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とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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不発弾

こちらは昨日UPさせていただいた鷹見印御題配布所様の2つ目のお題の『不発弾』になります。
一応昨日の話のカカシ版になります。
が、昨日の話しはそのままで終わらせて欲しいと思われる方もいらっっしゃると思いますのでその時は又違う話だと思って読んでいただければと思います。

薄ら甘い話を書きたいと思い、いつもと違った感じの話になりましたが予想に反して沢山の拍手や嬉しいコメントをいただきまことにありがとうございます。


話がそれましたが読まれる方は追記からお願いいたします・・・。


不発弾

彼と初めて会った時は自分とは合わない人だろうと思った。
ピンッと伸ばした背筋。
見るからに真面目で実直そうな外見。
一筋の乱れもなくきっちりと高い位置で結わいた髪の毛。
言っちゃ悪いが顔の真ん中を横切る傷が無ければ特に特徴の無い平凡な外見。
見れば見るほど見た目も生活も乱れていた自分とは到底合わないと思った。
が、なぜか妙に心ひかれた。

ただの部下の元担任教師と言うだけの彼との関係。
通りすがりに挨拶をする。
部下たちがじゃれかかる後ろでお互い会釈する。
任務完了後の受付でひと言、二言、言葉を交わす。
ただそれ位の関係だった。

ある日、単独任務の帰りに通りかかった店先に名産品らしい様々な種類の髪紐が売っていた。
そのうちの一つを見た瞬間、何故か彼に似合うと、そしてその髪紐で髪を結わえた彼を見てみたいと思い衝動的に買ってしまった。
そしてそんな自分に対して戸惑った。
彼とは土産を買っていくほど親しい間柄ではない。
買うなら部下たちに買っていくほうがよっぽど自然だ。
何でいきなり買おうと思ったか自分でも説明が出来ない。
そして今まで誰かにそんな風に物を買った事もなく、買った良いがどうやって渡せば良いのかわからない。

取り敢えず手のひらに収まるくらいの小さな紙袋に入ったそれを支給されて着ているベストの左の内ポケットに入れる。
上から軽くそれを抑えてみると何となく安心した。

もう少し仲良くなれば何気なく渡せるのかも知れない。
そう思い彼との接触を少しずつ増やすようにしてみる。
挨拶の時に任務の話をする。
受付の時に彼の元生徒である部下について少し話す。
部下たちといる時に会ったら会釈だけでなく皆で食事に行かないかと声をかけてみる。
少しずつジリジリとではあるが距離が近づいている気がしていた。
彼の緊張していた態度が段々と柔らかくなり、呼び方もはたけ上忍からカカシ先生へと変わり、受付で見るような形式ばった笑顔だけではなく自然な感じの笑顔も出るようになってきた。

そんな時、部下達の会話からもう少しで彼が誕生日だと知る。
そこでなら『今も部下たちがお世話になっているから』と渡せるかもと頭の中にその日付を刻み込みながら紙袋の入っている辺りをそっと押さえる。

結局彼の誕生日に髪紐を渡す事は出来なかった。
部下たちとの修行の後に急遽入った簡単な筈の任務は思ったよりも長引き、里に戻り報告書を提出したのは日付が変わる直前だった。
こんな夜更けに訪ねて行くほど親密な関係にはなっていないし第一彼の家を知らない。
こんなことなら彼の誕生日を祝って彼の好きなラーメンをご馳走するんだと張り切っていた部下たちに渡してもらえば良かったかと一瞬考た。
だがこれは自分の手で渡し彼の反応を見たいと思っている自分に気付き頼まなくて良かったと思い直す。
「アスマの言った通りまるで爆弾を持っているみたいだよ。」
先日同僚と交わした会話を思い出し一人呟く。

「カカシ、お前最近具合でも悪いのか?」
髭の同僚に聞かれギョッとする。
「何よそれ~。何言っちゃってんの、この髭は?俺は元気だ~よ。」
「お前、自分で気付いてないかもしれないが最近たまに左胸の辺り抑えてんだろ?どっか具合悪いんじゃねえかと思ってよ。」
そう言われて驚く。
知らないうちに髪紐の袋の入っている辺りを押さえる癖がついてしまっていたらしい。
「何でも無い~よ。人に渡すものが入っているから気になっていたのか~もね。」
「そんなしょっちゅう押さえて一体何が入ってるんだ?爆弾か?」
そうあまり面白くない冗談を言うと髭の同僚は自分で笑っていた。
「・・・まぁある意味、爆弾みたいなモノか~もね。」
小声で呟く。

手元にあれば何だか安心するが不安でもある。
早く渡して自分でも理由付けできない思いから開放されたいがもしお互いにそんな親しい関係では無いと拒絶されたらと思うと渡すのに躊躇われる。
持ち歩いている間に髪紐はいつの間にか俺の思いの詰まった、自分でも何処か持て余している爆弾みたいになってしまっている。

「爆弾は爆弾でも渡せなきゃただの不発弾だ~よね。」
呟きながら自分でも気付かないうちに癖になってしまっていた無意識のうちに左胸の紙袋の辺りを押さえるしぐさをしていた事に気付き思わず苦笑する。
もう少し、もう少し親しくなればと呪文のように呟いてみた。

もう少し親しくなればと思っていた思いは中忍試験の際に霧散する。
大勢の前で対立し彼を彼教え子を卑下する様な言葉を口にしてしまった。
彼との関係もこれで元通りかと思ったとき彼は後日改めて俺の元へ謝りに来た。
「はたけ上忍。先日は身分もわきまえず失礼な発言を致しました。お許しいただけるとは思いませんが無礼をお詫びいたします。」
「・・・それで?」
「それだけです。一次試験も、二次試験もあいつらは無事突破しました。はたけ上忍のおっしゃっていた通りあいつらは俺の知っている俺の生徒だったアカデミー生の頃のあいつらじゃない。今はあなたの部下であり立派な下忍でした。」
彼が二次試験の第七班の伝達係を務めたのは聞いていた。
そこで何を話したのかは知らないがあの時と違い何処かさっぱりとした顔をしているのが見て取れた。

「・・・気に入りません。」
「はい、はたけ上忍のおっしゃる事はもっともだと思います・・・。」
「ほら、また!何?はたけ上忍て?改まっちゃって!気に入りません!!」
「えーっとはたけ上忍。・・・気に入らないってまさかひょっとしてそこですか?」
「そこですよ!!なにその呼び方!気にいらないったら気に入りません!!」
「・・・カカシ先生?まるでアカデミー生みたいですよ。」
「あー何か先生も気に入らなくなりました!!先生ってやめて下さい。」
今まで彼が俺を呼ぶときに使っていた先生も止める様どさくさ紛れに言ってみる。
彼はおずおずと
「じゃあカカシ・・・さん?で良いですか・・・?」
と躊躇いながら口にした。
「まあ良いでしょう。今のところごうか~っくです。」
俺の言葉に一瞬呆れた様な顔をしてその後破顔一笑といえる清清しい笑みを見せた彼に俺は思わず見惚れてしまった。

この人こんな笑い方もするんだ・・・。
俺は少しは仲良くなったつもりでもこの人のことを全然知らない事に改めて気付く。
きっとこの人はもっと色々な顔を持っているんだろう、そんな彼をもっと見たいしもっと知りたい。
今まで他人の事なんて興味を持たずに生きてきた筈なのに、彼に対してそんな事を考えた自分に驚くと同時にようやく自分の気持ちに気付く。

(・・・そうか俺はこの人のことがきっと好きなんだ。)

何となく最初から心惹かれた訳も、自分でも訳が判らないまま似合いそうだからと衝動的に髪紐を買ったのも、その髪紐の袋をベストを着替えるたびに入れ替えて持ち歩いてしまうのも、自分の中の理由付けできない想いも俺が彼の事が好きだからだったんだ。
「カカシ・・・さんどうしたんですか?急に黙りこくって?」
彼はおずおずとした顔で聞いてくる。
「まだ気に入りませんね。ねえイルカ先生?今度俺に飯もおごってくださいよ?」
「えっ俺がですか?中忍の給料ですよ?言っておきますが上忍の方々が行ってる様な高いお店なんて無理ですよ?!」
今度は慌てた顔になる。
先生のあの顔もこの顔も今初めて見た。
ねえ先生?俺はあなたの事もっと知りたいと思ってる。
あなたが最初の頃より俺に対して心を開いて、好意を持ってくれている事はわかってるよ。
必死に隠してるだろうけど上忍をなめちゃいけないよ。

今ならこの髪紐を渡せそうな気がするけどもう少し後にする。
これを渡せる位になるまで俺はあなたの事をどれくらい知ることが出来るんだろう?
このさらに俺の思いの詰まった爆弾のような髪紐を渡した時あなたはどんな反応をするんだろうか?

「カカシさ・・・ん、ご飯ご馳走するのは中忍試験が終わった後で良いですか?すぐじゃなくてゆっくりになちゃうんですけど。今は給料日前で手持ちがちょっと・・・。」
と照れたように顔の傷を掻きながら話しだす先生。
勿論ゆっくりでいいですよ?
あなた器用な方じゃないでしょ?
俺も今あなたに対する気持ちに気付いた位だしあなたに合わせてゆっくり行きますよ。
でもね?この思いの詰まった爆弾のような髪紐があなたの思いで溢れて暴発する前に渡せるようにしたいんです。
だからこれから覚悟しておいて~よね?

さっき気付いた彼への思いをこめる様に左胸の袋の辺りを軽く押さえながら俺は話し続ける彼の顔を仕草を見逃さないようにそっと見つめた。

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