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とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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5月26日 夕影

現代パラレル高校生カカシと教師イルカのシリーズでイル誕です。
先日発刊した本のネタバレを含んでおります。後で若干の修正を入れるかと思います
追記の最初に若干ネタバレ部分を書いてあります。
この二人はどんな祝い方をしたんでしょうか?
良ければ追記よりお読みください…

*イルカ先生はサクモさんやミナトさんともう会いました。
*サクモさんは二人の仲を知っています。




5月26日 夕影 

『もしもしイルカさん、今駅についたから。これからそっちに向かうね。あのさ、飲み物用意しておいてくれる?』
「ああ、わかった。コーヒーで良いか?」
『うん、お願いね。すぐに向かうから待っていてね』
「気を付けてこいよ」

そう答えて電話を切り、そのまま視線を窓の外にやる。
残業せずに慌てて帰宅したから、外はまだまだ明るい。
少し顔を上げて空を見るが、日が落ちるまでにはもう少しありそうだ。
そんなことを考えながら俺は恋人に頼まれたコーヒーを入れるべくキッチンへと向かった。

落としているコーヒーをぼんやりと眺めながら、この後の事を考える。
畑が来たら一服して、彼が予約してくれたレストランに食事に行って…それから・・・。
思わずぼーっと考え込んでしまうが『ピンポーン』と軽い音でチャイムが鳴り慌てて我に返り玄関へと向かった。

「イルカさん誕生日おめでとう!!折角だからケーキ買ってきたよ?」
「ああ、それでコーヒーだったのか?でもお前は甘いの苦手だろう?」
「せっかくだから今日くらいはね。甘くないのを聞いて買ってきたから、たぶん大丈夫だと思う」

コーヒーを淹れケーキを食べた後、洗い物をしようとした俺に畑は『ちょっと座って下さい』と座るように言った。

「えっとですね。その…」

そこまで畑が言いかけた時、彼の手元に合った電話が鳴り響いた。

困ったように電話を眺める彼に出るように促す。

「はい、ミナトさん、いったいどうしたんですか?」
「は?はい。イルカさんは今一緒ですけど。イルカさんと何かあったんですか?は?ただ誕生日の邪魔したかっただけ?!…一体何を言ってるんですか?!」
「そんなことはどうっでもいいじゃないですか!!これから出かけるんです」
「『そうだろうね』ってミナトさん!!わかっているなら俺達の邪魔をしないでください!!あとでまた電話しますから一回切りますよ?!」

軽くキレた畑は、一気にまくし立てると電話を切り肩で息をしている。

「波風教授…相変わらず元気そうだな?」
「…昨日俺が行った時には、今日の話なんて何もしていなかったんだけど。ねえ、イルカさんは、ミナトさん達にいつ誕生日の話したの?」
「えっと・・・この前、波風教授のお宅にお邪魔した時だ。何かの流れでサクモ教授やミナトさんと、そんな話になったんだ。あの時カカシは…確かトイレに行っていたんじゃないか?」
「そうだったんだ。まあいいや。えっとそれじゃあ・・・」

椅子に座りなおすと、ちょっと真面目な顔をして畑は脇にあるカバンを引き寄せた…。
そのとたん、また手元の電話が鳴り出した。

「なんだよ今度は!!…え?父さんから?イルカさんちょっとごめんなさい」

そう言うと畑はまた電話にでた。

「どうしたの父さん。電話なんて珍しいけど、何かあったの?」
「え、何?そうだよ今日だよ。良く覚えていたね。で、それだけ?・・・俺が伝えておくからいいよ」
「は?わかったよ、ちゃんと伝えるから心配しないでよ!!」

眉根を寄せて電話を切ると吐き捨てるように、彼はサクモ教授からの伝言を伝えてきた。

「父さんが『イルカ君、誕生日おめでとう。愚息が迷惑かけていると思うが、よろしく頼む』ってさ」
「なんか申し訳ないな・・・」
「父さんの話はもういいよ!!それよりさ…」

まじめな顔をして俺に向かって一礼してみせる。

「えっと改めて。センセ…じゃなくてイルカさんお誕生日おめでとう」
「ああ、ありがとう。改まって言われるとなんかてれるな?」
「…これイルカさんに。プレゼントって言ったら、変かもしれないんだけど」

そう言いながら畑は俺に向かってテーブル越しに何か封筒を差し出してきた。
怪訝そうな顔をして受け取った後…ハッと気づいて彼の顔を見る。

「カカシ、これって…。ひょっとしてバレンタインの時のか?」
「うん、そうあの時の。いつ渡そうか、もう渡さずにいようか、どっちにしようか迷っていたんだ」

そう言いながら、彼はそっと目を伏せる。

「プレゼントって言うには変だけど、もちろん他にも、プレゼントは用意してあるんだけど。でもこれを一番に渡したくて…」
「…今読んでも良いか?」
「うん良いよ?って言うか今見てほしい」

封筒には畑の綺麗な字で『海野イルカ様』と書かれていて、何となく指先で俺の名前をなぞる。
くるりとひっくり返し、何が書いてあるのかとちょっと緊張し、ふるえる指先で封筒の中身を取り出し広げる。
びっしりと書かれているかと思った便箋には短いメッセージが書かれていた。
それを読んだ俺は思わずまぶたの裏が熱くなってきた。

『いつか俺はあなたに追いつきます。その時は俺と一緒に、その時だけではなく、その先もずっと俺と一緒に歩いて行って下さい』

読み直そうと思っても、涙で文字がじんわりと滲んで見えて上手く読めない。
カタンと音がして、彼が椅子から立ち上がったのが分かったが、俺は便箋から目を離せないでいた。
彼の気配が移動して、俺のすぐ横まで来たのがわかる。
便箋を俺の手から優しく抜き取り、座っていた椅子を少しずらされる。
何をするのかと思っていたら、立膝をついて俺の両手を彼の手でそっと包み込んできた。
涙で潤んで少しゆがんだ景色の中で、彼はにっこりと笑い、包み込んだ俺の両手を取るとキスしてきた。

「イルカさん、好きです。言葉では言い表せないくらい大好きです。だからこの先も俺と一緒にずっと歩いて行ってください」

またじんわりと熱いものが込み上げてきた。
思わず目を閉じると、目頭から涙がこぼれていくのが分かった。
ふっと畑は立ち上がり、俺の頬を両手で包み込んで、親指で涙をぬぐってきた。

「イルカさん答えは?」
「答えは…お前の誕生日に…プレゼントで…お楽しみできかせてやる」
「又そんな事言って…。変な所で本当に素直じゃないんだから」
「言わなくてもわかってるんだろう?俺は前にちゃんとお前に伝えているんだから」
「知ってるけど、それでも俺は、イルカさんの口から聞きたいんですよ?」
「知っているなら…それで良いじゃないか」
「本当に、変な所で意地っ張りなんだから。ねえイルカさん?みてよ、夕日が綺麗だね」

そう微笑みながら言われて、ふと気づく。
いつの間にか部屋の中は柔らかな茜色で包まれていた。
俺は涙声のまま返事をした。

「そうだな、夕日が綺麗だな。俺が・・・俺が見てきた中で一番・・・綺麗だよ」

何とかそう告げたが、又涙がこぼれ出てきてしまう。
畑は親指で頬を零れ落ちる涙をぬぐってくれ、そのままじっと俺の目を見つめるともう一度問いかけてきた。

「ねえイルカさん、お願いだから。手紙の答えを、イルカさんの口からきちんと聞かせて?」
「お前…俺の誕生日に…お前が強請ってどうするんだよ?」
「駄目かな?」

ちょっと困った顔で首をかしげて、そう聞く彼の事が愛おしくて、思わず笑みがこぼれる。
彼の手の上に自分の手を重ねずれない様にしてそっと立ち上がる。
俺より少し高い位置にある彼の目を見つめてそっと答える。

「俺もお前が好きだよ。追いかけるんじゃなくて、先に行くんでもなくて、俺はお前と一緒に歩いて行きたいと思っているよ」

その答えを聞いて、ふんわりと笑うと一瞬真面目な顔になって、そのままゆっくりと顔を近づけてきた。
少し震えている畑の手に頬を抑えられたまま、俺もそっと目を閉じる。
一瞬ためらった気配がしたが少しひんやりした畑の唇が重なる。

一つになった影はすぐに二つに別れた。

二つに分かれた影は、お互いに少しためらった、又ゆっくりと一つに重なった。

柔らかなオレンジ色に包まれた部屋の中で一つに重なった二人の影は長く長く伸びていた。



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