プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

カウンター

キリ番はしばらくお休み中です

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

番外編「はたけカカシの場合~風と嵐~」

リゾートホテル木の葉へようこそ 番外編『はたけカカシの場合~風と嵐~』になります。
イルカと最初に会った時の彼の心の内を覗き見てください。

追記からどうぞ・・・。

番外編「はたけカカシの場合~風と嵐~」

あーダルイ。
ぼーっとした頭で枕元にある時計を手探りで取ろうとする。
やっと見つけた時計の針は既に勤務時間を30分以上過ぎている。
ベッドからダルい体を何とか起こしガシガシと後頭部を掻きながら『又やっちゃったか・・・。』と呟く。

ぼーっとしながら窓の外を見ると5月の晴れた空が広がっていて少し気分が良くなってきた。
どうせ遅刻なんだ、さらに5分や10分遅れたってアスマやテンゾーに文句を言われるのは変わらない。
いい天気なんだし折角だからたまには歩いていこう。
のろのろと着替え身支度を整えて玄関に着くと下駄箱から靴を引っ張り出し床へ放る。
突っかけながら履いて外に出ると思ったとおり5月のすがすがしい空気が薫っている。

ポケットに手を突っ込みぼんやりと空を見て歩きながら職場に向かう。
時折吹く風が若葉の薫りを運んで来て、軽く目を閉じて考える。
(確かこんな風の事何て言うんだっけ・・・。そうだ確か薫風だ!)

今は遥か遠くの空の下にいる俺の先生と父親のことを思い出す。
先生は俺の父親の弟子でもあり俺の仕事の師匠でもあった。
先生が詳しくて俺の父親も詳しくなったのか、もしくはその逆だったのか、二人は何故だか風の名前を良く知っていた。
二人に教わって俺も自然と覚えた風の名前は今でも意外と覚えている。
(確か人の名前っぽい風もあったよな、ガイ・・・凱風か。でもあれはそよ風だからアイツとは似てるのは名前だけだ。ハヤテ・・・春疾風は春の風か)
自分にいつも勝負だ!!と言って来る同僚や、常に顔色の余り良くないホールスタッフを思い出す。

(風ねえ。俺の中にも風が吹く事はあるの~かね。)

先生が良く言っていた。
彼が唯一無二の伴侶と決めた人と出会ったとき自分の中に風が吹いたそうだ。

『風ってどんな風なんだよ。先生の言う事いつも曖昧過ぎて分かんないよ!』
『良いかい?カカシ君?僕と君とは違うんだ。だから吹く風も君と僕では違う。君もきっといつかその誰かと出会ったときには自分の中に風が吹くと思うよ。君がその唯一の人にどんな風を感じるのか僕は楽しみだよ。』
俺の両肩に手を置きちょっと困ったように俺の目を見つめながら話してくれた人。

オーナーのスキャンダルに巻き込まれ日本での職をなくした親父が海外で店を任されると知り、迷う事無く
『まだあなたには教えてもらわなくちゃいけない事が沢山ある。自分も連れて行ってくれ。』
と言い放ち、唯一無二の伴侶と愛息子を連れ軽やかに旅立っていった・・・。
彼らは今遥か遠い空の下で元気で過ごしているんだろうか?

俺は自慢じゃないがもてない訳ではない。
と言うか寧ろもてる方だろう。
父親譲りの銀髪に青い目で目立つからか声を掛けられることも少なくはない。
昔から客からも声をかけられる事も多くてダルいから最近はもうずっとマスクで顔を隠すようにしている。

(こんな外見のせいかな?なーんか周りに遊んでると思われてるけどそんな事無いのにね・・・。)
夜中の外出や朝帰りによる遅刻のせいで周りのスタッフにも色々誤解されているみたいだが面倒臭いのもあり否定も肯定もせずそのままにしている。

軽く誰かと付き合ってみようかと思う事も度々あった。
女の子達を可愛いとは思う事はあるし、勿論人並みに性欲もある。
だが、そんな時に限って俺の中に風が吹き、先生曰く『唯一無二のその人』をもし逃がしてしまったら!!と思うと二の足を踏んでしまい誰ともそういった付き合いをしないままこの年まで独りで過ごしている。

先生に教えて貰ってから随分経つけど俺の心の中はずっと凪いだままだ。
本当に俺の中に風を吹かすようなそんな人は現れるのか?
俺の中に本当に風は吹く事はあるのだろうか・・・。

そんな事を考えているうちに職場へ着いた。
「さーて何時になったら俺に風は吹くんだか・・・。そう言えば若葉の頃に吹く強めの嵐みたいな風は何て言ったんだっけ?」
そんな事を呟きながら鍵を探す。
しまった!!ここの鍵は車の鍵と一緒にしてあるから今日は鍵が無い!!
念の為ドアを引いてみるがやっぱり鍵が掛かっている・・・。
チッと思いながらドアをたたいて様子を見る。

少し待ってからもう一回、今度はかなり強めに叩いてみた。
やっとドアの向こうに人の気配がして鍵が開いた気配はするが一向にドアが開く様子は無い。
焦れたこちらが試しにドアノブを掴んで回すといきなり内側からドアが勢いよく開きその勢いのまま自分の方に向かってきた。
とっさに避けたが左側のおでこにぶつかり左目にも衝撃があった。
思いがけない衝撃を受けて左目に涙が滲み上手く目が開かない。
思わず右手でおでこを押さえその場にうずくまりうなる。

頭上から男の声が謝ってきて思わず文句を口にする。
再び謝られたのは聞き覚えの無い声。
こいつ誰だ?と思い『アンタ誰?』とそのまま口にし、おでこの手をはずし誰だか判らない彼を見る。


黒々とした彼の眼と俺の眼が合い視線がぶつかる。


その瞬間俺の中にぶわっと肌が粟立つ様な、快感の様な、嫌悪感の様な何とも言えないかき乱されるような感情達が一気に全身に渦巻いて駆け抜けていった。。

こんな所で見つけた!!やっと見つけた!こいつだ!この人だ!!・・・この人が俺の唯一の人だ!!

相手がどこの誰かとか、自分と同じ男だとか、そう言った事は全く気にならずただひたすらやっと見つけたという喜びで指先まで甘く痺れた様になる。

でもなんでこの人泣きそうなの?
俺にドアぶつけたから?
俺は大丈夫だからそんな顔しないでよ・・・。

はっと気がついたように彼は自己紹介を始めるが途中でアスマの声が邪魔した。
そうか以前ゲンマが言っていた、新しく入るスタッフが彼なのか?!

俺も彼に非礼を謝ろうとしたが緊張してるのか声が上手く出ない。
やっぱりどこか泣きそうに見える彼の顔からようやく視線を外して話しかける。
だがやはり緊張しているのか上手く声が出ない上に変に嫌味みたいな話し方しか出来ない。
自分で自分が上手くコントロールできずに変な態度ばかりとってしまう・・・。
どうしたんだ?自分で自分が判らない!!
今までこんな事は無かったのに・・・。
他の人達と同じように接すれば良いだろうと思うのに心とは裏腹な態度を取ってしまう!!
彼に対してどう話せば良いのか、どんな態度を取って良いのか判らない。

気づくとアスマに呼ばれていた。
ひとまずキッチンに向かいながらふと思い出す。

・・・青嵐だ!!あの風の名前は。『せいらん』とも『あおあらし』とも読むって言ってた。

いつか俺がその人と出会ったら春のやわらかい包み込むような風が吹くのかと思っていた。
だが俺に吹いたのは想像とは違った若葉を揺らすようなかき乱されるような強い嵐のような風だった。

取りあえず今はどんな事でも良いから彼の事を知りたい。

(先生・・・。俺にもやっと風が吹いたよ・・・。思っていたのとは色々と違ったけど。この事を先生に話したらどんな顔をするかな?)

俺の心の中に吹いたのは想像していたの春の柔らかい風と違い、自分の中をかき乱される様な嵐のような力強い風だった。
それは俺の中に自分でもどうしたらいいのか判らない持て余し気味な感情達を運んできて、そして俺の心をかき乱して去って行った

俺はこれからこの心の中の中に渦巻くような嵐のような感情と上手く折り合いをつけながら彼に接して、過ごしていかなくてはいけないんだろう。
そしそれは自分の中でどんな戦いになるんだろうか
でも俺はどうしても、どうにかしてでも彼の事を手に入れたい。
でもその為にはどうやったら良いのか俺にはさっぱりと判らない・・・。
愛読書の中では皆出会ってから付き合うまでは簡単であっという間なのに。
そんな事を考えて少し泣きそうな気分になるがふと思いつく。

少なくともホールとキッチンの差はあれど同じレストラン勤務だし彼と接する機会も多いはずだ。
チャンスはきっと幾らでもあるはず・・・。
気は長い方ではないが彼を手に入れるためなら時間が掛かっても構わない。
俺は彼にやっと出会うことができたんだ!!
難しいかも知れないけど何とか上手くやって見せるさ・・・。

そう思うと俺はは今までに感じた事が無い位晴れ晴れとした気分でになってきた。
そして何故かまだどこか泣きそうに見える彼の顔を盗み見ながら自己紹介を始めた彼の話に声を耳を傾けた・・・。


<< 明けましておめでとうございます。雑記とコメントレス | ホーム | 初日の出 >>


 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。