プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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宿泊38日目 5月25日 ~動揺~

現代パラレル『リゾートホテル木の葉へようこそ 宿泊38日目 5月25日~動揺~』です。
こちらの話はあと2回位で終わる予定です。
その後はまた違う話の回収や読み切りを書ければ良いなあと。
ネタばかりがたまっていきます・・・。
一昨日UPした中に後でセリフの訂正をと思いつつ直していなかったか所がありました。まめ様ありがとうございます。
一日休んで体調も復活いたしました。
良ければ追記よりお読みください・・・



宿泊38日目 5月25日 ~~

俺を抱きしめたままはたけさんは話し始めた。

「俺はさ、さっきも言ったけど…。最初はあんたが泣きそうに見えた。それでちょっと仕事でキツイ事言って、アンタが悔し泣きでもすればさ、もうそう見えなくなるかな?と思って結構きつい事言っていたんだ。アンタも頑張るから俺も段々ときつくなっていたかも、悪かったね・・・。」

相変わらずボソボソと小さい声だけど、肩に顎を載せていて耳の傍で話すから良く聞こえる。

「でも俺はアンタの事が別に嫌いな訳じゃないよ。寧ろその何て言うか…」

はたけさんはそのまま黙ってしまったから、今度は俺が言葉を繋ぐ。

「…それは知ってますよ。はたけさんみたいなタイプって、嫌いなやつの事をわざわざあちこち連れてってくれたりしないでしょう?嫌いならいないものとして振る舞うと思いますし。俺もはたけさんの事、別に嫌いじゃないですよ。」
「あーっ…あのさ?」

そう言うと俺の後ろに回していた両手て肩に載せていた顎を外し、そのまま肩を軽く押されはたけさんとの間に少し距離をあけられた。
多分…彼の癖なんだろうけど、又片手で後頭部をガシガシと掻いている。

「あのさ?えーっとさ?その『はたけさん』て呼ぶのそろそろ止めて貰えないかな?俺さ、知ってるよ?アンタは俺の事だけ苗字で呼んでるでしょ?」
「…じゃあ俺のこともアンタじゃなくてちゃんと苗字でも名前で良いから呼んでくださいよ。俺知ってますよ。はたけさんいつも俺の事『アンタ』って呼んでいて一回も俺の事をちゃんと名前で呼んだことないでしょ?」

そう言うとはたけさんはウッと言葉に詰まったがボソッと話し出した。

「…。分かりましたよ。ちゃんと皆みたくアンタの事を名前で呼びますよ」
「じゃあ俺もはたけさんの事を名前で呼ばせてもらいますね…。って何か…照れますね」
「じゃあさ、アンタから呼んでよ?」
「何言ってるんですか?はたけさんの方が年上じゃないですか。はたけさんからお願いしますよ」
「そんな事言ったら、アンタここに入ってきたばかりじゃないの?アンタから言いなよ」

二人でギャーギャー言い合っていたが、ふっと沈黙が訪れた。

「もう…お互いこれじゃあ、きりがないですよ?じゃあいっせいの~せでお互いに呼ぶって事で良いですか?」
「…じゃあそれで」
「じゃあ行きますよ?いっせいの~せ!!」

「「………。」」
二人とも黙りこくってしまう。

今更なんだけど何だか名前で呼ぶのが照れくさくて…。
はたけさんの事を下の名前で呼ぶ事を躊躇ってしまう。
お互いに何だか口ごもってしまっていたら、ふと思い出したかのようにはたけさんはごそごそとポケットを探り出した。

「はいこれ」

そう言うと、ポケットから取り出した2つの缶の片方を、俺に渡してきた。

「これさ、さっき買ったんだ。前にさ『疲れたときには甘いもの』って言って、俺にチョコをくれたでしょ?思い切り泣いたら疲れたんじゃないかな?と思って」
「あっ温かい!どうもありがとうございます。喉乾いていたし、凄く嬉しいです!!」

彼の手からまだ温かい缶を受け取る。
(はたけさん、細かい所に気が付くんだな…)なんてちょっと感動してしまう。
何気なく、缶をくるりとまわして品名を見る。
…そこには『お汁粉』の文字と写真が見えた。

ふーんお汁粉か…。

…お汁粉??はあっ!ちょっと待て、お汁粉?!何でこんなもん今の季節に売ってんだ!!っいうか何でこれを買うんだ?!普通温かくて甘い飲み物って言ったらココアとかさ、コーヒーとかさ、色々あるじゃないかよ!!

「それね、餅入りらしいですよ!!何か凄くない?!」

若干のドヤ顔で言われたが、俺はこれをセレクトしたアンタのほうが凄いと思うよ!!

「あのですね、そちらは…一体何を買われたんでしょうか?」

動揺してしまい、思わず丁寧に聞いてみる。

「俺?コーンポタージュだよ。何かこういうのってさ、たまに飲むと妙に旨くない?」
「ちょっと待ってください!!そっちがコンポタで何故に俺にはお汁粉なんですか!いや嫌いじゃないですけど…」
「嫌いじゃないなら良かった」

ふんわりと微笑みながら言われたが、俺はなんだか眩暈がした。

「いやそうじゃなくて…。頂いておいて何ですが、こういう時ってココアとかじゃないんですか?しかも餅入りって。何故数ある中からこれを選ぶんですか?」
「いやココアなんかよりも甘いかな?と思って?みたいな」
「みたいな?じゃないですよ!」
「しかも前アンコがお薦めしていたし」
「・・・はたけさん。ちょっとそのコンポタと俺のお汁粉を交換してください」
「え~嫌ですよ~」
「嫌ですよじゃない!!良いから変えてください!」
「俺さ、甘いもの苦手なんですよ。知っているでしょ?」
「知ってますけど、良いから換えて…」
「このコンポタは俺のものです!決して渡しません!!」
「ちょっと待ってください…。ってなんで逃げているんですか?!」
「逃げるに決まってるじゃないですか~」

真夜中の駐車場で、男二人の追いかけっこが始まった。

「はいはい、頑張って~。こっちですよ~」
「っと、何でそんなに足が早いんですか?」

俺は普段も走るくらいだから、結構足には自信がある方だ。
でもまだ少しだけ酔いが残っているせい、はたけさんが想像以上に足が速くすばしっこいせいかなかなか追いつかない。
追いついたと思っても彼もヒラリヒラリと上手い具合にかわして、 そんなに広くも無い駐車場の中で男二人で追いかけっこをしていた。

「ちょっと待っ…と!!」

ついに彼が羽織ったままだったストールの端を掴み、そのまま自分の方に引き寄せようとして、グッと引っ張った。
だが思ったよりも強く引いてしまったらしく、俺もはたけさんもバランスを崩してしまい駐車場に倒れこんでしまった。
痛くは無かったが、走り回ったせいもあり、二人ともその場で横になる。
二人でアスファルトに寝ころんでいるが、走って火照った体に冷えたアスファルトが気持ち良い。
ふと横を見るとそこには、はたけさんの顔があって。
目を見合わせた後どちらかともなく笑い出した。
ひとしきり笑った後、はたけさんが呟いた。

「上を見てごらん?」
「上…ですか?」

はたけさんの言葉に釣られ、夜空を見上げると…。

そこには空いっぱいに星が瞬いていた。

さっきの展望台からみた夜景も凄い綺麗だったけどそんなもんじゃない!
凄い…星ってこんなにあるんだ!!

俺は口をあんぐりと開けたまま、ただただ吸い込まれそうな夜空をじっと眺めていた。

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