プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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宿泊35日目 5月25日~眩惑~

現代パラレル「リゾートホテル木の葉へようこそ 宿泊35日目~眩惑~」になります。
イル誕の筈のこの話ですが気付けばカカ誕がすぐそこに・・・。
こちらのお話は大体後…5回くらいで終わる筈なので出来るだけ毎日更新で行きたいと思います。
良ければ追記よりお読み下さい・・・。




宿泊35日目~眩惑~

「俺には最初に会った時アンタが泣きそうに見えた」

…何を言っているんだこの人は??

はたけさんに唐突にそんな事を言われて俺はあっけにとられてしまった。
俺の目をじっと見つめて逸らそうとしない彼の目に見つめられながら残っていた酔いが段々と冷めていくのを感じた。

「その時は…最初にアンタが泣きそうに見えた時は『俺にドアをぶつけたせいだろう』とそう思った。でもその後、改めて紹介された時や、アンタの部屋で夜飲んだ時。一緒に仕事している時や、アンタと出かけたりした時も不思議な事に…。アンタは何故か泣くのを我慢しているような、どこか強がって我慢しているように…そう言う風に見えた」

はたけさんは呆気に取られている俺には構わずに話を続ける。

「俺はアンタの事をずっと見ていた。端からみればアンタは人好きもするし、仕事の飲み込みも早くて器用だし、あっという間に皆の中に溶け込んで上手くやっていると思う。そんなアンタには泣きそうな事が、我慢する様な事があると思えなかった。それでもやっぱり俺には楽しそうに仕事していても、皆といても、アンタがどこか何か奥底で無理しているように見えて仕方なかった。」

泣きそう?俺が?そんなこと生まれて初めて言われた。
酔いは覚めてきたけれど、俺ははたけさんの言葉を上手く理解ができない。

「今日さ、俺はアンタの歓迎会に遅れて行ったじゃない?丁度行った時アンタが綱手様と話していた途中だったんだ。悪いとは思ったけれど中途半端に話を聞いて逆に気になって、さっきゲンマに片付けの時にちょっと話を聞かせて貰った。それでアンタの家の事情とか、ここに来た訳とか聞いて…俺はやっぱりアンタに対して思ったことが間違ってないと思ったんだ」

いつもは言葉少ないはたけさんがこんなに話すのを俺は初めて聞いた。
彼は言葉に詰まる事もなく、淡々と話し続ける。

「俺は…今まで誰かに対してこんな風に思ったり感じたりしたのは全く無かった。って言うか他人にこんなの興味を抱いたのは自分でも初めてで…。自分でもアンタに対して何でこんな風に思ったのか、いまだに良く分からない」
「俺は…そんな興味をもたれるような奴じゃ無いですよ…」

冗談めかして笑いながら話そうとしているのに上手く笑えないのは外の寒さのせいだけじゃ無いだろう。

「俺はその訳を、アンタの事をもっと知りたい。そしてアンタに俺の事も知って欲しいと思っている」
「いや、俺は別に…そんな…」

お願いだ、はたけさん。
頼むからその見透かすような目で見ないでくれ。
俺はこのままで、今のままで充分なんだ。満足しているんだ。
だからそっとしておいて、放って置いてくれ。
自分で見ないようにしている俺の奥底までもその青い目で見通さないでくれ。

頭の中でそんな言葉がガンガン鳴り響いている。

そんな俺の気持ちを知らずに、はたけさんは大きく息を吸って吐くと又話し始めた。

「あのさ、今日ここに半ば無理やりつれてきたのは…。アンタってさ、人に頼られる事はあっても人に頼ったり甘えたりすることが出来ない人なんじゃないかって、見ていてそう思ったんだ。って言うかアンタは、他の人に対して弱い部分を見せたくないし見せれない人なんじゃないのかと思ったの。アンタさ、今まで幾ら周りに頼れる人がいても、一人で弱音吐かずに頑張って来たんじゃないの?」

俺は彼の言葉に否定も肯定も出来ず立ち竦んでしまっている。

・・・ああやっぱり、やっぱり彼に近寄っては駄目だったんだ。
俺は…俺は…どうすれば良いんだ。

「あのさ、泣くってことは。ある意味…相手に自分の弱い部分を見せたり、自分の弱い所を確認するって事でしょ?アンタがもし他の人がいる場所でそういった事が出来ないならと思ってここに連れてきたんだ。だって今ここにはアンタの事を知っている人は俺以外は誰もいない。アンタが何をしても、どんなに弱い自分を出しても、それを見る人もいないし咎めたり非難される事も無い」

初めてそんな事を言われた。
今まで『頑張れ』や『強いね』と言われる事は多々あった。
『無理しないで』とか、そう言った台詞は人に言うものであって自分が言われる台詞ではなかった・・・。

「ゲンマに聞いたけどアンタさ、日付が変わったら誕生日なんでしょ?気障な言い方かもしれないけど。…アンタさえその気なら、ここで古い自分を捨ててしまって、明日から新しい歳のアンタになれるんだ。もし色々吐き出してアンタの中が空っぽになったとしても、今度は新しいアンタの中に色々なモノを詰め込んでいけば良いじゃないの?」

膝の辺りがガクガクと震えてきたのは寒さのせいじゃ無い事は鈍いと言われている俺にでも解った。
はたけさんは何も話さない俺の事を、じっと見ていた。
少し躊躇っていたみたいだけど、片方の手をそっと伸ばして俺の頬に触れてきた。
その手が俺の頬に触れた瞬間、お互いにちょっとびくっとしたが彼の暖かい手は、しっかりと俺の頬に添えられて当てられたままだった。

「アンタさ、泣いても弱い所を見せても良いんだよ。そんなに何もかも一人で背負い込んで頑張らなくても良いんだ。昔は堂だったか知らないけれど、少なくとも今ここでなら泣いたって、人に甘えたって誰も咎めたりしないよ?それにもっともっと俺達に頼って良いんだ?アンタの事だからきっと入っただしとか難しいこと色々考えているかもしれない。でもさ、あんたはもうここのホテルの一員であり、木の葉ホテルの仲間なんだ。」

はたけさんは少しだけ顔を近付けて、俺の目を見てゆっくりとそう言った。



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