プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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二つのわっか

シリーズ完結している高校生カカシと教師イルカの番外編です。一応彼らもイル誕参加予定なんで。
彼らは相変わらずな毎日を過ごしている様です。
ちょっと本のネタバレですが先日発刊しました『落日』の中でカカシ君はイルカ先生の誕生日を知りました。
誕生日前のちょっとしたお休みの日の話になります。
本を読んでいなくてもサイトの話を読んでいれば話はつながると思います。

良ければ追記よりお読みください・・・。

二つのわっか

まだ忙しい俺を気遣ってか『日中はイルカさんの家でのんびりしたい。夕方から出かけてさ、映画でも見ようよ』と言われ俺の家で二人でのんびりと本を読んでいる。
畑は前回来た時の、本の続きを読みながらくすくす笑っている。
『今度会う時に貸してやるから、持って帰ってゆっくり読め』と言っても『ここで読むからいい』と笑って言って結局うちに来て今俺の横でくすくす笑いながら読んでいる。

「なあ、畑」
「畑じゃなくてカカシでしょ?」
「ああスマン。なあカカシ」
「なあに、イルカさん?」

そう言いながら横にいる俺の事に微笑んでみせた。

「…なあ、ひとつ聞いて良いか?」
「一つと言わずさ、幾らでも聞いてよ?」
「じゃあ聞くがな。…俺は誕生日に特にプレゼントはいらないって言ったよな?」
「うん、だって俺からはとっておきのがあるでしょ?」

そう言いながら目を細めて凄く嬉しそうに微笑んでくるから俺は思わず顔が赤くなる。

「あーその話は置いといてだな。なあ、畑…」
「カカシ!!」
「…なあカカシ。あのな、その変な事を聞くんだが」

ひょっとしたら自分の勘違いかもしれない。
そう思うと何となく聞くのが恥ずかしくなってきた。

「何でも聞いてよ?俺は、イルカさんに隠し事とかしたくないから」
「じゃあ聞くんだ。お前、最近やけに…俺の手と言うか…左手の指とか触ってくるよな?」
「…そんな事無いと思うよ?イルカさんに触れたいと思うからたまたまそうなっているだけじゃないの?」

そう言いながらさりげなく俺から視線を外して窓の方を見る。
そんな彼を見て俺は自分の考えが間違ってないと感じたカマをかけてみる。

「なあ、お前知っていたか?俺な…実は金属アレルギーがあるんだ」
「え、ウソ?!本当に!!何が駄目なの!!どれが!!まさか金属類は駄目?」
「…悪い、それはウソだ。お前さ、まさかとは思うんだが俺の誕生日当日に『ペアリング買っちゃった。びっくりした?!』とかやらないよな」
「ま…さか、そんな事無いよ。ところでさセンセ?俺アイス食べたいな、今日結構暑いよね。これから買いに行かない?」
「カカシひょっとして図星か?まさか…もう買ってないだろうな?!」
「ん、何のこと?ねえセンセは何のアイスが良い?」
「…お前さ、内心相当焦ってるだろ?呼び方がセンセに戻っているぞ?」

畑は耳まで赤くしたまま横を向いている。
誕生日を教えた後から畑はやけに俺の手を触るようになってきた。
最初は気のせいかと思ったが自分の手と見比べたりしていたから嫌な予感がしていたんだよなあ…。
思わず軽くため息を吐いてしまう

「畑こっち見ろ。ちょっと話を聞け」
「…カカシでしょ?」
「カカシ、こっちを見ろ。。」
「…やだ。」
「あのなあ、俺の事びっくりさせようとしてくれるのは嬉しい。でもなお前一体幾ら位の買おうとしていたんだ?」
「…俺のバイト代の3か月分?良く給料の3か月分って言うし…。だからそれくらいなのかと」

ちょっと待った!!一体幾らの指輪を買おうとしていたんだ?!
慌てて横を向いたままの畑に話しかける。

「お前なあ?一体幾らバイト代貰っているか知らないが、大学が忙しくなったらそれなり出ていく金額も増えるだろう?しかもお前は、サクモ教授に仕送りしてもらっている身だろうが」
「何で父さんの事も名前で呼ぶの?」
「…二人とも畑だからだよ。焼きもちか?っと話が逸れたな。お前な、仕送りしてもらっている身でバイト代をそんな事に使ってどうするんだよ?いつ何があるかわからないんだぞ」
「俺にとってはそんな事なんかじゃない。大事な事なんだから」
「その気持ちは嬉しい、ありがとう。でもな・・・」

そこまで言ったところでくるりとこちらを向いた畑にいきなり抱きつかれた。
いきなり抱き着かれ後ろに倒れ込みそうになり慌てて肘をついて体を支える。

「ちょ、はた・・・じゃなかった、カカシ!!何だよ急に?!」
「センセこそ・・・。『でもな』の後に、何て言う気だったの?!でもな、指輪なんていらないとか?重いとか?」
「お前少し落ち着け」

俺の肩にぐりぐりと頭を押し付て、ぶつぶつ言っている畑の背中を軽く叩いて落ち着かせる。

「でもな?お前の気持ちは嬉しいがあのーそのーだな…」
「センセ…やっぱり言いづらい事なの?!」
「そうじゃなくて、畑が俺にそう言った…指輪とかをプレゼントしたいと思うなら、俺にも一言相談してくれ」

そう言いながら俺に抱き着いている畑の手をほどく。
肩をとんと軽く押して、顔がちゃんと見えるくらいの距離をとる。
そのまま左手で彼の左手をとると右手の人差し指でトントンと彼の左手の薬指の付け根を軽くたたく。

「お前だけが、ここにつけるんじゃないだろう?二人でお揃いなんだろ?二人でつけるものなら、二人で選んだ方が良いじゃないか?」

自分で言いながら顔が赤くなっていくのが分かリ顔を下に向ける…。
フフッと小さく笑い声が聞こえ何かと思って顔を上げると畑は幸せそうな顔をして俺の事を見ている。
左の掌をくるりと返し、上にある俺の手のひらを、ぎゅっと握ってくる。
そのまま右手の小指を立てて俺の方に向けてきた。

「じゃあセンセ…じゃなかった。イルカさん、約束だよ?指切りして」

どことない子供っぽい仕草に笑いながら俺も小指を差し出す。
するりと小指を絡めると畑が又笑いだす。
そうしたのかと思って、不思議そうに眺める俺に、今度はいたずらっぽく笑って見せた。

「ねえイルカさん、見て!!小指が輪っかになって指輪みたい!!」

ふと見ると絡み合った指が輪になって指輪のように見えないこともない。

「仕方ないなあ、しばらくはこの指輪でいいや。でも、イルカさん。そのうちね、約束だよ?」
「カカシが自分で家賃まで払える位しっかりしたら買ってくれよ?」
「そんなあ・・・いったいいつになるの?!」

畑は情けない声を出しながらも幸せそうに笑っている。
緩みかけた二つの輪を、もう一回しっかりとお互いに絡めあう。
しっかりつながれた二つの輪を見た後、何となく二人で顔を見合わせて笑い出した。



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