プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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宿泊39日5月25日 ~雲海~

現代パラレル『リゾートホテル木の葉へようこそ 宿泊39日目 ~雲海~』です。
長々と続いたこちらの話もあと一回で終わり、いつもの皆が帰ってくるかと思います。

腰の心配してくださいましてありがとうございます。ぎっくりではなく職業病みたいなもので鎮痛剤と塗る湿布で随分良くなりました。

良ければ追記よりお読みください・・・。

宿泊39日目 ~雲海~


はたけさんに言われ空を見上げた俺は唖然としたまま、一面の星空をただただ眺めていた。
暫くそのまま二人で無言のまま星空を眺めていたがはたけさんがポツリと呟いた。

「凄い星空でしょ?」
「はい、俺…こんなに星があるなんて知りませんでした」
「うん、俺もここに来てから知ったよ」
「…なんか見ていると吸い込まれそうですよね?」
「そうだね、夏は天の川も見えるし、冬は空気が乾燥するからもっと凄く綺麗に見えるよ」
「そうなんですか?俺…天の川って見た事が無いです」
「また何時でも、連れてきてあげるよ…」
「本当ですか?俺、今日ここに連れてきて貰って…夜景とか、星空とか、生まれて初めて見るものばかりですよ」
「少しは喜んでもらえた?」
「少しどころじゃないです。山にもびっくりしました。空が暗いって言っても、当たり前なんですけど…。山の影のほうが暗くて、それで暗い空に更に暗い山の稜線がくっきり浮かび上がって…」

そう言いながら首を横に傾けて、山の方を見る。
連なって暗い影となっている山々を一面の星空が浮かび上がらせていた。
そんな山々をじっと見ていたらはたけさんがまた話し出した。

「ねえ?アンタさ。雲海って知ってる?」
「うんかい…ですか?」

いきなり聞かれたが、言葉の響きだけでは何のことかさっぱりわからない。

「知らない?」
「はい、わからないです。どんな字を書くんですか?」
「雲の海って書いて雲海って言うの」
「初めて聞きました。一体何なんですか?」
「その字の通り雲が海みたく見えるの。自分の眼下に雲が海みたく一面に広がってるんだ」
「想像がつかないです…」

雲が海みたいと言われても俺にはピンとこなかった。

「飛行機に乗った事はある?」
「あ、はいあります」
「飛行機に乗っていると窓の外に雲が広がっている事あるでしょ?あんな感じ。俺も何回も何回も来てるけど一回しか見れたこと無いんだ」
「そうなんですか?」
「でも凄いよ。俺も一度見ただけだけど目の前に広がる景色が神々しいって言うか何とも例えようが無かった。夜明けで雲の下から朝日が昇ってきたんだけど。その時の空のグラデーションとか、自分の下一面にに雲が広がっている景色とか…。飛行機に乗った時に窓の外に見えるけど、窓越しに見るのと違って目の前でみたあれは別格だったよ」
「何か想像つかないです。けど、俺も一回見てみたいな…」

自分の眼下に一面に広がる雲っていったいどんななんだろう?
目を閉じて想像しようとしたが上手くいかなかった。
ふと今の話を聞いて気になったことがあったのではたけさんに尋ねてみる。

「はたけさんちょっと聞いても良いですか?」
「ん、何を?」
「ひょっとして、もしかして?はたけさんが夜出かけたりとか、朝帰りしているって言うのは。…まさか、ここに来ているからですか?」
「…うん、そうだよ」
「やっぱり!!俺は、はたけさんが彼女と会ってるんじゃないかって聞きましたよ?」
「だからさ…。さっきも言ったけど、それは無いって」

はたけさんはそう言うと大きく長いため息を吐いた。

「皆はさ、勝手に想像して色々と言ってるみたいだね。俺は嫌な事があった時とか、一人でゆっくり考えたい時とか、ここやもっと上の展望台まで行って、夜景を見ながらぼーっとしているんだ。寮って一人の部屋ではあるけど一人じゃないって言うか…。この感じなんとなくわかるかな?」
「そうですね、俺も一人部屋ですけど。なんとなく常に皆の気配とか、感じますよ」
「うん、そんな感じ。それで一人になりたくて、いここに来て、休みの日はそのまま車で仮眠して下のカフェに食事に行ったりしてる。帰る時間は気をつけてはいるんだけど。来る時はいつも一人だし、ついつい景色に見とれてるうちに時間が過ぎちゃって…。皆に申し訳ないと思って出来るだけ休みの前に来るようにしているんだけど、ついついうっかりしちゃって」

はたけさんは又頭を掻いたらしくガシガシと言う音が静かな駐車場に広がった。

「その…一回見た後で俺も調べたんだ。雲海は、見るのにも季節とかタイミングとかあるみたいだね。結局俺は何も考えずに見に来てる。もし雲海を見るなら、更にこの上に行かなくちゃ駄目だとおもうんだ。そうすると仕事の時間なんかも考えなくちゃいけなくなっちゃって。俺も見たのは本当に偶然だったんだけれど、でも本当に凄いとしか言えなかったな」
「俺なんかさっきの夜景と、この星空と山の稜線で十分感動しましたよ。でもそんなに凄いなら…俺も一回見てみたいですよ」

そのまま何となく二人で黙りこくってしまうが、それは嫌な静けさじゃなかった。
さっきからはたけさんに色々として貰っているせいか、色々な自分を見られているせいか、会話が無くても以前みたいな気詰まりを感じることは無かった。
暫く沈黙が続いた後、はたけさんがゆっくりと話し出した。

「そうだね、いつかアンタに…」
「何ですか?はたけさん」

はたけさんからは少し躊躇うような気配がしていたが、彼はスウッと息を大きく吸った後きっぱりと話し出した。

「あのさ、俺はさ…。俺が見たあの見事な雲海をいつか…イルカにも見せてあげたいよ」

「…じゃあカカシさん、又連れてきてくださいね」

はたけさんがすっと俺の名前を呼んだからかな?
俺も照れずに素直に『カカシさん』って呼ぶ事が出来た。

「そうだね、雲海は勿論だけどさ。この次はイルカと何を見ようか?っともうそろそろかな?」

そう言うとカカシさんは腕時計を覗きこみながら立ち上り、手を差し伸べてきた。
やはり温かい彼の手に捕まりながら俺もゆっくりと立ち上がって彼の前に立った。

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