プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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卒業

現代パラレル高校生カカシと教師イルカのシリーズです。
今回は二人の視点が交互しますが前半・・・というかほぼカカシ君視点です。

『卒業』良ければ追記よりお読みください・・。

卒業

「御馳走様でした。美味しかったです。」そう言って箸を置いた。
「カカシ君お腹いっぱいになった?コーヒーは?デザートは食べるってばね?」
クシナさんにそう聞かれるが流石に腹一杯なので後でにしてもらう。
「ありがとうございます。じゃあコーヒーはいただきます。デザートは後でいただいても良いですか?少しナルトの勉強も見てしまいたいんで。」
そう言ってナルトの方を見る。
「ナルト、宿題はやったのか?この前やっておくように言った問題集はやったか?」
そう聞くと視線を反らされる。
「やったか?」もう一回聞くと『分かるところだけやったってばよ』と小さな声で答えが帰ってきた。はあっと軽くため息を吐きながらミナトさん達に話しかける。
「ミナトさん、すいません。しばらくナルトの勉強見てきますね?クシナさんコーヒー後でいただいても良いですか?」
そう言って渋々といった感じのナルトを促して二階のナルトの部屋に向かう。

「・・・ナルト。おまえこれ解いてある方が少なくないか?『俺は諦めないってばよ!!』って普段言ってるんだから問題も諦めないで最後までやれよ!!」
「人生時と場合によっては諦めが肝心だってわかったんだってばよ!!だからカカシ兄ちゃん教えて?」
「あのなあ、ここの問題が解けてるんならこことここと・・・ここも解けるはず。応用なんだから。もう一回ここからやってみろ?」
書いてある文字より白い部分が目立つ宿題に一瞬眩暈がしたが良く見ると基礎は出来ているしもう一度解かせてみる。
ふと先生にメールしようかと思ったが勉強している横で携帯を弄っていては説得力もないし集中も出来ないだろう?と考えて急ぐ訳ではないからと後でメールする事にする。
「カカシ兄ちゃん。出来たってばよ・・・。」
唸りながら問題を解いていたナルトに声をかけられ確認するとちゃんと今度は解けていた。
「・・・よし全問正解だな。お前はやれば出来るんだからちゃんと頑張れ。次はこの3問。これもここの問題の応用だかららな?」
「えー少し休ませてよ?」
「ここが終わったら一区切りつくだろう?そしたら休憩だ。」
ブツブツ言うナルトにそう言い横に立って説明を始める。

1時間ほどナルトの勉強を見た後下に下りて行きコーヒーをご馳走になる。
携帯電話をナルトの部屋に置きっぱなしな事を思い出し取り行こうと腰を浮かすがミナトさんに話しかけられ又腰を下ろした。
「カカシ君は僕の講義は勿論取るんでしょ?」
「うーんでもミナトさんに良い様に使われそうで怖いんですよね?ちょっとの間考えます。」
「大丈夫だよ、とりあえず今は子守は無いから!!」
「・・・当たり前ですよ!!今考えたらあの時良くイルカ先生に俺達の事を預けましたよね・・・。」
「でもさ、まあそのお陰で海野君に会えたんじゃない?良く考えたら僕に感謝して欲しいくらいだよ?」
「勿論色々感謝してますけど・・・あれ、ナルトは?」
「さっき眠いって言って自分の部屋に戻っていったってばね。」
新しくコーヒーのお変わりを持ってきたクシナさんにそう告げられる。
「えっ!!俺の携帯をまだナルトの部屋に置きっぱなしなんですけど?!」
「あー、あの子休みの前の日は起こされないように鍵かけて寝てるから。カカシ君には可哀想だけど携帯は明日の朝まで諦めるしか無いってばね?」

ずっと夜には先生にメールするつもりだったから予想外の出来事に唖然としてしまった。

「まあ仕方ないよ?どうせ泊まっていって貰うつもりだったからゆっくりしていってよ?クシナ、食べ損ねてたデザート持ってきて?」
俺の肩を軽く叩いてクシナさんがキッチンへ戻っていく。
「海野君に連絡するつもりだったの?まあ明日ナルトが起きたらすぐに連絡すると良いよ。まだ海野君からの返事は無いの?」
そう聞かれ
「少なくと俺が『生徒』の間は何もしないって言われても受け入れられないって言われてます。」
「ふうん、じゃあ海野君がカカシ君の気持ちを受け入れるかどうかも。これから二人がどうなるかもまだ何もわからないんだね・・・。」
そうミナトさんに言われ俺も渋々頷く。
取りにいけないものはしょうがないから明日の朝にメールする!!代わりに先生が照れるくらいのメールを送る!!と俺も開き直りその日はミナトさんと昔話や大学の話など色々と話して楽しく過ごした。

「カカシ兄ちゃん、おはよう。はい、携帯。昨日から俺の部屋に置きっぱなしだってばよ。母ちゃん俺にもご飯くれってばよ。」
次の日の朝、遅めの朝食をご馳走になった後にコーヒーを飲んでいるとナルトが俺の携帯を持って下りてきた。
「おはよう・・・ってもう昼じゃないか?随分ゆっくりだな?あ、携帯ありがとうな。」
そう言いながら携帯を受け取り電源を入れようと長押しする。
・・・何の反応も無い。
あれ?と思いもう一度試してみるが俺の手の中にある携帯は何の反応も示さない・・・。
「カカシ君急に顔色悪くなったけど・・・。どうかしたの?」
そうミナトさんに聞かれなんの反応も帰してこない携帯を唖然と見つめたまま返事をする。
「何でか携帯の電源が入らなくて・・・。え?なんで?!」
何回も何回も試してみるが俺の手の中の携帯は沈黙したままだ。

「とりあえずカカシ君落ち着いて?一回僕にも貸してみて。」
そう言うとミナトさんは俺の手からスッと携帯を抜き取り試してみている。
「そう言えばカカシ君携帯の調子悪いっていっていたけど・・・。ひょっとしたらこれはもう本体を新しくしないと駄目かもね?」
眉根を寄せてミナトさんはそう言ってきた。
「とりあえず電話帳はバックアップとってある?」
「・・・多分昔のは。でも最近は取って無いです。」
そう答えながら手が震えてきた。
「海野君の連絡先はどこかに控えてある?」
そう聞かれて首を横に振る。
「そうだ!!カカシ兄ちゃん直接尋ねていけば良いってばよ?」
ナルトが嬉しそうな顔で俺にそう言ってくる。
「俺・・・。先生の住んでる場所知らない・・・。」
そうだ、先生は俺の住んでいる所を知っている。
けど俺は先生の最寄の駅は知っているけれど先生の住んでいる詳しい場所を俺は知らない。

必死になって先生の電話番号やアドレスを思い出そうとするが混乱してるからか思い出せない・・・。
昨日のうちに電源入れておけば早くわかったのにとか先生にどうやって連絡しようとか、連絡無くて心配してるんじゃないかとか、どうすればいいんだろうと言う考えが浮かんでは消えていく。

「カカシ君、これはもうショップに持っていったほうが早いと思うよ?身分証明書は持ってる?」
「今日は何も・・・。家に帰らないと何も無いです・・・。」
頭の中が真っ白になって何をしたら良いのかわからない・・・。
「カカシ君、しっかりして?」
ミナトさんに肩を叩かれながらそう言われハッと我に返る。
「海野君は今日は出勤?それはわかるかい?」
そう言われ必死になって思い出す。

『卒業式の次の日は土曜なのに片づけがあるから休日出勤なんだよね?』確かそんな話をしたことを思い出す!!

「今日ならとりあえず学校に行けばいる筈です。日中は会議があるかもしれないから。でも夕方ならきっと平気な筈・・・。」
「じゃあ会いに行っておいで!!君には会いに行くための足も思いを伝えるための口もあるんだから。」
いつかと同じ台詞をミナトさんは口にした。
「すいません、俺もう帰ります!!」
そう言うとバタバタと帰り支度を始める。
慌しく別れを告げ一旦家に帰ろうと駅へと急ぐ。
どちらにしても会議をしていたら準備室へは帰れないんだから遅めに行くしかない。
時間に余裕があるんだし一旦家に着いたら着替えて、その前に嫌な汗をかいてしまったしどうせならシャワーも浴びたい。
少しづつ落ち着いてきた俺は帰ってからすることと学校までの時間を歩きながら頭の中で計算しだした。


結局昨日の夜も、今朝も畑からのメールも電話も何も無かった・・・。
昨夜俺からメールをしようかどうしようか悩んだ挙句『楽しいのはわかるがあまり羽目を外すなよ?』というメールだけ送っておいた。
校内を女子生徒に追い掛け回されていた畑の姿を思い出す。
あの後何かあったんじゃないだろうか?とかクラスの打ち上げで何かあったんじゃないかと?か昨夜から余計なことばかり考えてしまっていた。
だけど逆に『畑から連絡が無かった』事で色々と考えていた事を一晩かけてもう一度考えて自分なりにすっきりと纏まった気がする。
カーテンを開けると今日もさわやかな青空が広がっている。
ちょっと寝不足の俺には目に染みるが今日も言い天気になりそうだ。
両手で頬をパチンと叩いて気合を入れる。
畑からの連絡はまだ無いが畑は俺に『又後で連絡する』と言ってくれた。
自分なりの『やって後悔しないほう』をもう一度一晩かけて良く考えた俺は彼を信じて連絡をじっと待つことにした・・・。

土曜日だが卒業式の次の日ということもあり職員は午前中全員出勤になっていた。
昨日大まかに片付けてあった卒業式に使ったあれこれを職員皆で片付けていく。
「何だか寂しいようですが・・・。」
「そうですね。3年間なんてあっという間ですね。」
「なんていうか卒業式の後は・・・。毎年の事ですが我々は『おいていかれた』感が半端ないですな?」
「でも一ヶ月もすれば新入生が入ってくるんですよ。忙しくなりますね。」
「海野先生も忙しくなりますね?」
「そうですね。寒暖の差も激しいですし。体調には気をつけなくっちゃいけないですね?」
「海野先生はこれが終わったら帰るんですか?」
「いえ、まだ残っている仕事があるんで午後もいるつもりです。」
「じゃあお昼ご飯だけ一緒にどうですか?皆で学校の傍の飯屋に行こうかって話していたんですよ?あそこ座敷もあるしゆっくり出来ますしね?」
「あ、良いですね?ご一緒させていただきます。」
「じゃあ12時30分に職員の玄関集合で?」
そんな事を話しながら何となくゆっくりと作業は進んでいく・・・。

皆で卒業生の思い出話などをしながらゆっくりと昼食を食べ俺はのんびりと準備室に戻る。
とりあえず急いで終わらせなくてはいけない仕事は無いのだが何となく今日は夕方まで居た方がいい気がしていた。
残っていた細かい作業などに熱中していたらいつの間にか夕方近くになってしまっている。
何回か確認したが畑からのメールは来ていなかった。

椅子の上で大きく一つ伸びをして書類をまとめていたらコンコンと軽くドアがノックされた。
畑なんじゃないか?何となくだけどそう思った。
「どうぞ?開いてるよ。入ってきていいよ。」
振り向かずにそう告げると扉が開き誰かが入ってきた気配がした。
「センセ・・・。ごめんなさい。ちょっと色々あって連絡できなくて・・・。」
おずおずと聞きなれた声がそう告げてくる。
くるりと椅子ごと振り向くと申し訳なさそうな顔をして私服の畑が立っていた。
「・・・お前の事だから何か事情があったんだろ?『連絡するって』言ったのに何無くて変だとは思ったけど。お前も昨日卒業式だったし打ち上げやお世話になった人に挨拶に行くって言ってろ?色々と忙しいんだと思っていたよ。」
「センセ・・・?連絡しなくてごめんなさい・・・。」
「お前なりの訳があったんだろう?謝らなくていいよ。」
椅子から立ち上がりちょっと首をかしげてそう言う。
畑は何だか急に真面目な顔になって俺の近くまで歩いてきた。
ふと畑が一番最初に俺の所に、この準備室に訪ねて来た日も確かこんなだったなと思い出した。


『忘れ物をしたので取りに来ました。』そう事務室で告げ校内に入る。
借りたスリッパでペタペタと急いで準備室へと向かう
人気の無い校内はシンと静まり返りまだ練習しているらしい吹奏楽の音色や部活が終わって帰宅するらしい生徒達のはしゃいだ声が遠くから微かに聞こえてくる。
昨日までは自分もその中に、この校舎にいたはずなのに今はなんだか『卒業した』と言うだけで物凄くよそよそしく感じられる・・・。
準備室の前に立つと中から人の気配がして、先生がここにいる事にひとまずホッとする。
先生は『後で連絡する』と言って何の連絡もしていない俺の事を怒っているだろうか?
なんだか妙に緊張してきて何度か大きく呼吸をして息を整えると準備室の扉をノックする。

『どうぞ、開いてるよ。入ってきていいよ?』と声がかかる。
そっと扉を開け中に入るが気まずくて入り口のところで立ち止まってしまう。
先生は机に座って何やら書いている。
謝罪の言葉を口にするとくるりと椅子ごと振り向いた。
『お前も忙しかったんだろう?』と先生は言ってくれたけどきっと俺からの連絡を待っていただろう先生の事を思うと申し訳ない気持ちで一杯になる。
もう一度謝ると先生は椅子から立ち上がって首をちょっとかしげて『お前なりの訳があったんだろう?謝らなくていいよ』と言ってくれた。
そんな先生を見てふといつかの光景を思い出す。

ああ、そうだ。
何かに似ていると思ったら俺がこの学校に来て一番最初に先生に会いにきた時とそっくりだ・・・。
俺の前にちょっと首をかしげた先生がいて、窓の外には青空が広がっていて。
初めて準備室を訪れたあの時から今日まで短かったような、長かったような・・・。
ゴクリと唾を飲み込むと先生の前まで歩いていく。
俺の事を見つめている先生の前に立ってあの時と同じ台詞を口にする。

「海野先生、俺は・・・。」

先を続けようと思うのに何を言ったら良いのか分からない。
言いたい事は、伝えたい事は沢山あるのに頭の中でぐるぐると渦巻いて上手く言葉にすることが出来ない・・・。
どうしよう?どうしよう?何か話さなくちゃ!!伝えなくちゃ!!と段々と焦りだすが言葉が出てこなくて段々と焦りだす!!
そんな焦りだした俺の事を見て先生はフッと微笑んで俺に優しく話しかけてきた

「なあ畑?俺はお前の事が好きだよ。」

・・・俺は先生が何を言っているのか上手く理解できなかった。

『ふぇ?』みたいな自分でも情けなくなるくらい間抜けな声しか出て来なくて、俺の事をじっと見ている先生の顔を見つめたまま、ただその場に立ちすくんでいた。


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