プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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暗影(あんえい)

現代パラレルで教師の二人のシリーズです。
初夏の夜飴とガム梅雨の星⇒今回の話の順に続いています。
そろそろなんかサブタイトルというかシリーズ名をつけた方が良い気がしてきました・・・。
大和先生が参戦というか乱入と言うか・・・今回はもう一回続きます。

良ければ追記よりお読みください・・・。


暗影

昨日までの梅雨の晴れ間がウソのように一転し、今日は朝から激しい雨が降っている。
学園の最寄りの駅で、むわりとした電車の中から押し出されるようにホームに降り立つ。
電車の外に出て一息つけるかと思ったが、電車の外も湿気と生暖かい空気が入りまじり体に纏わりついてきた。
雨は幾分小降りになってきているが傘を差さなければアッと言う間に濡れそぼるだろう位に絶え間なく降っていた。
改札を抜け水溜りを避ける様にしながら、通い慣れた学園への道を少し早足で歩いて行った。

「・・・海野先生?やっぱりそうだ、おはようございます」  

降りしきる雨の中をひたすら歩き、角を曲がり、雨に煙る学園が見え始めた頃に後ろから誰かに声をかけられる。
くるりと振り向くと見知った顔が笑いかけていた。
 
「ああ、誰かと思ったら大和先生でしたか。おはようございます」
「おはようございます。前を歩いているのが海野先生かな?と思ったんですが、傘で顔が見えないから分からないじゃないですか?さっき曲がった時にちらりと顔が見えたんで、思わず声をかけちゃいましたよ」
「今に季節、雨で傘を差していると誰が誰だかわかりませんからね。ビニール傘なら透けて見えるから、話は別ですがね」
「本当ですよね。よっぽど足元に特徴でもあれば分かるんですがね」

そんな当たり障りのない会話をしながら、二人で学園の職員専用の門をくぐる。
今は通勤ラッシュの時間なだけあって、あちこちで傘の花が咲いている。
色とりどりでまるで紫陽花みたいだな…なんて考えていると、大和先生がふと思い出したかのように話しかけてきた。

「海野先生は、お酒は良く飲まれるんですか?」
「うーん、酒ですか?嫌いではないですけど、そんなに頻繁には飲みに行かないかもしれないですね。小遣いの範囲内で飲みに行ったりしますねえ」
「え?小遣いって?!海野先生独身ですよね?」
「ああ、言い方が悪かったですかね?一応交際費とかを含めた金額を、俺が小遣いって言っているだけなんですよ」
「そうなんですか。海野先生彼女がいて財布の紐でも握られているのかと思っちゃいました。じゃあ我々は来週給料日ですけど、今月のお小遣いの残りどうですか?」
「うーん、まあまあ…余裕かな?ってところですかね?」

にししと笑ってそう言ってみせると、大和先生は手でお猪口を持つ仕草をしてみせた。

「明日は土曜ですし、もし今夜…海野先生に何も予定が無けれ。良かったら、僕と軽く飲みませんか?」
「うーん、そうですね…」

そう言いながら頭の中で素早く財布の中身と相談する。

「ほんとに軽くで良ければですが。少し位なら大丈夫かな…」
「じゃあ決まりで!どこにしましょうか?ここの近くか駅の近くか・・・行きたいところはありますか?」
「そうですね、でも他に誰が来るのかによるんじゃないですか?カカシ先生も来ますか?」

何気なく言った俺の言葉に、大和先生は何故か一瞬無表情になった後、すぐに軽く笑いながら店の場所と時間を決めてきた。

「…他にですか。そうですね、取り敢えずカカシ先生には僕から声をかけておきます。じゃあ…駅の近くの新しくできた創作料理の店に七時ではどうですか?なかなか美味しいらしいですし、値段もお手頃らしいですよよ?」
「それは助かりますね」
「僕はちょっと事務所に用があるんです。じゃあまた後で。楽しみにしていますね?」

そう言って大和先生と別れて歩いていると、後ろからパシャパシャと誰かが走ってくる音が聞こえる。
その音の主は、俺のすぐ後ろまで近づいたかと思うとグイッと俺の傘の中に入り込んできた。

「あーもう!!なんでこんな降っているの!!イルカ先生、ちょっとそこまで入れてね?」
「え、はっ?カ、カカシ先生?!何ですか、びっくりさせないで下さいよ!!」

俺が差している傘の中にいきなり入り込んできて、犬のように軽く頭を振り水を飛ばしているのはカカシさんだった。

「ちょっとカカシ先生!!何いきなり入ってきて…ちょっと、水飛ばさないでくださいよ。俺も濡れるじゃないですか!!」
「ああ、ごめんごめん。校舎までスグだし、傘が無くても大丈夫だと思ったんだけど。思ったよりも降っていてイルカ先生がいて助かった~」
「全くもう、何やってるんですか…。ちょっと待っててください」

広くは無い傘の中で、カカシさんは犬みたく水を飛ばしてくるから俺もすっかり濡れてしまった。
立ち止まると傘をカカシさんに渡し、斜め掛けにしているカバンの中から小さなタオルハンカチを取り出してカカシさんに手渡した。

「はい、風邪ひいちゃいますよ?これで拭いてください」
「あ・・・ありがとう」

そう言ってカカシさんは俺からハンカチを受け取り、傘を俺に返すと何故か俺の顔や頭を拭きだした…。

「ちょっとそうじゃないでしょうが?!カカシ先生、ご自分の事を拭いてください」

思わず勢いで彼の手からタオルを奪い取ってしまう。

「じゃあお願いします」

そう言って当たり前のように頭を差し出すので、仕方なく彼の髪を軽く拭く。

「はい、終わりました。思ったより濡れていなかったですよ。後は顔ですね、流石に自分で拭いてくださいね?」
「え?拭いてくれないんですか?」
「え?自分で拭くんじゃないんですか?」
「ん?拭いてくれるんでしょう?時間も無いから手早くお願いしますね?」

そう言ってカカシさんは目をつぶって少し屈んで、俺の前に顔を差し出してきた。
カカシさんの顔をこんなに間近で見た事が無かったから『俺と違って色が白いな』とか『まつ毛が髪よりも薄い色で、思っている以上に長い!!』とか『男なのに肌が綺麗だな…」とか思わずまじまじと見てしまう。

「・・・どうしたんですか、イルカ先生?」
「な、何でも無いですよ。じゃあ拭きますね?」

何となく彼に見とれていたことが、照れくさいと言うか気恥ずかしくなってしまい誤魔化すように一気に彼の顔をガシガシと拭く。

「ちょ、ちょっと待ってよ?!痛い痛い!!」
「はいはい、何を甘えてるんですか?人にさせておいて文句言わないで下さいね?」
「いや、本気で痛いって!!甘えちゃ悪いんですか?優しくしてくださいよ」
「はい出来ました」
「鼻が取れるかと思った・・・」

勢い良く拭いたせいもあり、カカシさんのおでこと鼻の辺りがうっすら赤くなっている。
ブツブツ言いながら、彼は自分のカバンの中からマスクを取り出して付け、髪型を軽く指で整えた。

「じゃあ行きましょうか?」
「イルカ先生乱暴ですよ・・・」

ブツブツ言う彼に、笑いかけながら歩き出してふと気づく。
そう言えばさっき大和先生が『雨で傘を差していると誰が誰だかわかりませんからね』『さっき曲がった時にちらりと顔が見えたんで声をかけた』と言っていた…。
カカシさんは後ろから走ってきて俺の事を確認しないで、傘にいきなり入ってきたけどもし俺じゃなかったらどうしたんだろうか?
…ふと気になって、さりげなく聞いてみた

「そう言えば…カカシ先生どこで俺に気づいたんですか?さっきは真っ直ぐに、俺の傘に向かって走ってきたみたいですけれど」
「ああ、校舎まで走ろうと思った時にイルカ先生の後姿が見えたんで、入れて貰おうと思って走って追いかけたんですよ」
「皆が傘を差しているから同じように見えるのに、俺だって良くわかりましたね。ひょっとしてどこかですれ違ったりしました?」
「ん?傘がなんですか?俺の前を歩く後ろ姿で、すぐにイルカ先生だってわかりましたよ」
「え…?」
「それがどうかしたんですか?」
「いえ、何でも無いです…ほら、行きますよ。ついでですから入り口まで送りますよ」

何で傘をさしているのに後ろ姿だけで俺だってわかったんですか?とか俺に何で甘えてくるんですか?とか色々聞きたいことはあったけど・・・。
聞いたら何となく居心地が良くなってきた、今の二人の距離感が崩れてしまうような気がしてしまい…何となく聞けなかった。

「じゃあ俺はあっちなんで。」
「イルカ先生、わざわざ送ってもらってすいませんでした」

軽くお辞儀をしたあと、そっと俺の耳元に口を寄せてくる。

「でもなんかちょっと朝からデートっぽくて良かったですよね?」
「カ、カカシ先生何言ってるんですか?!」
「ねえイルカ先生、顔赤くなっていますよ?」

クツクツと笑ってカカシさんは俺の傘から出て職員玄関の軒先に入る。

「冗談は抜きにして、本当にありがとうございました」
「いえ、ついでですし…。じゃあカカシ先生、また後で」
「ええ。ん……また後で?」

カカシさんは俺の言葉に少し眉根を寄せ、不思議そうな顔をしている。
そうか大和先生と俺はさっき飲む話をしたばかりだし、カカシさんにはこれから大和先生が話をするんだよな。
(俺は余計なことを言わない方が良いだろう)
そう思い笑いながら何も言わず、そのまま軽く手を振って別れ、俺は自分の校舎へと向かって行った。



暗影(あんえい)…将来に不安をいだかせるようなきざし


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