プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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宿泊23日目~優しい雨~後編

現代パラレルリゾートホテル木の葉へようこそ「宿泊23日目~優しい雨~後編」になります。

読まれる方は追記からお願いいたします・・・。



宿泊23日目~優しい雨~後編

「どうしたんだイルカ。ケーキは甘めにするか?苦めにするか?どっちでも良いぞ?」
イビキさんが不思議そうな顔をして聞いてくる。
「・・・どちらでも良いんですか?」
「ああ、イルカの好きな方にすると良いぞ?」
「・・・たとえばチョコの分量を半分ずつにする事は出来ますか?」
「うーん、勿論出来るがひょっとしたら半端になって味がぼやけてしまうかもしれないぞ。それでもいいのか?」
「・・・構いません。折角だから試してみたいです。」

悩むくらいなら・・・。
いっその事はたけさんの俺に対する何だか良く分からない態度のように中途半端な味にしてしまおう。

「じゃあ材料だけ計っておこうか?まだもう少し仕事があるからそれが終わったら作ろう。悪いんだが洗い物をお願いできるか?」
「勿論です。あそこの流しの中にあるものだけですか?」
そう言うと腕まくりをして流しに向かった。

マジパンというらしいアーモンドを使ったまるで粘土のような物を使ってイビキさんは色々な動物を作っていく・・・。
少し手に取り着色料を付け混ぜると乳白色だったマジパンがたちまち色鮮やかに染まりそれがイビキさんの手によって魔法のように様々に形を変えていく。
手を動かしながらイビキさんは俺に指示を出す。

「砂糖とココアは別々にふるってあるな?そうしたらチョコレートは端から細かく刻んで。っとこの後バターと一緒に溶かすから多少大きくてもそこまで気にしなくて良いぞ。削り終わったらバターの入っているボウルに移していけ。」
「イビキさん。湯煎って何ですか?」
「今溶かしたい材料を入れたボウルがあるだろう?それより一回り大きなボウルや鍋にお湯を入れてそこに材料を入れたボウルを置いて熱で溶かしていくんだ。でも今日はチョコを使うしイルカは初めてだから鍋よりも大きなボウルを使って底がお湯につかるようにして溶かすと良い。」
そう言うとイビキさんはボウルのサイズを確かめた後、水を張った鍋を二つ用意して火にかけた。
「ほら、手が止まってるぞ。手の熱でチョコが溶けてしまうぞ?」
そうイビキさんに言われて慌てて残りのチョコレートを刻みだす。

「イビキさんもう削ったチョコの粒も見えないくらい滑らかになりましたよ?」
湯煎にかけたチョコを混ぜながらイビキさんに声を掛ける。
「そうか。じゃあ一回湯煎からはずしてフキンの上においておいてくれ。新しいボウルに卵を割って泡だて器で軽くほぐして貰えるか?ほぐせたらさっき計った砂糖を加えて・・・。軽く混ぜたら湯煎にかけるぞ。」
「卵もですか?固まっちゃいませんか?」
「ずっとそのままおいておくじゃないから大丈夫だ。湯煎にかけたら泡だて器で混ぜていく。砂糖が熱で溶けてきたろ?完全に溶けたらボウルをはずして・・・。さっきのチョコのボウルを又湯煎にかけておいてくれ。」
「・・・こうですか?砂糖が溶けたらチョコのボウルを湯煎に掛けるっと。」
「そのまま卵を泡立て続けてくれ。泡立てて泡だて器を持ちあげたときにリボンみたくひらひらと落ちてくるまで泡立てるからな。」

二人で真剣に卵を泡立てる。
さすがにイビキさんは泡立てるのも早い・・・。
「イルカ、俺が作るから泡立てながら見ていろ。」
そう言うとさっきのチョコとバターのボウルにそこにココアと洋酒をくわえてするように混ぜる。
「良く混ざったら卵のボウルにチョコを加えて混ぜるんだ。良く見ていろよ。今はぼんやりとした色だけど混ぜていくと急に艶が出てくるから。そうしたら出来上がりだ・・・。」
そう言いながら混ぜるイビキさんのボウルを見ていたら・・・確かに急に生地がピカッと言う感じで記事に艶が出た!!
「これで生地の出来上がりだ。イルカ卵をすくって持ち上げてみろ?そう。じゃあチョコにココアあわせてみろ。出来たら型に流し込むんだが・・・イルカは小さな型で作ったほうが良いかもな?」

そう言われてチョコのボウルにココアと洋酒を加える。
さっきのイビキさんようにあわせて良く混ぜると・・・!!
「俺のも綺麗に艶が出ました!!見てくださいよ?」
「そうしたら型に入れるか。幾つか用意したから使うと良い。」
イビキさんの用意してくれた型に生地を流し込んで行く。
余熱してくれてあったオーブンに入れて焼き上がるのを待つ。
「イビキさん今のケーキって小麦粉使わないんですね?」
「ああ、チョコ、バター。ココア。砂糖。卵と洋酒だけで作るんだ。濃い味だが美味しいぞ。」
「焼きあがりが楽しみです!!あ、焼けるまでに今使ったの洗ってきます。」
そう言いながら空いたボウルなどを集めて流しに向かう。

「イルカお疲れ様。今日も助かったよ。ケーキも冷めたし一服するか?」
「あれ?今日はお茶2つですか?アンコさんの分は?」
「ああ、あいつは休館日前で忙しいから今日は来ないよ。さっきのケーキイルカの分は持って帰ると良い。俺の焼いた客用のチョコケーキの切り落としだけど食べるか?」
「あ。嬉しいです。いただきます。」
そう言いながら二人でお茶をする。
「イビキさんこのチョコケーキ美味しいですねえ!!確かに濃いからあまり量は食べられないかも。」
イビキさんがお皿に綺麗に盛り付けてくれたケーキやタルトの形の崩れた部分をいただく。
クリーム系のは今日は無いからと余り行儀は良くないけど手で食べている。
チョコケーキをもう一つ食べようかと手にすると俺の後ろのドアが軽くノックされてスッと開いたのがわかった。

「なんだ、カカシ。どうしたんだ?」
「休館日明けのパンの話なんだけどさ。念のため少し増やして貰えるかなと思って・・・ってこの部屋チョコの匂い凄いね!!」
「ああ、今さっきイルカと一緒に作ったんだ。今イルカが手にしてるのは俺が作ったのだがこっちは苦めだな。」
俺の斜め上からはたけさんの声がする。
「ふーん、俺にも1個頂戴?」
「構わないけど・・・。お前がか?珍しいな。」
「フォークとか使ってないの?ってちょうど良いや。今アンタが手にしてるの頂戴。」
はたけさんが屈んだらしく今度は俺のすぐ後ろから声がする。
「・・・これですか。お皿の上に新しいのありますよ?」
「宿泊予定表持ってるから手を汚したくないんだよね?この前見たく放りこんじゃってよ?」
確かにこの前悪戯心を出してはたけさんの口にクッキーを放りこんだのは俺だ。
横を向くと開いている口元が見えた。

「じゃあ、失礼します。」
口に放り込もうとしたがクッキーと違い上手くいかない。
何とかはたけさんの口に入れ前に向き直る。
「結構濃いねえ。コーヒー欲しいわ。」
「残念ながら紅茶しかないぞ。キッチンに戻ってライドウにでも頼むんだな。」
「アンタ今日はこれ作ったの?」
又頭上から声がした。
「そうです。でも濃いですしはたけさんの口に合うかどうか・・・。」
「・・・でも俺は何でも食べるって言ったでしょ?」
「・・・そうですね。確かにそう言われましたね。じゃあ今持っていかれますか?ちょうど小さな型で焼いたのがありますよ?」
「俺のは後で貰うよ。じゃあイビキよろしくね。」
そう言うとはたけさんは出て行った。

「・・・イルカ?良ければ残ったの持って帰れ。」
はたけさんが居なくなった後何となくボーっと指先を見ていた俺にイビキさんが声をかけてくれる。
もう余り食べる気がしなくなっていたのもありありがたく包んで貰う事にした。
「良ければ焼いたのはここでカットしていけ。どうせ皆で食べるんだろう?」
「すみません、イビキさん。ありがとうございます。お言葉に甘えますね。」
そう言われてケーキを大体の人数分にカットする。
「今日はお疲れ様。後でケーキ見てくれよな。又何かあったら頼むよ?」
「こちらこそありがとうございます。ケーキ楽しみにしていますね。こちらこそよろしくお願いします。」
そう言うとベーカリーを後にした。

「お疲れ様です。お忙しいところすいません。これ良かったらどうぞ?」
キッチンに戻るとライドウさんとゲンマさんを交えてキッチンの人達でミーティングの真っ最中だった。
「へえ、今日はこれ作ったのか?」
「イルカさん凄いですねえ!!」
「イルカお疲れ、制服着替えて一服するといいよ。」
「ライドウさん、これフロントにも持って行きたいんですが制服で大丈夫ですか?」
「よければ俺が後でもっていくよ。バーに届いた酒運ばなくちゃいけないから。」
「じやあゲンマさん。お願いできますか?俺着替えてきます。」

そう言いながら控え室に向かうと後ろから皆が話してるのが聞こえてきた。
「なんだ、カカシ。お前食べないのか?」
「そうですよ先輩。この前は大変だったじゃないですか?」
「・・・俺は後で貰うから良いの。イビキの所でも一個貰ったし。」
「先輩後で食べるって事ですか?」
「いや違う。後で貰うから俺はいらない。」
そんな会話を締め出すかのように控え室のドアを閉める。
特別扱いなわけじゃなくてさっきは早く去って欲しいから口に出しただけなのに・・・。
やはりイビキさんの所から去るときに持って言ってもらえばよかった!!
さっきの自分の不用意な発言に苛立ちながら俺は制服を着替え始める。

イビキさんのケーキは凄かった!!
ライドウさんがワゴンに乗せて運んでいたがやはり彼女に目を瞑ってる間に指輪を入れて渡したらしく『どうせなら結婚式もここでやって欲しいよね~』とニコニコしながら戻ってきていた。
動物のケーキの方も嬉しそうな悲鳴が聞こえてきたので喜んでもらえたんだなと俺も何だか嬉しくなった。
「ごめんな、イルカ。遅くなったな。」
「大丈夫ですよ。お先に失礼します。」
「イルカさん上がりですか?お疲れ様です。」
「お、イルカお疲れ様~。」
ヤマトさんとコテツがキッチンの掃除をしているのが見えた。
「お、二人ともお先に~。頼むから本気で疲れたから今日は来ないでくれよ?」
「分かりました、ゆっくり休んでくださいね?」
「仕方ないなあ、又今度な。」
二人に挨拶して控え室に向かう。
ノックをして中に入るとはたけさんが着替えている最中だった・・・。

「失礼します、お疲れ様です。」
そう言って俺も着替えようとするがふと気づき袋に入れた小さなチョコケーキを横の机に置いておく。
「はたけさん、ケーキここに置いておきますね?お口に合うかわかりませんが。良ければどうぞ・・・。」
「ああ、ありがとう。」
そう言って俺の置いたケーキを手にしながらはたけさんは帰ろうとはしない。
出来れば先に帰って欲しくてノロノロ着替えていたが限度があり俺はロッカーの扉を閉める。
「お先に失礼します・・・。」
とイビキさんに貰ったケーキなどを手にし帰ろうとした。

「ついでだから乗っていきなよ。」
はたけさんに声をかけられる。
「いえ、悪いですし・・・・。」
「悪いも何も同じところに帰るんでしょうが?」
そう言うとはたけさんは先に控え室を出て行く。
聞こえないようにため息を一つ吐きながら俺も控え室を出て行く。
皆に挨拶をしながら傘を手に扉をあけると街頭に照らされて柔らかな白い世界が広がっていた。

「優しい雨だね・。」
横で声がしてビクッとするとはたけさんは傘もささずに雨の中、前を見て立っていた。
「優しい雨・・・ですか?」
「そう、霧雨よりは少し強くて、降っているんだか分からない位な。傘を差さなくても大丈夫なくらいの優しく降る雨。世界がうっすら白く染まっていて綺麗だよね。」
そう言うとはたけさんはそのまま黙り込んだ・・・。
「はたけさんはロマンティックな事言いますね。」
静かな空気に耐え切れず茶化したつもりだったが俺の声は雨に吸い込まれたかのように消えていった。
「帰ろうか?」
そう言うとはたけさんは車に向かう。

その後姿を見ながら思った。

この雨を優しい雨だというはたけさんが俺にとっては優しい雨なんです。
いくら優しく降っているといってもいつの間にか気が付くとあちこち染み込んでいったり、気が付くと濡れてしまったり何かを変えてしまっていきます。
あなたも同じです。
あなたが何故俺に親切にしてくれるのかわかりませんし、あなたが俺に何を求めているか分かりません。
ただこの優しい雨のようにあなたは俺の中へじわじわ染み込んで来ています。
きっとこのままだと俺の奥底まで染み込んで、俺の奥底から変えられてしまいそうなそんな気がします。
だからはたけさんお願いです。
もうこれ以上俺のことを構わないで下さい。
俺は、俺は・・・変わらなくて良いんです、変わりたくないんです!!
お願いですからこのまま必要以上に近寄らないで俺のことは放って置いてください・・・。

はたけさんは後ろを振り向くと『帰るよ。』と短く言って又歩いていく。

お願いです。俺に構わないで下さい・・・。

雨でかすかにぼやけたはたけさんの後姿を見てそう強く思いながらも俺もノロノロとその後姿についていった・・・。

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