プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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しのぶることの よわりもぞする

忍び設定でカカシ先生に片思いしているイルカ先生の話です。
タイトルが良いのが浮かばず、また百人一首から取っています。

良ければ追記よりお読みください…


しのぶることの よわりもぞする

「え?!又、もう別れちゃったんですか?」

俺は飲み屋の個室で思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。

「残念ながらそうなんですよ…。今度はどこが悪かったのかなあ?」

残念と言いつつ、ちっとも残念そうな顔をしていない彼は目の前のジョッキを口にする。
思わず苦笑しながら俺もジョッキに手をかける。

「じゃあ、今日は傷心のカカシさんに乾杯ですね?」
「じゃあ可哀想な俺だから、今日はイルカ先生の奢りで?」
「嫌ですよ?どうせカカシさんの事だから、またすぐに次の彼女が出来るんでしょ?なんでそんな人に独り身の俺が奢んなくちゃいけないんですか?!」
「イルカ先生は選り好みしすぎないですか?」
「そんなんじゃないですよ?モテないだけ…って自分で言って虚しくなるんで止めて下さいよ!!今回もまた同じ理由なんですか?」
「そ、『何も望まないから、付き合ってくれるだけで良いから』って言われて付き合って何もしなかったらさ、向こうから別れを切り出されたんだよね。何もしなくても良いって言ったのはあっちなのにさ。あ、すいません生中二杯追加で」

カカシさんは入り口の障子を開けて、通りがかった店員さんにそう注文する。
又カラリという小気味いい音を立てて障子を閉めると、子供の様に少し口を尖らせて俺の方を向いた彼に話しかける。

「…又カカシさんの何時ものパターンですか?幾ら口ではそう言ったって、付き合って貰えたら相手に対して期待するのが人間ってもんじゃないんですか?だったらカカシさんも毎回OK出さずに、断ればいいじゃないですか?」
「だけどさ、やっぱり甘い言葉を囁かれたりするのは気持ちいいじゃないですか?今度こそ?!と思ったりもするし…」
「甘いセリフ…。羨ましいですね。俺なんかそんなセリフ言ってくれるのは、アカデミーの子達位ですからね」
「またまたそんな事言って。イルカ先生って、本当はモテるんじゃないんですか?」
「……あ」
「…心当たりがあるんですか?」
「…そうですね、商店街のおばちゃんになら」

にんまりと笑ってそう言ってみせると、カカシさんは畳に寝転んで大笑いしだした。

「あーイルカ先生ってば面白い。俺さ、惚れちゃいそうだよ?」
「ほかの方にもそうやって言っているから、告白されることが後を絶たないんですよ?しかも手を出さないって…」

笑いながら俺を見て、何気なく呟く彼の一言に、胸を抉られたような気持ちになる。
丁度その時『スイマセンお待たせしました~』とテンポの良い声と同時に障子が開き、生ビールが二つ卓上に置かれた。
空いたジョッキを下げられ、障子が閉められるとカカシさんは起き上がりジョッキを手に取ると、お互いカチンと合わせる。

「でもさー付き合ったからって、相手に対して…色々としなくちゃいけないもんなんですかねえ?」

一気に手にしたジョッキの半分ほど飲み干すと、カカシさんはそう話しだす。

「ねえイルカ先生。考えたんですが、俺はセックスするのを嫌だと思ったことも無いけど、好きだと思ったことも無いかもしれないです。なんとなく流れでしたりするけど、特別な相手だと、セックスした時の感じ方なんかも違うんですかね?」

いきなりそんな話をされて、思わずむせてしまう。
ゴホゴホとむせている俺のそばに来て、背中をさすりながらおしぼりを差し出してくれる。

「いきなり…何言ってるんですか?!」
「いやね、今回フラれて色々と考えたんですよ。まあすれば気持ちいいですが、別にしなくても構わない。極端な話、自分ですます方が楽だったりもするじゃないですか」
「まあ…そうかもしれませんが。なんでそんなこと考えたんですか?」

手渡されたおしぼりで手を拭きながら、まだ俺の背中をさすっているカカシ先生に尋ねる。

「俺…変な言い方ですが、大事な周りの人とか割と早くに亡くしていて…。結構悲惨な感じだったんですよね?」
「以前に、ざっとは伺いましたけどそれが何か?」
「多分俺はね、本当に誰かの事を好きになったことが無いんだと思います。あ、身内とか仲間とか友人は別ですよ?そんなんじゃなくて…。自分の事を全部見せれて、自分の事を全部捧げれちゃうような、その人の事を全部欲しくなっちゃうような相手?」

俺の背中から手を離し、向かいの席に戻る。
今まであった温もりが離れていくのが少しだけ切ない。

「ねえイルカ先生は先生でしょう。特別な好きって、愛って何?俺に教えてよ」
「そんなの俺がカカシさんに聞きたい位ですよ」
「だけど先生でしょ?」

小首をかしげてそう聞いてくる彼に、少し眉根を寄せて答えてみる。

「『好き・愛してる』って言ったって、いろんな形がありますよ?『特別な好き』と『好きじゃない』の境界線ってどこにあるのかを、俺も知りたいくらいです」
「ふうん、先生にもわからないことがあるのか…」
「当り前じゃないですか?先生だからって、何でも答える事が出来る訳じゃないんですよ?」

向かい側でぶつぶつ言っているカカシさんを無視し、ジョッキを空ける。
料理も無くなったし…そろそろお開きにしないと、お互いに絡み酒になりそうな気がする。

俺は…余計な自分の気持ちを吐露したくはない。

飲み足りないと文句を言っているカカシさんを無視し、伝票を掴むと立ち上がり障子に手をかけた。


「それじゃ、また」
「はい、カカシさんもゆっくり休んでくださいね?」
「はい、イルカ先生も気をつけて帰ってくださいね」

俺に向かってそう言うと、ひらひらと手を振ってカカシさんは去っていく。
そうやって別れた後、決して振り変えることのない彼の背中を、俺は何時もの様に静かに見送る。

カカシさんが角を曲がると、大きくため息を一つ吐く。
カカシさんが今回も何もせずに別れた事が嬉しい。
でもモテる上に『来る者は拒まず、去る者は追わず』の彼の事だ、またすぐ告白された相手と付き合い始めるんだろうと思うと、胸の奥からどす黒いような思いが湧き上がる気がする。
きっと又何もせずに別れるんだろうと思うが、ひょっとしたら…次の相手こそ彼の心の中を変えてしまい、彼の中に特別な『好き』が訪れてしまうかもしれない…。

そんな事を考えるのも、きっと俺が少し寂しいだけだから…。
胸の奥がずきりと痛むのも、振り返る事無く去っていく背中を見るのが悲しいのも…。
きっと…じっとしていれば、すぐに過ぎ去るはずだから…。
何時もの様に自分にそう言い聞かす。

だから俺の中の彼への想いが自分の中の『好き』の境界線を越えてはいけない。

ギリギリのところでもいいから踏みとどまらなくてはいけない。
この気持ちはきっと仲の良い友人のような人をとられて寂しいだけだから…。

だからきっと…これは恋じゃない。

何時もの様に、自分にそう言い聞かせる。
そうしてただじっと、俺の方を振り向きもせずに去っていった、今はもう誰もいない道を眺めていた。

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