プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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落日の余映 後編

現代パラレル高校生カカシと教師イルカのシリーズ一旦最終回になります。
ちょっと長いです。

最後まで読んでくださいました皆様、コメントや応援や拍手をくださいました皆様に感謝いたします。
そしてあるシーンが書きたいと思いつき、勢いだけで書いた最初の『落日』のみで終わらせるつもりだったこの話を続ける切っ掛けを作って下さいました卯吉様には幾ら感謝しても感謝しきれません。
卯吉様がいなければこのシリーズは続いていなかったと思います。
本当にありがとうございました。
こちらの話は書き下ろし等含めスパコミで一冊にまとめて出す予定です。

さて、二人はどうなったでしょうか?
良ければ追記よりお読みくださいませ・・・。

落日の余映 後編

俺の背後にある窓から差し込む夕日に照らされて、目の前の畑はオレンジ色に染まっている。
銀色の髪の毛が夕日の色に染まりキラキラして綺麗だと思った。
(そう言えば以前こいつの事を綺麗だと思ったことがあったな・・・。)そんな事をふと思い出す。
俺は彼にこれから何て言われるか怖くて・・・ついつい違うことばかりを考えてしまう。
畑は普段学校にいた時のように無表情で何を考えているのか表情からは全く読めない。
フウッと一つ息を吐き口を開くともう一度俺の名前を呼んだ。

「海野イルカさん?」

俺は自分の言いたい事はきちんと彼に伝えて、彼もそれをきちんと聞いてくれたから。
今度は俺が彼の話をきちんと聞く番だ。
そう思い姿勢を正し彼の眼を見て少し緩んでいたこぶしを又握り締める。

「なんだ、畑?」

平気な振りをしいるが声が震えているし目の前がじんわりと滲んでゆらゆら揺れている。

「イルカさんは・・・馬鹿だねえ?」

そう言うとそれまでの無表情から一変してくしゃりと泣きそうな顔になりながら話を続けた。

「イルカさんは本当に馬鹿だよ?俺があれだけ好きだって言っていたのに。まだ俺の事を信じられないの?わかっているでしょう。俺はあなたを、あなたの事だけをずっと追いかけていたんだよ。でも追いかけても追いかけてもなかなか追いつけなくて・・・。どれだけ俺が毎日頑張ったと思ってるの!!言ったでしょう?俺はあなたに会いたかったんだよ。」

「俺だって色々悩んだんだよ。でもな、俺だってバレンタインのときのもらってたチョコの量とか昨日の女子に追いかけられていたお前を見ていてギリギリまで考えたんだよ?」

「でもなって何?悩んだって、考えたって・・・。一体どうしようとしていたの?!」

「畑少し落ち着け!!昨日な、お前から電話が無かった昨日一晩かけて又色々考えたんだ。それに俺が出した答えはさっき話した通りだ。言っただろう?俺は・・・俺はお前が良いんだ。お前と一緒にいたいんだよ?」

俺の話を聞いた後、畑の手がそっと伸びてはおびえたように引っ込められる。
何回か繰り返した後で首を軽くかしげながら聞いてきた。

「イルカさん。・・・抱きしめてもいいですか?」
「いつも何も聞かずにしているだろう?今更何を言ってるんだ。」
「だって夢みたいだから。触れたら・・・。何だか夢から醒めちゃいそうで。ねえ、いいですか?」
「今更そんな事・・・。わざわざ聞くもんじゃないだろう?」

俺がそう言うとフッと畑は微笑んでそっと手を伸ばすと俺を引き寄せる。
優しく抱きこまれ俺の肩にそっと顎を乗せられる。
そっと目を閉じるとじんわりと熱いものが広がってきて切ないような苦しいような気持ちになった。
いつものように両手をだらりと下ろし、目を閉じたままで畑の耳元でそっと問いかける。

「・・・なあ、畑。」
「なんですか?」
「俺は・・・。お前と『生徒と教師』じゃなくなった俺は・・・。お前に触れても良いんだろうか?」
「イルカさん、『今更そんな事をわざわざ聞くもんじゃない』でしょう?」

耳元でそう囁かれる。
いつも下ろしていた、いつもどうすればいいか分からず持て余していた両手をおずおずと畑の背中に回し俺も軽く抱きしめてみる・・・。
と、急に畑に息が止まるくらい強く抱きしめられた!!

「畑・・・苦しいって・・・。」
「・・・やっと、やっと追いついた!!やっと捕まえた!!もう離さない!!・・・本当に長かった。」

耳元で震える声で囁かれる。

「ねえ?夢じゃないよね?」
「ああ、夢じゃないよ。」
「イルカさん。俺ね、今凄く嬉しいのに・・・。嬉しいのに・・・何だか凄い切ないし苦しい。何でだろう?」
「・・・それだけ畑が俺の事が好きなんだろう?好きだから嬉しいけど不安にもなるし苦しくもなるんだろう?俺もそうだよ。」
「うん、そうかもしれない。『俺もそうだって』イルカさんも俺と一緒ってことだよね?ずっとずっと好きだったから。嬉しいけど怖くてたまらない。」
「ずっとって・・・。お前は大げさだなあ。畑がここに来て一年弱だろう?」
「そんな事無いよ。いつか・・・いつかきっと。俺はそれまでずっと待ってるから。」
「ん?畑、すまん。声が小さくて良く聞こえなかった・・・。畑?俺の服に鼻水付けるなよ?」
「・・・ムード無いなあ。そんな時は黙って抱きしめていてよ?」

震える声で答えながら俺の肩に顔を伏せ震えている背中を子供をあやすようにゆっくりと擦る。
俺も目を閉じるとそっと畑の肩にもたれ掛かる。
畑に抱きしめられている事が、俺も畑を抱きしめても良いという事が、その事がとても嬉しくて。
目尻からじんわり滲んでくる涙もそのままにして、ただただお互いに抱きしめあっていた。


群青色からラベンダー色、下の方にうっすらと茜色が残る空を見ながら二人で駅までの道をゆっくりと歩いていく。
ふと思い出して畑に話しかける

「そう言えばな、畑。今度から準備室に来たとしても無駄足踏む事になるぞ?」
「え、何でなの?」
「さっき準備室に来て何か変だと思わなかったか?」
「んー?何だかやけにすっきりしているとは思ったけど・・・。」
「そうだ。あのな、俺はこの春から担任としてクラスを受け持つ事になったんだ。だからもうじき準備室から居なくなるんだ・・・。」
「そうなの!!だからあんなに物が少なかったんだ。でもいいな、センセの受け持つ事になるクラスの子が羨ましいなー。」
「何言ってるんだ、じゃあ生徒のままで良いのか?もう一回高校生をやるか?」

騒ぐ畑の頭を右手で軽く叩こうとするが畑の左手によって阻止されそのまま当たり前のように手を繋がれて歩いていく。
畑は癖なのかいつの間にか俺を『イルカさん』じゃなくていつものように『センセ』と呼んでいる。

「センセ、そう言えば俺が使っていたカップはどうしたの?」
「ああ、あれな。お前が準備室に来なくなったしまさか職員室に持って行く訳にもいかないから・・・。」
「まさか捨てたの?!捨てるくらいなら俺持って帰ったのに!!」
「おい、話は最後まで聞け!!誰も捨てたなんていってないだろう?あーあのな・・・に・・・てある。」
「センセ?ごめん声が小さくて何て言ってるのか聞こえないんだけど?」
「・・・だから・・・に・・・おいて・・・る。」
「・・・センセ?耳まで赤いけど何で?後やっぱり良く聞こえないんだけど?」
「だーかーらー!!あのカップは俺のうちに持ち帰ってあるんだ!!」

畑は何で俺が赤くなっているのか訳がわからないといった感じで怪訝そうな顔で俺に聞いてくる。
俺は赤くなった顔を隠すように少し足早に歩き畑はそんな俺に引っ張られながら慌ててついて来る。

「ねえ、センセどうしたの?じゃあさ、今度俺と会うときにカップも一緒に持ってきてよ?」
「・・・いや、持ってこない。」
「え、何で?俺が使っていたんだから折角だし持って帰って家で使うけど?」

畑を引っ張りながら少し前を歩いていた俺はくるっと畑の方を振り向く。
何が何だかわからない?といった感じでキョトンとした顔をしている畑を見てにかっと笑って言ってやった。

「いや、うちに置いておく。だってお前が俺の家にいつか来た時に、お前用のカップがないと何か飲むとき困るだろう?」
「え?・・・それって?」
「なあ畑?・・・賭けはお前の勝ちだったな。」

畑の目を見つめながらそう言う。
畑は一瞬意味が良く分からなかったのかぼんやりと考え込んだ後、『あっ!!』と小さな声をあげると頬から耳までぶわっと赤くなったのが見えた。
俺は少し体温が上がって熱いくらいの畑の手を又引っ張ると駅へと向かって歩き出す。
畑は俺に引っ張られたまま慌てて俺に話しかけながらついて来る。

「ちょっとセンセ今の言葉って?!ねえ、それって?!」
「畑うるさい!!良いから帰るぞ?。」
「ねえセンセ?お願い!!お願いだからさっき言った事もう一回言って!!」
「聞こえてたんだろ?一回言えば十分だ!」
「ねえ、それって・・・。ねえセンセ本当にいいの?!」
「言っておくがな俺は色々慎重に進めたいし色々葛藤もあるんだ。だから・・・。悪いが俺のペースでいかせて貰うからな!!」
「・・・センセのペースってどんななの?!」
「・・・お前が成人するまで清い付き合いとか?」
「ちょっと待って?センセ今幾つよ?!何時代の人?!ひょっとして年を誤魔化してない?!成人するまでって俺は後どれだけ我慢しなくちゃいけないの?」
「・・・畑は気が長いほうなんだろ?ほれ頑張れ頑張れ。それに付き合いだしたからっていきなり色々しなくてもいいだろうが?」

ふと思い出して畑に尋ねる。

「なあ、畑。お前さ、彼女の前でキーケースを出した事とかあるか?俺は昨日『お揃いのキーケースはどちらからのプレゼントですか?』って聞かれたんだよ。多分・・・割と最近の話だと思うんだけど。」
「キーケース?あの子の前で?・・・ん?あ・・・ああっ!!それでか、そういうことか?!」
何か思い出したらしい畑は一人で何やらうんうんと納得している。
「他に何か言われた?」
そう畑に聞かれ、彼女との会話を思い出しながら答える。

「・・・あの子の言ってる事も時々良く分からなかったんだよな。確か『私の方が好きだと思ったけど、勝ち目は最初から無かった』とか『きっと先生は幸せにしてもらえる。』とか言われた気がするんだが・・・。」

そう答えると畑は小さな声で『そうか、だからいつからかって聞かれたのか・・・。』とかブツブツと呟いている。

「お前もあの子もイマイチ良く分からないんだよなあ・・・。今度あの子に会ったら・・・。あの子になら何か奢ってもいいだろ?」
「お茶位ならね。もし食事するなら俺も呼んでよ?」
「あの子の言った通りだな。お前って結構嫉妬深いのか?」
「センセに関してだけだけどね。何?あの子、俺の事嫉妬深いって言っていたの?」
「それっぽいって言っていたんだよ。あの子・・・良い子だったな。」
「うん、そうだね。邪魔されて嫌だなとか思ったこともあったけどね・・・。でもあの子には感謝しているよ。」
「そうだな、俺も感謝してる・・・。」

ふと空を仰いで畑が話し出した。

「ねえセンセ、もう・・・。夕日は沈んじゃったね?」
「そうだな?でも今度からはここから見る夕日じゃなくても。今度からは色々な所の夕焼けでも景色でも二人で一緒に見ることが出来るだろう?」
「・・・そうだね。ねえセンセ?今度はどこに行こうか。」
「そんなに急いで決めること無いだろう?時間はまだ幾らでもあるんだから?」
「うん・・・。ねえセンセ・・・ううん、イルカさん?」
「なんだ、畑?」

一歩俺の前に出るとお互いの繋いでいない方の手を取り両手とも軽く握り締める
俺の眼を見ながら少し首をかしげて話しかけてくる。

「ねえイルカさん。俺はあなたが好きですよ?」
「ちゃんと知ってるよ。・・・なあ、畑。俺もお前が好きだよ?」
「・・・もうちゃんと良く知ってますよ?」

そう答えながら畑は花が綻ぶようにふんわりと笑い俺の手を又軽く握るから俺も畑の手を握り返す。
何となくお互いに見つめ合い、又フッと微笑みあう。
夕焼けが沈んだ後の余韻でまだきらめきが残る空を見ながら、目の前に伸びる道をお互いしっかりと手を繋いで俺達は二人で歩いていった・・・。

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