プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

カウンター

キリ番はしばらくお休み中です

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

始まりの前のイルカの話

現代パラレルで昨日UPした『始まりの前のカカシの話』の対になる話で、以前UPした『モデラーカカシと本屋バイトイルカの話』の少し前の話になります。
先日のナルトオンリーで無配した話にちょこっと書き足したものになります。
毎日たくさんの拍手をありがとうございます。
イベントの締切が近くなるまでは暫くの間ですが、小話や連載途中で止まっている話をちょこちょこと更新するかと思います。
ツイッターの140文字の話はさすが短すぎるので、ある程度まとめてUPする予定です。
明日のUPは多分現パラの読み切りの予定です。
短い話ですが、良ければ追記よりお読みください・・・。


【始まりの前のイルカの話】

イルカは目の前のドアをじっと見つめながら、少し眉根を寄せていた。
この部屋に呼ばれる事は初めてではない。と言うか、割りと良く呼ばれている方だと思う。
それなりに用事がある時に呼ばれるならまだ分かる。
だが今この瞬間、イルカにはこの部屋の中にいる人物に呼ばれる心当たりが特に全くない。
いつもこの扉の前に立つと今度は一体何を頼まれるのかと、どこか背筋がゾワゾワとするような、まるで風邪の引き始めの時の悪寒にも似たような感じがどうも拭えない。
当の本人に会い要件を言いつけられれば、にこやかな笑みと与えられた慌ただしさとともにそれは消えていくのだが扉を叩くまではどうにも緊張してしまう。
大きく息を吸って呼吸を整えると、目の前の扉を軽くノックする。

「どうぞ」

と言う声が聞こえ、イルカはゆっくりと扉を開ける。

「失礼します。波風教授、うみの入室します」

イルカは扉を片手で押さえたまま軽く一礼すると、部屋の中へと足を踏み入れた。
そこにいた人物は机に向かって何やら作業していたが、イルカが入室すると手を止め立ち上がり、イルカに向かって微笑んできた。

「あ、うみの君。忙しい所をごめんね」
「いえ、そんな事はありません。あの・・・波風教授が自分の事を呼んでいると聞きましたが、何の御用でしょうか?」
「あのね、突然申し訳ないんだけど。うみの君ってさ、今月末は暇?」
「え、今月末ですか。すいませんがちょっと失礼します」

イルカは軽く頭を下げると、肩に掛けていたカバンから手帳を取り出した。
使い込まれて少し癖のついた手帳を開き予定の確認をすると、目の前でにこやかに笑っている教授に向かって話しかけた。

「えっと。一応ですが、必要な諸々は終わらせていますので、暇と言えば暇です。・・・ひょっとして又教授のお手伝いでしょうか?」
「その辺で、どうしても行かなくちゃ不味い用事とか入っていたりするかな?」
「特には無いですが一体何でしょうか」

波風教授はギリギリまで色々とため込む癖があり、どうしようもなくなる頃に学生を呼び寄せて手伝わせるので学内では有名な教授である。
その爽やかな人好きのする笑顔と巧みな話術に入学当初の何も知らない学生はころっと騙されるのだが、学校に慣れてくる頃になると、教授のにこやかな笑顔の裏には大体ろくでも無い要求があるという事を身を以て体感している学生が増える。
イルカも何度も教授の被害に合っている為、またそのパターンなのかと思わず顔をしかめそうになるが、なんとか平静を装う。

「そっか、うみの君さ。確か前にバイト先が閉店しちゃって、今新しいバイト探しているって言っていたよね」
「はい、最近は忙しかったですが、そろそろ落ち着いたんで次のバイト先を探そうかと思ってますが」
「丁度良かった。うみの君の新しいバイトが決まっていないなら、月末に短期のバイトを紹介したいんだ。僕の良くお世話になっている本屋さんなんだけど、棚卸のバイトを探しているんだよね。昨日お願いしていた本の配達に来て貰った時にそんな話になったんだ」

思いもかけない言葉にイルカは思わず目を丸くするが、そんな彼には構わず波風教授は話を進める。

「短期バイトですか?それでしたら別に俺じゃなくても手の空いている他の人でも良いんじゃないかと思うんですが・・・」
「ん、僕の紹介するバイトが嫌なの?」
「いえ、そう言った訳では無くて。何で他にも学生がいるのに、自分が呼ばれたのかと思いまして」

考えている事が顔に出たのか、波風教授の周りに不穏な空気が流れだしたのを感じ、イルカは慌てて答えた。

「そこの本屋ってね、結構特殊本屋なんだ。特殊な本や珍しい絶版本、高価な専門書なんかも扱っているんだよね。店長もバイトを募集しようか悩んだらしいんだけど、丁寧に扱ってほしい本が多いから迷っていたみたい。うみの君なら日頃の様子から言って、きっと向いているんじゃないかと思うんだよね」

イルカが断る隙を与えないかのように、波風教授は「うんうん良かった良かった」と一人で頷いている。
まあ教授の紹介なら断りたくても断れないだろうし、せめてバイト代それなりに貰えるところだと言いな・・・とイルカは内心ため息を吐いた。

「毎回棚卸のたびに知り合いに頼んでいるらしいんだけど。まあ、色々あるみたい。いっその事暫く店を閉めようかと思ったらしいんだけど、それじゃ僕たち利用する面々が困るんだ。それだったら僕が誰か学生を紹介するよって話になったんだよね。よかった、これで一安心だ」
「それじゃ、自分が波風教授の御眼鏡に適ったという訳ですね」

イルカは軽く肩をすくめながら、冗談めかして笑って見せる。

「うん、君なら全く問題無いと言うか、向こうも勿論気にいると思うよ。勿論バイト代もそれなりに出すそうだし、お昼も近くの商店街の美味い店の弁当を用意してくれるって言っていた。あそこのお弁当僕も食べた事があるんだけど美味しいんだよねえ~」
「へえ、至れり尽くせりですね」

波風教授の紹介と言う事で多少腰は引けてしまうが、食事付のバイトは学生にとっては嬉しい限りでイルカは思わず浮かれた声を出してしまう。

「多分、うみの君なら、あの店長とも気が合うと思うし・・・」

にこやかな顔をしていた波風教授はそう言いながら、少し真面目な顔で考え込む仕草を見せたあと、パッと顔を上げた。

「そう、それにそうだな・・・。あそこのバイトはうみの君に良い出会いをもたらしてくれると思うよ」
「本当ですか?『本屋の店長さん』とって事ですか?」
「うーん、それだけって訳じゃないんだけど。僕の知っている子とうみの君って、何となくだけど合いそうな気がするんだ」
「教授のお知り合いですか?一体どんな方ですかね」
「それは内緒。教えたら面白くないでしょ?ねえ、うみのくん。言っておくけどね、僕の勘は結構当たるんだよ」

どこか怪訝そうな顔をしているイルカに内緒話でもするかのように小さな声で話しかけたあと、波風教授は珍しく満面の笑みを見せた。

<< こんなにも好きにさせておいて | ホーム | 始まりの前のカカシの話 >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。