社員を思い出す。
しばらく籠を見つめてしまったらコテツに
「アンコさんはどっちが好きなんですか?」
と聞かれ心の中を見透かされたかのようで妙に焦る。
アオバがまで見透かしたように声をかけてきた。
「イビキ、アンコならチョコも美味しいけどイビキが作ってくれる方が美味しいからって言っていたよ。今度は濃いチョコケーキ食べたいから宜しくってさ。」
「全くしょうがないな。あいつが食べるために作ってるんじゃないんだがな。」
と呟くと隣のハヤテが
「でも甘い物好きのアンコさんだからこそイビキさんに的確なアドバイスが出来るんじゃないですか?」
と微笑みながら言われた。

確かにアンコは自他共に認める甘い物好きだ。
俺の作るデザートにたいしても的確に意見を述べてくる。
俺自身甘い物好きだが自分で言うのもなんだがかごつい上に強面なため可愛らし外見のパティスリーや有名店のデザートブッフェなとは男一人で入りづらい時もある。
アンコとそういった店行くようになったのはこちらに異動して2ヶ月目位に偶々店の前で鉢合わせしたのがきっかけだ。

「・・・アンタ確かフロントの人だよな?」
「・・・そっちこそ確かベーカリーの人だよね?男一人でデザートブッフェに来たの?」
「悪いか?俺の仕事は美味しいデザートをお客様に食べていただく事だ。その為にあちこち食べ歩くのも仕事のうちだ。」

彼女は確かフロント兼ティーサロンだがアスマの彼女(になった)の紅が何かあるとキッチンに来ていたし食事の時も俺は皆と中々時間が合わないため彼女は名前も知らず、何となく顔が分かる程度の関係でしかなかった。

「へーっじゃあさ?こっちに来てからはどの辺の店にいったの?教えてよ。」
「ああ、構わないが。オススメは・・・」
「ねぇごめんね?名前何だっけ?確か森乃さんだっけ?」
「森乃イビキだ。別にイビキでもどちらで呼んで貰ってもも構わない。」
「あっそう?じゃあアタシもアンコって呼んで。それでさイビキ、アンタ一人で来てるんでしょ?ここってさカップル割引あるみたいなんだよね。どうせなら安いほうが良いよね?一緒に入って中で食べながら話そうよ?」
そう言いながら俺の腕を引っ張り店に引き摺るように連れていかれた・・・。
思えばあれが一緒に出歩くようになったきっかけだったよな。
その後、車で来たのかと思ったらアンコが意外な事にバイク乗りだと知ったり、どうせお互い休みの日に食べ歩きするならと休みを合わせガソリン代が勿体ないからと俺の車で出掛けたりしている。
周囲の奴等には付き合っていると思われているらしいがお互いに面倒なのか否定も肯定もしていない。

変な関係だとは自分で思うが妙に居心地が良いと言うかしっくり来てると言うか

お互いにとくに変化をもとめてないならこのままでもいいかなと思う。
ふと横を見るとハヤテがフフっと笑いながら
「私はイビキさんが思う通りにするのが一番良いと思いますよ?」
と俺の心の中を見透かすような意味ありげなセリフととも俺から籠を取り上げて代わりに1つチョコをよこされた。



チョコレート 第6話~ハヤテ~

隣に座ってるイビキさんが何やら考え込んでしまってます。
多分反対に居るコテツが口にだしたアンコさんの事ですかね?
仲の良いお二人なんですが付き合っていると言うのとは又違った感じがします。
なんていうかそこまで進む前の雰囲気をお互い壊したくないというか・・・。
イビキさん達はイビキさん達なんですから周りの事なんかは気にしない方がいいですよ?と思い手に持った籠のチョコを見つめている彼に『私はイビキさんの思う通りにするのが一番良いと思いますよ?』と声をかけ籠を取らせてもらいました。
普段アンコさんとは甘いものが多いでしょうから・・・と黒っぽい包みをイビキさんの手に渡し自分の分を選びます。

さてどちらにしましょうかと悩んでいると隣のゲンマさんが何やら盛り上がっています。
ゲンマさんが元気になってくださって本当に良かったです。
高校、大学の後輩で弟のように思ってらっしゃるらしいイルカさんが来てくれてとても嬉しそうです。
私もイルカさんには色々とお世話になりましたし大事な友人なんで来てくださって本当に嬉しいです。

そしてはたけチーフは私が思ったと通りイルカさんのことを気に入った?ようですね。
でもね?はたけチーフ、イルカさんは一筋縄ではいきませんよ。
彼は人好きがしますし誰とでも仲良くなります。
逆に言えば彼は『彼だけの特別な人』を作らないんです。
それが彼の生い立ちに関するものなのかどうかまでは私には分かりません。
しいて言えばゲンマさんはイルカさんの中で割と特別な方だとは思います。
ですがゲンマさんの傍には私がいるからかこちらから声をかけないとまず頼ったりしてきません。

ただ私が気になっているのは『皆が見ているイルカさん』と違うイルカさんがはたけチーフには見えている気がします・・・。
イルカさん色々な意味ではかなり手強いでしょう。
でも私には・・・はたけチーフがイルカさんの特別な方になってくれると気がします。
そうですね?もう少し、あと少しで何だかイルカさんの気持ちを覆すような何か出来事が起こる気が・・・。

そう思いながら横を見るとゲンマさんが今度の飲み会の話で盛り上がってます・・・。
ねえ、ゲンマさん?イルカさんが来たときに『今度は2人でゆっくり飲もうな?』といってくださった事忘れてませんか?
最近は私がバーの時なんかに他の方と一緒に飲んで盛り上がってますよね?
今まで大変でしたしようやく楽しく飲めるのは結構なんです。
ですが私との約束を忘れているらしい事にはちょっと腹が立ちますよ?
そうですね?ちょっと困らせて差し上げましょうか・・・。

『ゲンマさん?』そう声をかけると手元にあったチョコを一口齧る。
こちらを向いた彼ににっこりと微笑む。
「どうしたんだ?ハヤテ?」
と問いかけるゲンマさんに向かって一口齧ったチョコを差し出す。
「はい、ゲンマさん。どうぞ?」
ゲンマさんが固まったのがわかります。
さて、ゲンマさんは私が何で機嫌が悪いのか分かりますかね?
そう思いながら駄目押しとばかりに
「はい、あーん。」
と言いながら彼の口元にチョコを差し出してみました。



チョコレート 第7話~ゲンマ~

「はい、ゲンマさん。どうぞ?」
にっこり微笑みながらハヤテが一口齧ったチョコを差し出してきた。
『えっ?』と思いとっさに固まってしまう。
「あれ?聞こえませんか?はい、あーん。」
と言いながら口元までチョコを運ばれた。
なんだ?なんでこんな急にハヤテは機嫌が悪くなったんだ!

皆には分からないかも知れないが俺には分かる!
今のハヤテはかなり機嫌が悪い!!
最近の心当たりは・・・しいて言えばイルカが来る前に働いていた奴がトラブルメーカーで俺が意地になってそいつの尻拭いをし、ハヤテやライドウさんに心配かけたくらい・・・だと思うんだけど。
でもそれも2週間くらい前の話だ。
後は何だろう・・・。
心当たりは無いが下手に聞くと余計に機嫌を損ねる可能性が・・・
我ながら彼には弱いのは良く分かっている。
分かってはいるが大の男同士で職場で『はい、あーん』ってどうなんだよ!!
こういう時に頼りになりそうな発言をしてくれそうなイルカは今日に限って休みだ・・・。

取り合えず今までの会話を思い出す!!
きっとどこかに急にハヤテの機嫌を損ねたきっかけがあるはず!!
そう考えるが焦ってしまい上手く考えられない・・・。
「そういえば僕、バーってこの前初めて行きましたよ。館内見学だったんで行ったのは昼でしたが夜は又違った雰囲気になりそうですね?」
困った俺を見かねたのか隣のヤマトが助け舟を出してきた。
「そうですね?夜は周りに建物が無いですしギリギリまで灯りを落としてあるんでまた幻想的な感じですね。」
ハヤテがそれに答える
「へーっ僕も一回夜に行って見たいです。」
「多分綱手様に確認を取ればいらっしゃっても大丈夫だと思いますよ?」
「本当ですか?」
「ゆっくりと静かに飲みたい時なんかには私は良いと思います・・・。」

・・・ゆっくり飲む?ゆっくり飲む?それだ!!

そう言えばトラブルメーカーだった奴が居なくなり、イルカが来ることになった時に俺はハヤテと約束をした。
『色々心配かけたしイルカが来て落ち着いたら2人でゆっくり飲もうな?』と・・・。
だが蓋を開ければハヤテがバーの時に俺だけイルカの部屋で呑んだりしてて約束は守れてない・・・。
しかも又さっき飲む約束しちゃったし・・・。
多分その事なんだろうな・・・と思いつつハヤテにしか聞こえないような声で恐る恐るそっと聞いてみる。
「なあ?ハヤテ。前に約束した2人でゆっくり飲むって話だけど・・・。」
ハヤテは笑ったままやはり小声で俺に話しかける。
「ゲンマさん今回はギリギリセーフです?次にやったら・・・そうですね。何をして貰いましょうかね?」

背中を冷や汗が流れる。
うわっ間に合ってよかった!!
「でも今回は取り合えず・・・。」
そう言いながら又俺の口元にチョコを差し出してくる。
まあ今回はこれで済めば良い方か・・・と思いつつ覚悟を決めて笑顔で俺にチョコを差し出すハヤテからチョコを貰うべく口を開けた。



チョコレート 第8話~ヤマト~

『ほひ、ははと。』と言ってハヤテに渡されたチョコをくわえたゲンマさんに籠を渡される。
多分『ほい、ヤマト』と言いたかったんだろう。
ハヤテは物腰が柔らかいけどゲンマさんに対しては妙に強気な時があるよなぁと思う。

ホールとキッチンだけどハヤテはバーに入ることが多いから呑むときも余り参加せずイズモほど近くない。
とは言ってもイズモやコテツだってイルカさんが来て、一緒に館内見学をしなければ今まで通り同僚ってだけで今みたく近しい間柄になってなかったと思う。
先週イルカさん達が館内見学をすると言う話が出た時に思いきって僕も参加して良いかシズネさんに聞いてみた。
寮で皆で待ち合わせしてホテルに向かう最中にコテツが言い出して木の葉探検隊なるものを結成し僕も隊員になった。
その後も案内してくれたアオバさんを隊長にしたり色々あったけど僕には忘れらない素敵な一日になった。

僕はずっと同年代の友人が欲しいと飢えていた。
先輩やアスマさんとはずっと一緒だったが先輩・後輩ではない馬鹿やったり出来る友人関係って奴に憧れていた。

僕が気付いていなかっただけでコテツやイズモは僕を友達だと思ってくれていた。
僕が勝手に周囲との間に壁を作って拒んでいただけだったらしい。
イルカさんが来なければ僕はコテツとイズモに対して無意識に壁を作ったままだっかもしれない。
イルカさんには本当に感謝している。

イルカさんの事を・・・多分レストランのチーフで僕の先輩でもあるはたけカカシさんはイルカさんの事が気になっているらしい。
彼が他人に興味を示すことはとても珍しいと思う。
アスマさんや僕は高校生の頃からの付き合いだけど僕の知っている限りでは彼女を作った事もない。
イチャパラシリーズを読んでいるくらいだからそう言うことに興味が無い訳ではないと思うが少なくとも先輩と出会ってからは彼女の話や浮いた話を僕は聞いたことが無い。

僕は最初ただ単に同年代の友人が欲しくイルカさんを誘おうとした。
しかしその度に先輩にあからさまに邪魔をされた。
最初は普段も結構理不尽な扱いを受けてる事もあったので気付かなかった。
だけどそれがイルカさん絡みの時に酷くなる事に気付いた。
先輩はイルカさんの事を誘って出かけたりと今までの先輩ならありえないような地道な行動を取っている。
その後も先輩の地味な努力?行動?は着々と進んでいるがイルカさん本人は先輩の好意?には全く気づいてない。
いや、イルカさんはは『人の必要以上の好意に対してあえて気づかないように鈍感なように意識を遮断している』のかもしれない気がする。
まぁ先輩も子供みたいに嫌味言ったり揚げ足取ったりもしているようならその後誘ったり出かけたりしても好意は気づきにくいきもしますがね?
アスマさんじゃないけど面倒くせぇ人だなと言いたくなる時がある。

まぁ今日はイルカさんは休みで先輩は至って普通だ。
ただ昨日僕達「木の葉探検隊」が出かけた話になるとそれまで興味が無かった感じに聞いていたのだったのが、いつもの猫背が少しだけ伸びて聞き漏らさないようにしている。
思春期の中学生じゃないんだから自分で『昨日でかけてどうだった?』とでも聞けばいいのに・・・。
僕もいつもの仕返しにいきなりイルカさんが本を読みたいと言うから先輩の部屋に連れて行って驚かせた事がある。
まあ、その仕返し?で今日の大量の仕込みを僕一人でやる事になったんだけど・・・。
まああの時はめったに見られない先輩が見れたから良いか。
フォローで又今度イルカさんと一緒に先輩の部屋に遊びに行こう。

でも何で僕がそこまで先輩の心配しなくちゃいけないんだ!?
夜中居なくなったり朝帰りしたりと彼女が居るらしいという噂もあるが僕が聞いても先輩ははぐらかすばかりで答えてはくれない。
そんな噂もあるのに何で僕が先輩の新しい恋話?の面倒まで見なくちゃいけないんだ?
身に染み付いたパシリ体質って奴なのか?!
そう思いながらチョコを一つ摘まむとこのパッケージ最近誰かの部屋で見たことがあるよな・・・と考える。
なんだか面倒くさいなと心の中で思い、思わず軽く溜め息をつきながらその面倒くせぇが口癖なもう一人の先輩に籠を手渡した。



チョコレート 第9話~アスマ~

何でだか軽く溜め息をつきながらヤマトが籠をよこしてきた。
こいつがため息つくとなるとまぁ多分カカシ絡みなんだろう。
こいつは散々カカシに引っ張りまわされてるしな・・・。
このチョコはそう言えば紅が種類なんかが変わるんだって言っていたな・・・。
試食用らしいチョコを俺も紅に貰って食べたが美味かった。
自分の分を一枚取ると隣のカカシに籠を渡そうと横を向く。

カカシは昔から飄々とした奴だった。
もてるのに彼女を作らず、煩わしい人間関係を嫌ってか友人も殆ど居ない。
昔も今も愛読書の18禁本を片手に一人でぼーっとしているイメージが強い。
そんな飄々とした奴だった筈なんだが最近の奴は違う。
厳密に言うと新しく入ってきたある人物がらみの時だけコイツは面倒くせえ奴に代わる・・・。

なぜかそいつが関わるとコイツはガキみたいな反応をする。
難癖を付けてみたり嫌味を言ったり・・・。
気を引きたくていたずらを仕掛けるガキみたいだ。
・・・まさかとは思うが。
カカシお前ひょっとして初恋もまだとか言わないよな?!
イルカに対する態度って自分でどうして良いか判らなくてあんな態度なのか?
素直になれなくてあんなひねくれた態度取ってる訳じゃねえよな?
・・・あー面倒くせえことに気付いちまったよ。
まあどちらかといえば他人に無関心というか人を寄せ付けなかったこいつがこうも変わるとは面白いもんだよな・・・。

そんなことを考えながら隣に居る来月のシフトを眺めている銀髪の男の顔を見る。
「何、髭?紅と休み合わせるんなら早く持ってきてよね?」
「来月は一斉清掃があるから合わせなくても良いんだよ。」
「あっそ、じゃあシフト組んじゃうからね?」
「良いんじゃねえか?」

ちょっとからかってやるか・・・。
「そういやお前はイルカの歓迎会間に合うのか?」
びくっとすると慌ててこっちを見てくる。
「は?はあっ?まあ間に合うと思うけど別に間に合わなくても良いんじゃないの?普段だって飲んでるんだし!!」
・・・カカシってばおもしれえなあ。
「そうか?自分の歓迎会なんだ。皆いた方がイルカも喜ぶだろうよ。」
「ま、まあ間に合うとは思うけどね。何なら車で高速使っていけばいいんだし。」
おいおい、今まで混むから、電車なら時間も正確だしって言って絶対車で行こうとしなかった奴が趣旨替えかよ!!
お前本当に変わったな・・・。
「あのなあ、カカシ?」
「何よ、アスマ。」
「おまえはもう少し素直になれよ。」
「何気持ち悪い事言ってんのよ!!」
「まあ彼女持ちからのアドバイスだ。」

ニヤリと笑いながら自分のチョコを食べる。
『ほらよ』と言いながら何だか赤くなってるカカシに籠を押し付けた。



チョコレート 最終話~カカシ~

「ほらよ、お前で最後だ。」
そう言って隣の髭が籠をよこす。
この前彼と出かけたときに貰ったのと同じチョコレート。
最後の1枚なのかと思ったが後5枚残ってる。
「アオバ~まだ何枚かあるけど俺が取ったらどうすんの?」
「あっほんと?じゃあこの前食べてないイズモとコテツがもう1枚ずつ食べる?あとはイルカに渡そうか。」
そんな話をしていたらヤマトが言い出した
「そうだ、どこかで見たと思ったら先輩の部屋だ!!そう言えばこのチョコ先輩の部屋にありましたよね。確かベッドの枕元に?先輩の部屋に甘いものなんて珍しいな?って思ったんですよ!!」
チッ!いつの間に見てたんだ!!
「へえめずらしいね?カカっさんが食べるならついでに余ったのもカカっさんが持って行けば?」
「・・・いやアオバ、まだ違う新しいチョコもあるんだろ?居ない人の分もあるんだし新しいほうを貰うよ。」
そう言いながら自分用に黒っぽいパッケージを選び残り4枚のうちの2枚をイズモとコテツに向かって放って渡す。

手元のチョコを見ながら『たまに食べたくなるかな』という俺の言葉を聞き、折角買った2箱のうちの1箱を『疲れたときには甘いものって言いますし。』と押し付けるように半ば強引に俺に渡してきた彼を思い出す。
彼に貰ったチョコはまだ何となく開けてない。
でもたまに甘いものを食べたくなる気もする。
今貰った自分の分を今食べるかどうか・・・と少しの間悩む。
少し悩んだ後やはり食べるのを止め手元に置いておく事にした。



チョコレート~その後~

「さて、じゃあこっちのチョコ皆で分けようか?」
アオバがそう言いバラバラっと袋を逆さにする。
零れ落ちる色とりどりのチョコ。
「味を選んじゃうとキリが無いから色違いで2枚ずつ組んで配ってくね?味が気に入らなかったら各自で交換してね?」
アオバはそう言いながら手早く配っていく。

「イルカの分はカカっさんが渡すの?」
アオバに聞かれたカカシは言葉に詰まる。
「まあいいんじゃねえか?取り合えずカカシに渡しておけ。イルカが部屋に居なきゃ袋に入れてドアノブにでもかけときゃいいだろう。」
とアスマが言いきる。
「それもそうだね。じゃあカカっさん宜しくね?」
そう言うとアオバはカカシに4枚のチョコを手渡す。
「・・・分かった。」
そう言って受け取ったチョコを見つめるカカシ。
「イズモ達は何の味でした?」
「そう言うヤマトは?なあ、折角だから今一枚食べて少し交換しないか?」
とはしゃぐコテツやヤマト達。

「すみません、はたけチーフ。ちょっと良いですか?」
「何、ハヤテ?」
「帰るときに髪形を整えていった方が良いですよ?もう一つチョコを持ち帰るの時、取り出しやすい場所に入れておいた方が良いかと思いますよ?」
「・・・何で?」
「うーん。ちょっとした勘ですかね?でもそうした方がはたけチーフにとって良い事があると私は思いますよ。」

「カカっさん。ハヤテの勘ってかなり当たりますよ。俺もそうした方が良いと思いますよ」
「そうなの、ゲンマ?ふうん、じゃあそのハヤテの勘ってヤツがハズレたら一杯ゲンマのおごりね。」
「いいっすよ!じゃあもし当たったらカカっさんの部屋で飲みましょうね?カカっさん何か良い酒一本用意してください。」
「ああ良いよ。当ったらハヤテの好きな酒用意するよ。。」
「はたけチーフ。後もう一つ良いですか。すみませんが耳を貸していただけますか?」
「何だよハヤテ?」
「はたけチーフに私からアドバイスです。」

「なあ、ハヤテ?カカっさん顔真っ赤にして出て行ったが・・・。お前さっきカカっさんに何て言ったんだ?」
「フフッゲンマさん。それはですね・・・。」
ちょいちょいと指でゲンマを呼ぶと耳元でそっと囁く。
「それははたけチーフと私の二人だけの『秘密』です。」
「なんだよ、意味深だなあ。」
苦笑するゲンマから目を逸らすとゲンマに聞こえないくらいの声でそっと呟く
「あのお二人には是非とも幸せになって欲しいんですよ・・・。」

さてカカシが持ってるチョコはイルカにどうやって渡されるのでしょうか・・・。

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