プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

カウンター

キリ番はしばらくお休み中です

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

残光

高校生カカシと教師イルカのシリーズになります。
イル誕でUPしました夕影のその後の話になります。
こちらはカカシ君視点です。
良ければ追記よりお読みください

残光

「なあ畑…悪い・・・ちょっと苦しい…」
「ねえイルカさん、畑じゃないでしょ?」
「分かった分かった、カカシ苦しいから離してくれ」

そう言われ、しぶしぶといつの間にか思っていた以上にきつく抱きしめていた手を離す。

「何も前と違って逃げる訳じゃないんだし…」

大きく息をしながらイルカさんは、俺の胸を両手で軽く押して二人の間に少し隙間を開ける

「わかってるけどさ、今でも夢じゃないかな~って、ふと思う時があるんだよね?」
「だからってお前は力入れ過ぎだよ!!俺の骨を折る気かよ?」

イルカさんはついっと俺から顔をそむけて、窓の外を見る。

「暗くなってきたから電気つけないとな…」

そう言って俺の手の中から抜け出し、そそくさと電気をつけに行こうとする。
いつの間にか部屋の中は一面のオレンジ色から夕闇の前の柔らかなラベンダー色へと変わりつつあった。

「ねえ、イルカさん。なんかさ、俺から逃げようとしていない?」
「・・・そんなことないぞ」

そう言いながらやっぱりこっちを見ようとせず離れようとしている腕をつかむ。

「そんなことあるでしょ?」

そう言いながら腕を引き寄せ、俺から離れようとしている体を後ろからくるりと抱きしめる

「ちょ、畑?!」
「ほら又!!何回言わせるの?畑じゃなくてカカシでしょ!」

そう軽口をとがらせて文句を言いながら肩に顎を乗せる。
わたわたと慌てる彼を今度は強く抱きしめないように気をつけながら両手で優しく包み込む。

「ねえ、イルカさん。さっきからどこか変だよ?なんで?」
「・・・そんな事「そんな事ある!!イルカさん誤魔化すの下手なんだからバレバレだよ?」

『そんな事無い』と言おうとしたらしい彼の言葉に被せる様にして文句を言う。
俺の腕の中で堪忍したかのようにおとなしくなる

「・・・だよ」
「え、なんて言ったの?」
「…だから…さっきから恥ずかしくて、お前の顔がまともに見れないんだよ!!」

叫ぶようにそう言う彼の体がふわっと温かくなる。
イルカさんの肩に乗せている首を傾けて良く見ると夕闇の中でも耳まで赤くなっているのが分かる。

「やだな…。センセったら本当に可愛いんだから」

耳元でそう囁きながら思わず抱きしめる手に力が入る

「良いから離せ。お前だってセンセ呼びになってるぞ」

イルカさんは俺の手から何とかすり抜けると部屋の電気を付ける。
ぱちりと小さな音がしてパッと明るくなった部屋の壁際に真っ赤な顔の彼がいるのが見える。
暴れたからか少し髪が乱れているのを見て、ふとカバンの中に入れたままのプレゼントの事を思い出す。
テーブルに置いてあったカバンの中に手を入れ、綺麗にラッピングされた品をテーブルの上へ取り出し、イルカさんを手招きする。
彼はまだ赤い顔できょときょとと視線をさまよわせながらテーブルの向かいに腰掛ける。

「イルカさんこれ、俺からのもう一つの誕生日のプレゼント。良ければ使って?」
「別にそんな…良いのに…」

そう言いながらイルカさんは嬉しそうに包みを受け取り『開けても良いか?』と俺に聞くと早速包みを開けている。
がふとその手が止まった。
包装紙の中の品物を見ていたかと思うと

「・・・カカシ。これは何だ?」
そう言いながら俺の事を見た。やっとこっちを見てくれた!!と思いながら包みの中の品を取り上げる。

「ん?見ての通りカチューシャだよ?色々あって悩んだんだけどさ。先生に似合いそうなシンプルなのにしたんだ」
「…カチューシャって、ちょっと待った!!何で俺にカチューシャなんだ?!」
「だってさ、俺ここに何回か来てるけど。イルカさんって家にいる時は下の方で髪を結んでるでしょ?そんな時に前髪が邪魔そうで気になっていたんだ。これなら前髪もすっきりするんじゃないかと思って」
「一応そこまで考えてくれていたのか・・・」
「酷いな、一応ってどういう意味?俺はいつでもちゃんとイルカさんの事を考えてますよ?」

口をとがらせながらそう言うと、彼は笑いながら少し乱れていた髪をほどき、俺がプレゼントしてくれたカチューシャを付けてくれた。

「似合うか…ていうのも変かな?」
「うん、似合うよ、あのね、コレ…」
「『俺とお揃いなんだ』っていうんだろう?」
「何でわかったの?!」
「やっぱりな、そうだろうと思った。なんとなくだけどそう思ったんだよ」

彼はいたずらっ子のようにニヤッと笑うと俺に向かって手を伸ばしてきた。

「どうせお揃いのカチューシャはここに置いておくんだろう?今貰っておくよ。あとで一緒にしまっておくから」

手の平をひらひらさせながらそう言われ、俺はカバンの中から、入れておいた自分の分のカチューシャを取出し渡す。

「ねえ、何でお揃いってわかったの?」
「だから何となくだよ?でもどうせお揃いにするなら…。マグカップとかにすればいいのに」
「え、マグカップお揃いにしていいの!!」

思いもかけない彼の言葉に思わず身を乗り出してしまう。
物を大切にしている彼だから、仮に渡したとしても今使っているものが駄目にしまいこんで置くんじゃないかと思い買えなかった。

「近い近い!!」

とまた顔を赤らめてイルカさんは視線をそらす。

「お前が使っているカップは準備室で使っていたのだし、元々はいただき物のカップだ。…ここ用にきちんと用意しても良いだろう?」

思いもよらないその言葉に俺の照れてしまい、顔もカーッと赤くなったのが自分で分かる。

「じゃあさ、これから食事の前に探しに行こうよ!!」

慌ててそう言うとイルカさんはにししと笑って言ってきた。

「そんなに慌てるなよ。折角なんだからまだ別の日にしないか。お揃いなんだろう?慌てて決めるんじゃなくて、二人でゆっくり決めよう」

その言葉に又体が熱くなる
嬉しすぎて死にそう…なんて考えながらテーブルに体を乗り上げて彼の手の左手の薬指の根元をトントンとたたく。

「これと一緒だね、一人の物じゃないから。…いつか二人で一緒に選ぶんでしょ?」
「…そうだ。一人で使いたいなら一人で選べ。そうじゃないならお互いの好みも合わせるんだろう?」

ちゃんと俺の事を考えてくれているんだなと思うと嬉しくて思わず笑ってしまう、言葉が零れだす。

「ねえイルカさん?」
「ん、なんだ?」
「好きですよ?」
「良く知ってるよ」
「ねえ、好きだからもう一回キスしても良いですか?」
「駄目だ。次は…お前の誕生日で十分だ。プレゼントはそれでいいか?」
「うえっ!!本気?!ちょっと酷くない!!」
「ん、じゃあ違うものでいいのか?」
「そうだけど…じゃあイルカさんからキスしてくれるの?」
「さあ、どうだろうな?気が向いたらな」
「ちょっと!!本当に酷くない?!」
「でもそんな酷い俺でも好きなんだろう?俺はそんな酷い俺の事も好きなカカシの事が好きだよ」
「…だからイルカさんはずるいよ。そう言えば俺が我慢するの分かっているでしょ?」
「そんな事無いぞ?」
「いーや、絶対わかってやってる!!」

思わずブツブツ文句がでる。
「カカシ」
そう言われ顔を上げると左手できゅっと鼻先を摘ままれる。

「ほら、そんな顔していたらいい男が台無しだぞ。そろそろ出かける用意するか?」

そう笑いながら言われ改めてこの人のこんな傍に来れたんだと言う事をひしひしと感じる。
髪を軽く整え、上着に袖を通しているイルカさんに後ろから声をかける。

「ねえイルカさん。俺はどんなあなたであっても好きですよ?」

そう後ろ姿に声をかける。
イルカさんはくるりと後ろを振り向き、俺の顔を見ると

「俺もどんな俺でも受け入れて好きだと言ってくれるカカシが好きだよ」

そう笑いながら言われる。
ここまで近くなってもまだ、色々と焦る気持ちはあるけど、彼に合わせてゆっくり進めていきたいと思う。

「ほらいくぞ?俺はおなかペコペコだよ。カバン忘れるなよ?」
「ハイハイ待ってよ?」

そう言いながら彼の隣に並んで二人で玄関へと向かう。
玄関に向かう途中、電気を消し、何気なくふと後ろを振り返って見たテーブルの上には・・・。

夕焼けが沈んだ後の淡い光の中、今の俺達みたいに二人分のカチューシャが仲良く並んで置いてあった。

<< 梅雨の星 | ホーム | 飴とガム >>


 BLOG TOP