プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

カウンター

キリ番はしばらくお休み中です

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

宿泊33日目 ~5月25日~当惑

現代パラレル「リゾートホテル木の葉へようこそ~宿泊33日目~当惑」になります。
こちらは本編で話が進んでいきますが連載途中にちょこちょこ他のシリーズもUPしていくかと思います。
良ければ本編よりお読み下さいませ・・・。


宿泊33日目 ~5月25日 惑乱

『良いから行くよ』

そう短く一言告げられて、何だか訳が分からないまま俺はたけさんに連れられて一緒に歩いてる。
何故か手をを引っ張られているから一度軽く振り解こうとしたが、逆に強く握られてしまった。
はたけさんは何も言わず、こっちを見ようともせず、ただぐいぐいと俺の事を駐車場にある彼の車にのほうに連れて行こうしている。

『みんなと帰らなくて良いんだろうか?』とか『酔ったと言ってもそれほどじゃないから普通に歩いて帰れるのに』とか考えるのだが、まだ半分以上酔いの残った頭の中ではぐるぐる渦を巻くように上手く考えが纏まらない。

ふと気づいたら、いつの間にか俺ははたけさんに手を引っ張られているんじゃなくて、お互いの手をしっかりと握り締めて手を繋いでいた。
外が寒いからか、少し酔いが覚めてきて身体が冷えてきたのか、彼のその手は凄く暖かく感じた…。
はたけさんの車に着いて、その手をほどいて今まで掌にあった温かさが無くなった時、なんでだか分からないけど、俺は少しだけ寂しかった。

はたけさんは車の鍵を開け、運転席のドアを開く。

「乗って」

と俺に向かって短く言うが、やはり俺の方を見ようとはしなかった。
俺は今自分が置かれているこの状況が良く飲み込ていない。

「えっと…あ…でも…」

とか言って車のボンネットの前辺りでもじもじと立ち竦んでた。

「いいから乗って!」

と今度は強めに言われ、しぶしぶと助手席のドアへ向かい、取り敢えず乗り込んでドアを閉める。
エンジンをかけながらはたけさんは

「少し車を暖めてたら出るから。」

と言ってきた。

「はたけさん。その…、俺は寮に帰るならそんなに酔っている訳ではないんで・・・皆と歩いてかえっても大丈夫なんですけど?」

とおずおずと伝えたが、それでも彼はこちらを見ようとしないし、返事も無い。
暗い車内で見た彼の色白の横顔は外の明りのせいで影になって表情は読めないが、銀色の髪の毛は光に透けてキラキラして綺麗だった。
そして俺が彼のことを見ているのは分かっている筈なのに、彼は何か考え込んでいるのかじっと前方を見据えたまま頑なに、こちらを見ようとはしなかった。

急にほうっと大きく息を吐くとはたけさんは前を向いたまま言った。

「寮には戻らない。いいから行くよ。」

と今度は掠れた様な声で小さく言われた。

「行くよってどこにですか?」

と問いかけた俺の言葉に彼の答えは無かった。

ネエハタケサン?ドコニイクノカオシエテモラエナインデスカ?

俺はこの人の事はこの2週間位の短い期間しか知らない。
この人はキツいんだか優しいんだか親切なんだか何だかイマイチ良く分からない。
きつくあたったり嫌味を言うかと思えば、俺が行きたい所に連れて行ってくれて、一緒にお茶したりご飯食べたり・・・。
イマイチつかみ所がないと言うか、良く分からない・・・。

そして頑ななまでに俺と目を合わせようとしない。

何となく怖いように感じるけれど、この人は一体何を考えているんだろう?
俺はこの人に近付きたくないと思っている筈なのに、はたけさんはいつの間にか俺の傍に居る・・・。
俺もまだ少し酔っぱらっているらしく、何か色々どうでも良くなってきて、そのままシートに持たれかかった。
車の中はそのまま沈黙に包まれてまだ吐く息は少し白かった。
5月とは言えこの辺は割りと標高が高く朝晩はかなり冷えこむが今日は特に寒い。

車内も最初はひんやりと寒かったが、少し暖気をして暖まった車をはたけさんはゆっくりと発車させた。
駐車場を出る時やはり寮とは反対側にウインカーを出して曲がる。
俺は寮の方を見たが緩やかな坂のどこにも人は見えず、どうやら皆さっさと帰宅したらしい。
本当だったら俺もこの後は自分の部屋で色々と考えながらダラダラ余計な事を考え、悩みながら、多分そのまま寝てしまっていた筈だったろう。
両親がいなくなっってからは毎年そんな感じだったし、、訳あって誕生日を余り嬉しくも思えなかったから…。

今年は仕事で忙しいと思っていたのに、なんか色々と予想外の方向に進んでいるよな・・・などと思いながら俺はぼんやりと車の外を流れる景色をただ眺めていた。

<< 宿泊34日目 5月25日~困惑~ | ホーム | 番外編 はたけカカシの場合 ~追駆~ >>


 BLOG TOP