プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

カウンター

キリ番はしばらくお休み中です

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

落花流水の情

高校生カカシと教師イルカのシリーズです。
卒業前にカカシ目線の軽い短めの話を一本。
「恋は思案の外」から少し後の話です。

高校生カカシと教師イルカの話、良ければ追記よりどうぞ・・・。

落花流水の情

 通いなれた準備室の前に立ち、扉を軽くノックする。
「どうぞー。」と声がかかる前に扉を開け中に入る。
窓際に置かれた机に据わってるその人はくるりと椅子ごと身体を傾けてこちらを見ると『なんだ、畑か・・・。』そう言うと又前を向きそのまま仕事の続きを始めてしまう。

「ねえちょっと先生?俺の最後の登校日なんだよ~!!折角来たのに何か他に言う事ないの?」
「他にねえ・・・。畑、お前昼メシはどうするんだ?」
「え、今日は何も持ってきてないけど?」
「じゃあ購買行って二人分何か買ってきてくれ。っと二人分に足りるとは思うんだけど・・・。」
そう言いながら先生はキーケースの小銭入れの部分を開けて中を確認する。
「ん、千円はあるから大丈夫だろ・・・。あ、飲み物も頼むな?俺は冷たいコーヒーで。」
そう言いながら俺にキーケースを差し出してくる。
「センセはパンで良いの?冷たいコーヒーの自販機遠いのに・・・。」
「ああ、悪いが頼むな?購買が混まないうちにに行ってきた方がいいんじゃないか?」
「はーい、結構人使い荒いんだからなあ・・・。」
そう言いながらカバンを準備室に置いて購買へと向かう。

「そういえば畑は・・・どうせ大学は受かってるんだろう?親御さんは一回帰国されるのか?」
「あ、言うの忘れてた・・・。うん、無事に受かってるよ。親父は仕事の関係で帰国が難しいみたいだから代理の人に書類関係とかはお願いするつもり。どうせ住む所はしばらくは今のままだしね。」
向かい合ってふたりでパンを食べている。
そういえばメールじゃ味気ないと思って直接言おうと思っていたがバレンタインにゴタゴタしたりしてセンセに大学合格したのを言うのを忘れていた。

「そうか、じゃあ遅くなったが合格おめでとう。遅くなってすまないな。お祝いは・・・気持ちだけな。」
「お祝いはセンセからの熱い抱擁で良いですよー?はい、遠慮なさらずにどうぞ!!」
手に持っていたパンを口に咥え大きく手を広げるとセンセは耳まで赤くなっておたおたしている。
「ばかっ!!お前は何を言ってるんだ?全く学校で何をやってるんだ?!」
「んー?学校じゃなきゃ良いの?たまにはセンセからの熱い抱擁が欲しいんですけど?」
「っば馬鹿な事を言うな!!何処なら良いとかそういう問題じゃないだろうが?!」
そう言うとセンセは手に持っていたパンを急いで口に詰め込み膝のパンくずを払うと慌てて立ち上がる。
俺に背中を向けてコーヒーを流し込んでいるが髪を高く結っているから耳からうなじまで真っ赤になっているのが良く見える。
俺も残りのパンを勢い良く食べるとゴミを捨ててセンセの隣に立つ。
今日は気温も高くて外も暖かくて、窓の外にはまだ咲く前のまだまだ硬い蕾をつけた桜の木がグラウンドの端に並んでいるのが見える。

「畑が生徒の間に桜は咲きそうにないな・・・。ここの学校の桜並木は見事なんだぞ。」
「そうなんだ?俺そんな事知らなかったよ。」
「お前がこの学校に来たのは夏休みの前だもんな・・・。」

そう言いながらセンセはグラウンドとその奥の桜の並木を眺めている・・・。
俺はそのまま隣に立って一緒に窓の外を眺める。
ふとバレンタインに貰ったカードに書いてあった言葉を思い出す。

『あと少しだから。もうすぐ追いついて貰えると思うから。だからそれまであと少しだけ俺の事を追いかけてください』

俺はもうすぐセンセに追いつけるんだろうか?
センセは俺のことを待っていてくれるんだろうか?
今こうやって二人で居るみたく、俺は彼の隣に立って一緒に歩いていけるんだろうか?
そう思ったらつるりと言葉が出てきた。

「センセ。俺さ、来週で卒業だよ?」
「そうだな。でもな、卒業式が終わるまでは・・・。畑はまだ・・・少なくとも俺にとっては『生徒』なんだ。」
「そうだね?でもそれも来週までだよね?」
「ああ、そうだな。もうすぐだな・・・。」

そのまま手を伸ばしてセンセの手をそっと握ると何だか困ったような泣き出しそうな顔で眉根に皺を寄せて俺のことを見た。
空いてる方の手で優しくセンセの眉間の皺を伸ばすように擦る。
センセはまだちょっと困った顔でフッと俺に笑って見せると又窓の外を見た。

「・・・そうだな。来週でお前はもう『生徒』じゃなくなるな。」

少し伏目気味に外を見ながらセンセはそうポツリと言うと繋いでいる俺の手を軽く握ってきた。
いつもとどこか違うセンセに俺は何も言えなくて・・・。
センセもそのまま何も言わなくて・・・。

学校の中なのにセンセは俺の手を軽く握ったまま離そうとはしなかった。
そして手を繋いだまま、センセと俺はただ静かに春めいてきた窓の外をじっと眺めていた・・・。




落花流水の情(らっかりゅうすいのじょう)・・・お互いに慕う気持ちを持っていることのたとえ。散る花は流れる水に沿って流れて行きたいという気持ちがあり、流れる水には散った花を浮かべて流れて行きたいと言う気持ちがあることから。

<< 雑記とコメントレス | ホーム | 雑記とコメントレス >>


 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。