プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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ほしめぐりのうた

こちらは先日のスパコミで無料配布した小冊子2種類のうちの片方の話になります。
現パラが付き合っていて遠距離恋愛の二人で、もう片方の無料配布が忍設定で付き合ってない二人でちょっとギャグっぽい話でした。
こちらの話は25年位前に流行った歌のアルバムに入っていたかなりマイナーな曲を聞いていて、ぼんやりと浮かんだ話です。
話の中でカカシさんが口ずさんでいるのは有名な宮沢賢治さんの歌で『星めぐりの歌』の一節で、『銀河鉄道の夜』にも登場しているのでご存知の方も多いかと思います。
無配の冊子自体はまだ残っているので、通販の際にお付けする予定です(私が個人的に紙媒体が好きなのです)
季節的に少し時期がずれていますが、良ければ追記よりお読みください・・・。





【ほしめぐりのうた】


どこか浮かれた様な空気が漂う週末の繁華街。
その中の一軒で俺は酔いのまわった同僚が絡んでくるのを軽くいなしつつ、卓上に置いてある電話にさり気なくちらちらと視線を落としていた。
それに目ざとく気づいた同僚の一人がわざとらしく俺の事を囃し立ててくる。

「ん、どうした?ああ、もうイルカの何時ものラブコールが来る頃か」
「もうそんな時間かよ?」

ワザとらしく時計を確認する同僚に冷やかされるのはいつもの事だから、俺は特に否定も肯定もせずに曖昧に笑って見せた。そんな俺の様子を見て同僚は大げさに肩をすくめてみせると、又皆好き勝手に話を始めた。

「しかしイルカの所は本当に仲が良いよな」
「でもさ、彼女は結構束縛するタイプみたいだぜ」
「そうなのか?」
「お前あんまり飲み会参加しないから知らないのか。イルカと飲みに行くだろう、そうしたら飲み会でも、残業していてもこれ位の時間になると必ず連絡よこすんだよ」
 
割と社内では有名な話だと思うんだが、まだ知らなかった奴もいたみたいだなあなんて考えていると「マジで!」と驚いた声が聞こえた。

「そうそう、毎回必ず。イルカは人当たりも良いからモテるんだけどさ、毎回飲み会とかで電話している様子見て、たいていは諦めちゃうんだよな」
「あとさ、こいつが鈍いって言うのもあると思うぜ。何かアピールされても毎回華麗にスルーしてるし」
「あ、受付の子が、グロス塗って目潤ませて飲み会でしな垂れかかって来た時に『てんぷら食べ過ぎて、具合悪いんですか?トイレならあっちですから、誰かに付いて行ってもらった方が居ですよ?』って聞いたのは伝説化しているよな」
「何だよそんな事あったのか?俺も見たかったなあ~」
 
そう言えばそんな事あったけど、あれアプローチしていたんだ。全然気づかなかった・・・と思いながらグラスを傾ける。

「イルカはさ、折角たったフラグを気付かないでへし折っているタイプだよな」

 笑っていた同僚はふと真顔になって俺に質問してきた。

「なあ、イルカ。そう言えばさ、お前って飲み会とか遅くなる時は毎回報告しているのか?」
「ああ、一応連絡するよ。残業は日付が変わりそうな位遅くなる時だけだけどな」
「・・・お前の所って、遠距離恋愛だろ?それってちょっと束縛きつくないか」
「まあ、普段はそう見えない人だけど、俺に対しては若干焼きもちやきかもな。最初はそんな人に見えなかったから付き合いだしてから驚いたけど、まあそこも良いんだよね」
 
普段は冷淡な感じを漂わすあの人が、俺の前では猫のようにゴロゴロと甘えてくる様子を思い出す。

「他の人には見せない俺だけの人?みたいな感じがしないか」
「何だよ、イルカ。さり気なく惚気んなよ」
「羨ましいのか?でも話を振ってきたのはお前らだろうが」

笑いながらそう答えると、隣の奴がわざとらしく肘で脇腹をつついてきた。
手にしたグラスから酒が少し零れてしまい、慌てておしぼりで手を拭いていると、脇に置いておいた電話がチカチカと点滅しているのが見えた。自己主張している電話を慌てて掴むと「すまん、ちょっと酔い覚ましもかねて外に出てくるわ」と同僚達に軽く謝りながら店の外へと出る。
後ろから「外寒いから早く戻ってこいよ」「ラブラブらしいから逆に冷えて丁度いいんじゃないか」と冷やかす同僚達の声が俺の事を追いかけてきた。

その人の名前の表示された画面をタップしながら戸を開け、店の外へ出る。
その途端、店内の熱気に包まれた空気と打って変わって春の初めのどこか透き通るようなひんやりとした空気に包まれる。
(コートを持ってくれば良かった)と内心後悔したが、電話の相手の機嫌が悪くなられるより、自分が寒さを我慢する方が良いかと思い、少しでも風を避けようと店の脇へと回る。
「もしもし」と電話に向かって話しかけると、どこか不満げな声が耳に響いてきた。

「・・・ねえ、電話に出るのが随分と遅くない?こんな時間までまだ飲んでいるの」
「・・・カカシさん、久しぶりの第一声がそれは無いんじゃないんですか?店の中が騒がしかったんで外に出たんです。それで出るのが遅かったんですよ」
「ふうん、飲み会で盛り上がってて、電話の事を放っておいたからじゃないの?」
「そんな事ないですよ、逆にその電話の事でイルカの所は本当に仲がいいねって冷やかされたんです」
「ふーん、そうなんだ」
「まあ、ついでにさり気なく惚気ておきましたけどね」
「・・・あっそ」

 カカシさんの声の調子が少しだけ上向きに変わったが、どこかまだ不機嫌そうな口調は変わらない。
 まあそのほかの事も色々言われていたけど、それを言うと機嫌が更に悪くなるのが俺はもう良くわかっている。
飄々として人を寄せ付けない去る者は追わずと言った雰囲気のカカシさんだが、自分の本当に大事なモノへの執着心の強さに対しては俺は身を以て体感していた。

「・・・カカシさんどうかしました?機嫌余り良くないですか」
「別に。イルカの気のせいじゃないの」

 いつもよりもどこか棘のある言い方が気になって尋ねると、電話の向こうのカカシさんはごにょごにょと何か言った後黙りこくってしまった。

「カカシさん特に用事が無ければ、俺もうそろそろ戻ります」
「・・・大事な恋人だっていうならもう少し位何か話しててもいいんじゃないの」
「何でそんなに拗ねているんですか?」
「拗ねていると思うなら、何が原因だと思うの」
「まあその口調でしたら原因は俺でしょうね。でも何ででしょうね?」

やっぱりな拗ねていたのかと思ったと同時に、その原因に心当たりが特になく首をかしげてしまう。付き合う前の友人関係の時からそうだったが、カカシさんの機嫌が悪い時は、俺が忙しくて連絡をマメに取れないときの事が多い。
特に今週は俺が配置されている大きなプロジェクトが一段落を迎えるからここ最近は電話は殆ど出来なかったが。
でもそれは電話できない分、マメにラインとメールで連絡を取るという事でカカシさんも納得していたはずだ。
不機嫌な態度に本当に心当たりがなく、俺が電話口で首をかしげながら暫く押し黙っていると、カカシさんはやがて小さな声でボソボソと話し始めた。

「ヤマトがさ・・・」
「・・・ヤマトさんがどうしたんですか?」
「イルカに会ったって聞いて・・・」
「ええ、会いましたよ?でもそれはあくまで仕事のついでに近くまで来たから会ったって話はしてありましたよね」
「確かにその話はイルカからも聞いていたし、ヤマト本人にも聞いていたけどさ・・・」

ついでに行ったついでにイルカに手を出したら大変な目にあうぞ!と散々騒ぐカカシさんに呆れて、アスマさんや紅さんにキレられたことも聞いているが、それは黙っておこう・・・。

「じゃあ何なんですか?」
「・・・髪」
「は?髪・・・って何のことですか」
「それはこっちの台詞なんだけど。「は?」じゃないでしょ?いつ髪切ったの?俺何も聞いてないんですけど!ヤマトが「イルカさん元気そうでしたよ」って撮った写真見せて貰って吃驚したんだけど!」
「あ~そう言えば仕事が一段落したし、伸び放題だったから少しだけ切ったんですよね。そう言えば伝えるの忘れてました。ついうっかりしてて」

 手を伸ばして後頭部を触ると、少し短くなった尻尾のような髪がある。

「ついうっかりじゃないよ!そう言うのを他の人経由で知ったとか、そう言うの凄く嫌なんだけど!だから俺はあの時イルカの転勤に反対したのに・・・」

 カカシさんは自分が知らない間に、俺のどこかが変わる事が凄く嫌らしい。付き合いだしてしばらくした経ち、初めて体を
繋げた後、二人でまどろんでいる最中に「俺がいないところでイルカが変わるのって嫌だなあ。まあ、俺がイルカを俺好みに変えていくのは良いんだけどね」とぽそりと呟かれた。
にんまりとどこか卑しげな笑みを浮かべ、言葉の端々に色を含ませながらそう言われ、恥ずかしさのあまり思わずベッドから蹴り落としたのは、今ではいい思い出だ。
転勤が決まった当初『俺も仕事辞めてイルカの転勤先で仕事を探す!それが駄目ならいっその事イルカの事を監禁して・・・』と物騒な事を言い張る彼にプロジェクトが終わるまでだけだからと必死に説得したのも今ではいい思い出だ。・・・多分。

 たかだか髪を切ったくらいでと思うのだが、カカシさんには納得いかないらしい。電話口でヒステリックに騒いでいる声を聞きながら久しぶりに空を見上げると、そこには繁華街のネオンに負けじと冬のピンと張るような空の中でチカチカと輝いている星が見えた。
それを見ていると、ふと彼が告白してくれた時は一緒に星を眺めていたなと思い出して少しだけ胸が痛くなる。星空を見るとその事を思い出してチクリと痛くなるから、最近は空を見ないようにしていたんだった・・・。
 胸の痛みに気付かない振りをしながら、ワザとらしいほどの明るい声でカカシさんに問いかけた。

「ねえ、カカシさん。今日はそっちの天気はどうですか?」
「天気?別に雨とか降ってないけど。どうかしたの」
「今どこにいます?ちょっと空を見れますか」
「窓の外って、ちょっと待ってて」

 ごそごそと動く音がする。
眼を閉じ、しばらく訪れていない彼のマンションの間取り図を瞼の裏に浮かべる。
カカシさんはきっとリビングで電話していただろうから、少し移動してベランダの鍵置開ける頃だ。と思ったと同時にかちゃりと小さな音がして、その後カラカラと軽い音がした。

「取り敢えずベランダに出てみたけど。一体何」
「カカシさん、去年の冬に俺と告白してくれた時、一緒に星を見ていたのを覚えてますか?」
「・・・そりゃあ覚えているに決まっているでしょ?」
「じゃあ、オリオン座を探してください。分かりますか?まだぎりぎり見えるはずなんで」
「はあ、馬鹿にしてるの。それ位わかるに決まっているでしょう」

カカシさんの少し怒ったような声が、聞こえたあと「ああそう言えば随分と随分暖かくなったんだね」とそう言って少し静かになる。
ふと歌うように何か呟く声が聞こえた。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

小さく呟きながらカカシさんはオリオン座を探していたが、少ししたら「あった!」と小さく叫んだのが聞こえた。

「イルカ、見つけたよ。それでオリオン座がどうしたの」
「ありましたか?カカシさん、俺の所からもオリオン座が見えます」

そう話しながら空を見上げ三つ並んだ特徴的な星を見つけると、空いている方の指先で何となくオリオン座の形をなぞってみた。

「うん、それで?でもさ、二人で見た時と同じくらいの時間なのに、随分と位置が変わったね」
「そうですね。でも、カカシさんの居る場所からも、俺の居る場所からも同じ星が見えます。それってきっと、お互いが思っているよりも、そんなに遠く離れているんじゃ無いと思いますよ」

 そう言いながら上を見上げると、自分の吐く息で一瞬目の前が白く曇る。

「・・・何かさ、上手い事言って俺の事を誤魔化そうとしてない?」

さっきカカシさんがぽそりと暖かくなったと言ったが、俺の所は吐く息がまだまだ白い。星を見せて距離なんて大したことが無いと言うつもりだったのに、彼の何気ない一言で、改めて自分自身が二人の距離を感じてしまう。ぼんやりと星を眺めているがいつの間にか光はゆらゆらと揺れてきて、眼に涙の膜が張ったことが分かる。

「そんな事ないですよ」

 瞬きを何度かして歪んだ視界をクリアにさせると、自分自身を誤魔化す様にふふっと笑ってみせた。そんな俺に向かって小さなため息を吐いた後、カカシさんは話し出した

「そうだね。同じ星が見える位だしそう遠くは無いのかもね」
「そうですね・・・」
「でもさ、俺ばっかりが寂しがっているけど、イルカも寂しい時は寂しいって言って?」
「おれ、寂しいなんて・・・」
「でもさ、今泣きそうになっているでしょ」
「え、何で?!」

 言ってしまってから思わず片手で口をふさぐ。

「やっぱり。少しカマ掛けたけどさ、イルカの声の調子で何となく分かったよ」
「・・・カカシさん」
「なに、イルカ?」

 囁くようにそっと俺の名前を呼ぶ。そうやって耳元で俺の名前を呼ぶ替えの声が好きだ。でも同じ星が見えるから近いと自分自身に言い聞かす様に思い込んでみても、実際にはお互いの距離は遠すぎる。

「俺、カカシさんに俺の名前を呼んで貰うのが好きです」
「うん、それで?」
「でも、電話越しで呼んで貰うのと、実際に耳元で呼んで貰うのとでは、やっぱり全然違う」

 カカシさんは黙って俺の話を聞いている。俺はどこか泣きそうになりながら話を続けた。

「電話で繋がるけど、同じ星を見ているけど、やっぱり遠いです。直接声が聞きたいです」
「うん、やっぱり遠いよね。で、イルカはどうしたい?」
「寂しい・・・カカシさんに会いたいです。そして直接名前を呼んでほしいし、触りたいです」

 躊躇いながら言った俺の言葉を聞いたカカシさんが、大きくため息を吐いたのが聞こえた。そうだよな、あれだけ自分から会うのも出来るだけ我慢しましょうって言っておいてこのザマだ。幾らカカシさんでも呆れているのかもしれない。

「・・・やっと言ってくれた。あのさ、無理しなくていいんだよ。俺はイルカに会いたいって言って貰えると嬉しい」

子供をなだめるように優しくそう言われて、我慢していた一言がポロリと零れ落ちてしまう。

「だって俺の勝手でこっちに来てそんな弱音は吐けないって」
「あのね、イルカってばいつ聞いても『大丈夫です』としか言わなかったよね。この前だって本当はヤマトの代わりに俺が行っても良かったんだ。でもさ、イルカってば愚痴の一つも吐かないから、俺も何か子供見たくむきになっちゃって・・・」

 カカシさんの思いがけない言葉に、足元がぐにゃりと柔らかく不安定になったような気がして思わず近くの電柱に寄りかかり、星空を眺めると今度はぎゅっと胸が苦しくなる。カカシさんの一言で心が大きく揺さぶられたのが分かった俺は、思わず文句を言ってしまう。

「何ですかそれ・・・。来れるなら、ヤマトさんじゃなくてカカシさんが来てくれればよかったのに。会いたかったのに」
「それ本当にそう思っている?本当に?」
「本当です。しつこいですよ、俺はカカシさん不足なんですよ」
「俺な随分と前からイルカ不足だよ」
「・・・俺はカカシさんに会いたいです」

 今度は素直にそう言えた。
 星空を見るだけでズキズキと心が痛むのは自分が素直じゃなかったせいだ。
だから今はこの痛みを受け止めよう。痛みと向き合いながら、時間を作ってカカシさんに会いに行こう。
そう決めた俺の耳に思いがけない一言が飛び込んできた。

「うん分かった。でも今すぐは無理だから、明日まで待ってて。朝一で新幹線に乗って会いに行くからそれまで待ってて」
「え、仕事は?ヤマトさんに忙しいってきたのに」
「何とかさっき終わらせたから、今週末は大丈夫。髪の事でちょっと拗ねてたけど、ヤマトからどこか元気がなかったって聞いて心配してた。でも確実に休めるか分からなかったから言えなかったんだ」

 ・・・カカシさんが会いに来てくれる!嬉し過ぎて手が震えてきたが、いつもの癖で少し拗ねた発言をしてしまう

「・・・ここは車で今すぐ行くからとかじゃないんですか」
「無理だよ。すぐに会いたいけど、車に乗って体力と時間を使うなら、イルカに乗って体力とお金を使う方が良いに決まっているし」
「ねえ、カカシさん。さり気ないおやじ発言止めてください」
「まあいいでしょ。イルカはそんな俺も好きでしょうが」

 自意識過剰と言ってしまおうかと思ったが、素直に素直にと自分の中で言い聞かす。

「そうですね。じゃあ今日はカカシさんの夢を見て我慢するとします」
「あ、言っておきますが、俺に夢で逢ってもエッチな事は禁止ですよ!」
「・・・何言ってるんですか」
「明日嫌ってほどするから、夢では我慢してよ!」

 夢の中の自分にまで焼きもち妬くのか!そう考えたら思わず笑ってしまう。くすくすと笑う俺に、気を取り直したらしいカカシさんが囁いてきた。

「いい、明日イルカに会いに行くから。それまで待っていてね」
「ええ、カカシさん。早く会いたいです」
「うん、俺も早く会いたい」
「そうしたら、夜はイルカと一緒に星を見ようか」
「ええ、楽しみにしてますね」
「あ、ごめんね、飲み会抜けてきてるんでしょ?。そろそろ戻らないとね。じゃあね、お休み」
「おやすみなさい、カカシさん」

 電話を切ると空を見上げ大きくため息を吐く。
さっきまでは見るだけでどこか胸が痛くなった星空だったが、カカシさんと一緒に見ればきっと彼が帰った後も穏やかな気持ちで見る事が出来るだろう。

この次、星と季節が巡り、彼が寒いベランダでオリオン座を眺める時はきっと俺が隣にいる事が出来るだろう。そう思いながら、俺は店の中へと戻って行った。


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