プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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霧の朝

昨日の朝珍しく霧が出ていたなとふと思いついた話です。
両片思いでじりじりした感じの読み切りの話になります。
カカシさんサイドの話も面白そうですが取り合えずはイルカ先生サイドからの話になります。

良ければ追記からお読みください・・・。

霧の朝

深夜勤務の受付もそろそろ朝になり交代の時刻が近づいてきた。
壁にかけてある時計にちらりと目をやり残りの仕事を確認すると満足そうに目を細めたが予想していた人の帰還は自分が勤務している間に合わなかったことを思うと軽くため息を吐く。
気を取り直して何枚か残った書類にすべて記入し終え軽く背筋を伸ばすと丁度交代する同僚が入ってきた。

「イルカお疲れ。交代するぞ」
「おはよう、丁度全部仕事も終わったところだ。アカデミーの分も済ませれたから助かった。これで持ち帰りの仕事もなくゆっくり休めるよ」
「ああ、このまま上がりなのか?ゆっくりしろよ」

そんな会話を交わしながら同僚は受付に入る支度をし反対におれは帰る準備を黙々とする。

「じゃあお先。俺アカデミーに寄ってから帰るわ」
「帰り道気を付けてな・・・ああ何でもない。その様子だと気付いてないだろ?自分で見てびっくりしな」

何やら含み笑いを浮かべている同僚に見送られ受付を後にする。
今日は曇りなのか外もまだ薄暗く辺りの景色ははっきりとしていない。
若干眠たげな気持ちのままぼんやりと廊下を歩きアカデミーへと向かっているとふと後ろから声をかけられた。

「イルカ先生そんなところで何をしてるんですか?受付は?」
「あ、カカシさん。おはようございます。受付の仕事は今さっき終わったんですよ。カカシさんは・・・今帰還されたんですね」
「あ、おはようございます。もう少し早く帰還する予定だったんですが予想外の天候で遅くなっちゃって」
「お帰りなさい。御無事で何よりです。そう言えばさっき俺の同僚もなんか言ってましたね。自分で見てびっくりしなとかなんとか・・・」

後ろから声をかけられた瞬間に、その人の声が耳に届いた瞬間に自分の体温がふわりと上昇したのが分かる。
今日は会えないかと思っていた人との偶然の出会いに感謝しつつも平静を装って会話を続ける。

「ところでイルカ先生はどこに行くんですか?」
「俺ですか?俺は深夜勤の間に持ち帰リ予定の仕事が終わったんですよ」

そう言って小脇に抱えた紙の束を軽くたたいてにししと笑って見せる。

「なのでこれをアカデミーに置いたらそのまま帰宅なんです。これで持ち帰りの仕事もないし今日はダラダラする予定です」
「イルカ先生はこのまま休みなんですか?」
「はい、そうなんです。今日はごろごろしますよ!!」
「あーじゃあ、その・・・あの・・・」
「ん?なんですかカカシさん」
「あーなんでもないです。じゃあ俺は受付に報告書出してくるんで・・・」

そう言いながら後頭部を掻きながらカカシさんは俺と反対の方向に向かっていった。
何となくその後ろ姿を見送りながらまだどことなくほの温かさが全身に漂っている自分に苦笑する。
カカシ先生に対する自分の気持ちが憧れが高じたものなのかなんなのかはわからないが何となく自分の中の大事な所にそっと隠しておきたいものだというのは良く分かっている。
特に伝える予定もない気持ちだし今みたいな偶然だけで・・・俺は十分幸せだと思っている。
そんなことを考えながらアカデミーの職員室に行き自分の机の上に書類を置いて外に出ると予想もしていなかった光景が広がっていた・・・。

「うわっ!!なん・・・だこれ?!」

目の前は霧で真っ白で数メートル先も見えないくらいだった。
霧が出ることは珍しい事ではないがここまで濃い霧と言うのは初めてだ!!
軽く手を動かすと霧も一緒になって動く。
何となく冷たいイメージだったがそんな事はなくどことなくほの温かい感じがする。
ふわふわとした霧が動きに合わせて軽く渦を巻いたり流れを作ったりするのが面白く一人で子供の様にはしゃぎながら歩いていく。

「・・・ひょっとしてカカシさんが帰還が遅れたのってこの霧のせいなのかな?」
「そうですよ。予想外に霧が濃くて・・・ってイルカ先生危ない!!」

後ろからいきなり声をかけられ驚いて振り向いた拍子に側溝に足を踏み入れそうになりバランスを崩してしまう。
慌てて俺の手首をつかんで引っ張ってくれたカカシさんのおかげでなんとか体制を立て直した。

「イルカ先生びっくりさせないで下さいよ?!」
「カ、カカシさんが後ろからいきなり声をかけてくるからじゃないですか?!そっちこそいきなり驚かせないで下さいよ!!」
「イルカ先生がふらふら歩いているからじゃないんですか?」
「は・・・。何ですか?ふらふらって?!普通に歩いていましたよ。何言ってるんですか?」

びっくりした拍子に醜態をさらしたことが気恥ずかしくついつい強い口調で話してしまう。

「イルカ先生ったらそんなけんか腰にならなくても・・・って。あーもう。」

俺の手をつかんでいるのとは反対の手でカカシさんは又後頭部をガシガシと描いている。
あーとか、うーとか呟いているが何だかはっきりしない。

「いきなり声をかけたのは俺が悪かったです、すいません。でもイルカ先生が俺の名前出すから・・・」
「それは・・・こんな霧なら帰還が遅れても仕方がないかなとふと思ったから・・・」
「本当に予想外でしたよ。イルカ先生のいる時間に戻って来るつもりだったのに・・・」
「え?!カカシさん、今何て…」

聞き間違いかと思い慌てて横を振り向くとカカシさんはそっぽを向いて話している。

「でもイルカ先生、本当に気を付けてくださいよ?霧に浮かれて怪我とか忍びなのにって笑われちゃいますよ?」
「はい・・気を付けます。それで・・・ですね?カカシさん、助けて下さりありがとうございました。あの・・・て・・・手を…そろそろ離してもらっても良いですか?」
「いえ、駄目です!!俺が手を離したらイルカ先生は霧に気を取られてまたどこかにぶつかりそうですよ。」

そう言うと掴んでいた手首からするりと手を離し今度は俺の手を握ってきた。
カカシさんの思いもかけぬ行動に俺は軽くパニック状態になってしまう

「あの、だ、大丈夫ですよ・・・。だから離してもらっても・・・」
「いーえ、さっきからふらふらしているじゃないですか。俺は心配です」
「さっきから・・・ですか?え、まさかカカシさん俺の後ろにずっといたんですか?」
「ずっとって言うかその・・・イルカ先生楽しそうに歩いているなと思って・・・」

握り締められている手がふわりと温かくなる。
だけどこれは俺じゃなくてカカシさんの手から伝わってくる熱だ・・・。
ふと横を見るとそっぽを向きながらしゃべっているカカシさんの耳が赤くなっているのが見えた。
それを見た途端・・・カカシさんの手からの熱が伝わったかのように握っている手からぶわっと俺の全身に熱が回っていくのが分かった。
カカシさんはそっぽを向いたまま話を続ける。

「しかし任務も終わってお腹がすきましたね。仕事も終わってどこかに飲みにでも行きたいですよね」
「・・・それは無理ですね」

そう言った瞬間握っているカカシさんの手から微かに力が抜けた。

「だって今の時間じゃあ飲み屋なんて丁度閉まる頃ですよ。きっと何処もやってないですよ?」
「じゃあ朝ご飯でもどこかで・・・」
「まだこんなに早くちゃ何処もまだ営業していないと思いますよ?」

また微かに力の抜けたその手を俺は思い切って軽く握ってみる。
少し驚いた顔で俺を見てきたカカシさんに笑って見せた。

「カカシさんはこのあとお暇なんですね?」
「え、はい。そうじゃなければ飲みやご飯に誘ったりしませんけど・・・」
「じゃあ良かった」
「何が・・・ですか?」
「俺・・・帰る頃に丁度炊きあがるように炊飯器をセットしてあるんです。カカシさんさえ良かったらうちで一緒に朝ご飯食べて行きませんか?男の一人暮らしでむさくるしいですし、大したものは用意出来ないんですが?」

そう言うと唯一見ているカカシさんの片目が驚いたように見開かれた。
と同時に力が抜けていた手がぎゅっと俺の手を握り締めてきた

「俺が・・・お邪魔しても良いんですか?」
「勿論ですよ。その代り先に言っておきますが急ですし本当に大したおもてなしは出来ないですよ?まあメインに鮭の切り身が2切れあったと思うんですが」
「・・・俺は秋刀魚が好きなんですよね。急じゃなければどんなもてなしをして貰えるんですかね?」
「そうなんですか?・・・じゃあそれはまた今度の機会にですね。急じゃなければそれなりにきちんとしますが。・・・今日はあるもので我慢してください」

思い切ってそう言うと握ってくる手に又軽く力が込められる。
手のひらから伝わってくるカカシさんの熱が、彼に伝わっているであろう俺の熱がどことなく気恥ずかしくて誤魔化すように声をかける。

「カカシさん、俺はもう大丈夫ですから・・・。そろそろ手を離してくださいよ」
「駄目ですよ。手を離して俺が迷子になったらどうするんですか?そのまま腹が空きすぎて行き倒れたらイルカ先生のせいですよ?わかったらこのままイルカ先生の家まで連れていって下さい」
「・・・そんな訳ないでしょ?良い年した男が手をつないで歩いていて…。誰かに見られたらどうするんですか?」
「これだけ霧が濃かったらよっぽど近くに来ない限りわかりませんよ。良いじゃないですか?」

そう言うと離すまいと言わんばかりに今度はしっかりと握られてきた。
思わず苦笑しながらどこか子供じみた事を言うその人の手を引いて俺の家へと向かう。

「カカシさんって結構子供っぽいところがあるんですね?俺、知りませんでしたよ」
「謎が多い男なんですよ。俺は」
「それは自慢げに言うことなんですか?あ、朝日が昇ってきましたね・・・」
「ああ本当だ・・・。霧のせいでなんだかいつもと違って見えますね」

朝日が昇り東の方の霧がうっすらオレンジがかって見えている。
何となく目を見合わせて二人で笑いあってみる。
今の俺の気持ちの様などことなくほの温かく感じる霧の中をそのままゆっくりと二人歩いていった。


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