プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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宿泊36日目 5月25日 ~慟哭~

現代パラレル『リゾートホテル木の葉へようこそ 宿泊36日目~慟哭~」です。
明日ですが所用で夜まで留守にする為更新は夜になると思います。
今のところ明日も更新予定です。

今回もシリアスな感じになりますが良ければ追記よりお読みください・・・。

宿泊36日目 5月25日 ~慟哭~

両親を亡くした時は突然すぎて悲しくて苦しくて…。
余りにも衝撃的過ぎて俺は泣き方を忘れてしまった…。
何が起こったのか良く分からずに、少し遠くの場所からもう一人の自分を眺めているような不思議な感覚で、花に囲まれて笑っている二人の写真を見ていた。

そんな俺を見て回りの人達は『強いね』『頑張っているね』『天国のご両親も安心ね』と言う事はあっても『辛かったね?泣いていいんだよ』とは言う人は1人もいなかった。

親切な人が一杯いたのと同じ位、人の嫌な面も見た。

人に対して猜疑心を抱き、仲良くしていても本当の自分を見せれなくなっていった・・・。

俺がお世話になっていて、一番頼りにしていたのはゲンマさんだったかもしれない。
それでもやっぱりゲンマさんにとっての1番は俺じゃないからと、どこかで一線引いていた。

どんどんと自分の奥底にあった、忘れようとしていた記憶が溢れ出てきた。
頬に置かれたはたけさんの手の暖かさに釣られたかのように…俺の腹の奥底から、胸の奥から、喉の奥から、何だか熱いものがこみ上げてきそうになった。
…それはきっと知っていたけど今まで見てみぬ振りしてきた、俺が無かったものにして心の奥底に降り積もっては蓋をしてきた感情たちだ。

でも怖い。これを吐き出したら俺の中はきっと空っぽになってしまう。

少しずつ溜まっていったけど、気づかない振りをしてきて蓋をして隠してきたそれらの色々な思いは、俺の中で積もり積もって心の中で大きく巣食っている。
はたけさんはこれを吐き出して、俺の中が空っぽになっても良いって言うけど…。
その空っぽになった大きな穴の中に今度は何を入れれば良いのか、俺には分からない

俺は…俺は一体どうしたら良いんだ!?

そうだ!!
俺は今までもこの感情達を見てみぬ振りして・・・蓋をして・・・気づかない振りをして押し込めて上手くやってきた。
だから又心の奥底に押し込めて、今までの様に笑顔で誤魔化してしまえばいいんじゃないか?
今ならきっとはたけさんに対して何とか誤魔化せる筈だ。
何のことだかさっぱり分からない振りをして、しらを切って今までのように過ごせば良いんじゃないか?

だって、それらの感情たちは…まだ溢れ出したんじゃないんだから。

「ねえ?」

ボーっとしていていた俺が慌てて瞬きをすると、急に視界がはっきりした。
そこには少し屈んで俺に目線を合わせたはたけさんの綺麗な深い青い目があった。

「ねえ?アンタは泣いても良いんだよ?」

そっと俺の頬に当てていた手を外し、その手を後ろに伸ばす。
低い位置で緩く結んでいた俺の髪の毛のゴムを引き抜くと、そのまま頭を軽く一撫でされた。

「まだ気になるの?何でそんなに怖がっているの?アンタの中が空っぽになったらさ、今度はそこに何を入れるかを俺と一緒に探そう。もうアンタは一人じゃないんだよ」

そう言って又俺の頭を優しく撫でた。
その優しい手の感触に、子供の時に出来なかった事を頑張って出来るようになった時、どうしても行きたかった高校に頑張って受かった時、父さんが、母さんが頭を撫でてくれた時の事を不意に思い出した。
鼻の奥がツンとして、ずっと忘れていた感覚に思わず顔がゆがみそうになる。
彼は何回か俺の頭を撫でていたが、やがてそっと手を離した。

「俺はアンタのそばにちゃんといるから。心配しなくても大丈夫だから」

それだけ言うと、はたけさんはそっと目を伏せ、ようやく視線を外した。
そして頭を撫でていた手で俺の肩を軽くたたくと車のほうへ向かってゆっくりと歩いていった。

それが合図だったかのように俺の中の色んな感情はもう押さえつけることが出来なくなった。
力が入らなくなっていた膝から崩れ落ち、傍にある柵に縋り付いた。
腰の高さにある柵に両手を着いて少し力を入れ、何とか立ち上がると前かがみの格好になった。
策を掴みながら前を見ると…眼下には平和そうな無数の明かりが瞬いているのが見えた。
前かがみな格好に押し出されるかのように色々な思いが喉の方までせり上がって来たのに。
…まだ俺はその思いを吐き出すのを躊躇ってしまっている。

そんな時思い出したのは、さっきまで俺を見つめていた深い青い目だった。

『泣いても良いんだよ。空っぽになったら今度は一緒に探そう・・・』

ああそうか…俺はもう泣いても良いんだ。
今ここの場所には俺しかいないけど、でも俺はもう一人じゃないんだ。
全部吐き出して俺の中が空っぽになっても、もう一人じゃないから大丈夫なんだ。
そう思ったらのどに詰まっていた言葉が気付けばスルリと出てきた…。

「何で…何で俺だけ…」

口から出てきた声は、自分でもびっくりする位に小さかった。
柵を掴む手に力をいれ立ち上がり、眼下の無数の平和そうな灯りに向かって今度は思いっきり腹に力を入れて叫んだ。

「何で俺なんだよ。今度こそ…今度こそ幸せになってやると思っていたのに!!」

頭の中で今まであったことがグルグル回っている。

「何で俺だけこんな目に遭わなきゃいけないんだよ。何でだよ!!他の奴らじゃなくて俺ばかり!!なんでだよ!!」

居て当たり前だった両親が、ある日突然俺の前からいなくなった事。
自損事故だったために保険が下りなかった事。
俺なりに頑張ってみたけど…高校生の俺には出来ることはやっぱり限られていて、建て直したばかりの家をを手放さなくてはいけなかった事
二人が望んでいたからと大学まで進んだけどやっぱり色々厳しくてバイト三昧だった事。
就職してそれなりに大手なら安定した生活が送れるだろうと思っていたのに急に倒産してしまった事。
ここでの仕事は楽しいし皆とも仲良くやっているけれど…時々どうして俺はここにいるんだろうとふと思ってしまう時がある事。

「何でなんだよ…」

眼下に広がる明かりに向かってさんざん想いを吐き出した。
肩で息をしながら、自分で自分の奥底にこんな思いが潜んでいるとは思わなかったとそう思った。
叫びまくって、腹の中にあったモノ達は無くなった気がした…でも今度は涙が止まらなかった。

「っく…っ」

両手で柵を握り締めたまま、いつの間にか出てきていた流れ落ちる涙を拭く訳でもなく、ただひたすら泣いていた。

ああ、俺はちゃんと泣く事が出来たんだ…。

熱い涙と一緒に、出きったつもりでもまだ奥底に隠れていた、どす黒い感情がするすると流れ出していく気がした。
鼻を啜りながらふと前を見ると、無数の灯りが目に飛び込んできた。
眼下に広がる平和そうな灯りはやっぱり綺麗で…。

その明かりを見て…それを綺麗だと思える自分自身を心の底から嬉しく感じた。

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