プロフィール

とめきち

Author:とめきち
2013年夏カカイルにはまった新米カカイラーです。
煩悩のまま駄文を書き散らしております。

ギャグとシリアスが混沌としております。
闇鍋みたいなサイトです。

本人は読むのは雑食です。
書くのはカカイルメインでちょっこっと捧げ物でライアオ書いてます。
こちらはカカイルサイトなのでそちらはUPしてません。

溺愛するポケモンはラプラスと使いやすさでコバルオン。
お稲荷さんと聞くと変態仮面が真っ先に思い浮かびます。
意外と手先が器用です。

基本的にギャグのカカシ先生はイルカ先生の話をキチンと聞いてませんし変態です。
イルカ先生は基本ツッコミです。

現パロのリゾートシリーズは基本カカイルですが色々なキャラが出てます。
っていうか最近そっちがメインな気もします・・・。

高校生シリーズは一旦完結しましたがたまに番外編で出てきてます。

リンクフリーです。
報告とかしてもらっちゃったら即効お邪魔します。
相互とかさせていただいちゃったりしたら喜んで話の一本でも書かせていただいて手土産にお邪魔いたします(笑)

ではへっぽこで珍妙で拙い文ではありますが宜しければお楽しみいただければ幸いです。

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キリ番はしばらくお休み中です

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落日

現代パラレルで高校生カカシと教師イルカです。
いろいろな方が書かれたお題かと思います。
もし宜しければ追記よりお読み下さい・・・。


落日

子供みたいに椅子に逆に座りガタガタ揺らしながら彼は俺の事を呼んでいる。

「センセ~」

うるさい!

「ねえ?海野センセ~?」

無視だ無視!!

「ねえ海野センセ~こっち見てってば~!!」

いいからとっとと早く帰れ!!

「イルカセンセ~?ねえそろそろ俺とひと夏の経験する気になった?」

・・・!!

手元にあった資料を机に叩きつける様にして立ち上り振り向く!!

「畑!お前は教師を・・・大人をからかうのもいい加減にしろ!!下校時刻はとっくに過ぎてるんだからとっとと帰れ!!」

「センセ~やっとこっち見てくれたネ~。ねえもう終わりでショ?今日も一緒に帰ろう?」

俺は肩で息をしながら椅子にまたがってこっちを見て優美に微笑む生徒を見下ろす。
珍しい銀髪で抜けるような色白の生徒は他に人が居るとその外見通りの優雅な立ち振る舞いだが俺と二人きりになると態度が豹変する。
俺自身も最初は彼の変貌振りに夢でも見ているのかと思った位だ。

「畑、お前は学校来て俺にちょっかいかけてる暇があったら家で受験勉強でもしてろ!!何が楽しくて毎日毎日俺の所に来るんだ!!」
「だから最初から言ってるじゃないですか?俺はセンセに会いたくてこの学校に転入して来たの。せんせに会いたくて毎日来るの。だから早く俺に口説かれてよ?」
「・・・毎回ふざけるのもいい加減にしろ。お前がここに転入して来たのは親御さんの都合だ。口説くって・・・口説くって・・・。お前に前から言っているがお前も俺も男でしかも教師と生徒だ!!誰と何かを賭けているのか知らないが時間の無駄だ。諦めろ。」
「嫌でーす。俺の辞書には諦めるって言葉はあってもイルカセンセを諦めるって言う言葉は無いんですヨ~。それにセンセを賭けの対象だなんてそんな失礼な事するわけ無いでショ?」
これまたにっこり微笑む顔はどんな女性でも速攻で陥落しそうだが所詮こいつも俺も男だ。
「賭けるなら・・・。どうせなら俺はセンセと賭けをしたいな?ねえどう?」
「・・・生徒と賭けする趣味は俺には無い!」
「そんな事言わないで?」
「うるさい、ほれ準備室の鍵閉めるから邪魔だ!とっとと出て行け。」
「じゃあ今日も裏門で待ってますね~。」
「待たなくていいからとっとと帰れ!!」

教員用の昇降口を出て裏門を見ると猫背気味のシルエットが夕焼けに浮んでいた。
一瞬そのまま踵を返し、かなりの遠回りになるが正門から帰ってしまおうかとも思った。
夏休みに入ってから畑は俺のいる準備室に毎日のようにやって来てはちょっかいをかけてる。
本当か嘘か分からない冗談を言うような軽口で俺の事を口説いては途中まで一緒に帰っていく。
夏休みも終わりが見える頃になると準備室に畑が居て終わったら一緒に帰る事が当たり前になってしまっているのが俺には何だか悔しい。
こちらに気付いたのか畑は小さく手を振るとゆっくりと歩き出した。
畑は俺を見つけると小さく手を振ってからゆっくり歩きだし俺は少し早足でその後ろを追う。
少しして追いつくと二人並んで駅まで帰るのがいつの間にか暗黙の了解になっていた。

「ねえセンセ?」
「ん?何だ、畑?」
「夕日が綺麗だね。」
「・・・ああそうだな。」
「ねえセンセ?」
「今度は何だ?」
「やっぱり賭けしようよ?」
「お前もしつこいな・・・。第一どんな賭けだよ?」
「俺頑張るから卒業までに俺の事好きになって?それが賭け。」
「・・・お前もいい加減しつこいな?じゃあ万が一卒業までに俺が畑の事好きになったらお前の勝ちか?そうしたら俺はどうすればいいんだ?」
「センセが俺の事好きになってくれたら。好きになってくれて、卒業して、教師と生徒で無い海野イルカと畑カカシになったら・・・。」
「・・・なったら?」

「おれにセンセの事抱かせて。」

「・・・お前何言ってんだ!!」
「俺本気だよ・・・。」

それまで前を見ていつもと違い淡々と会話していた畑はそこでやっと俺のほうを見て足を止め言葉を続けた。

「ねえセンセ?俺はセンセ以外は何も欲しくないの?生まれて初めて本当に欲しいと思うモノが出来たの。多分こんなこと一生に一度だと思う。だからお願い俺と賭けをして?」
「俺はモノじゃねえ。でも何で俺なんだ?もし賭けをして俺がお前の事好きにならなかったらどうするんだ?お前の過ごしてきた短い人生の中で一生に一度なんて言い切れないだろうが?」
「そうだよね、センセはモノじゃない。変な言い方してごめんなさい。でも何で好きになったかなんて俺にも良く分からない。でもセンセじゃなくちゃ俺は嫌だ。確かにセンセよりも短い人生だけどこんな気持ちになったのは初めてだしこの先も無いと思う。それは自分の事だし良く分かる。俺は、俺はきっとこの先センセ以外の他の誰も欲しいと思わないし好きにならない。」
俺の事を今まで見たことが無いような真剣な顔で俺を見て吐き出すようにそう言った後又前を見て歩き出す。
俺は何も言えなくて、畑もそれ以上何もしゃべらずに、お互いそのまま無言で歩き、やがて駅が見えてきた。

何となく無言のままいつものようにホームの端でお互いに少し離れて電車を待つ。
いつもなら畑がつらつらとしゃべり俺が相槌をうつパターンなのもあり何となくいたたまれない。

『3番線に〇〇方面行き特急列車が通過します。ご注意下さい』
案内の少し後物凄い勢いで電車が通過した。

通過した時の物凄い風圧に俺は少しよろけて
「うわっ、凄い風だな!!畑大丈夫か?」
と彼の方を見た。
彼はいつものように猫背気味でポケットに手を突っ込んでいた。
風が強かったからか少しうつ向き気味で目は閉じていて。
彼の後ろには丁度今の大人と子供の間にいる不安定な彼の様な、夕焼けが沈んだ後の昼と夜の境目みたいな空が広がっていた。
次の瞬間遅れてきた突風が銀髪を舞い上がらせシャツをはためかせた。
彼は今の境目にいる彼みたいな昼と夜のグラデーションの境目の空を背景に舞い上がった銀髪と白い肌の横顔と白いシャツを浮かび上がらせていた・・・。

そんな彼を見て俺は生まれて初めて誰かのことを綺麗だと思った。

パッと目を開けると畑は俺のほうを見て
「凄い風だったね?センセは丈夫だった?あっもうすぐ電車来るみたいだよ。」
といつものように笑いながら言った。
少し遅れてやってきた電車に二人乗り込む。
通勤ラッシュの少し前の適度にすいた電車に乗り畑は端に俺はその横の席に並んで腰掛ける。
畑は俺との間にだらっと手を置き俺は軽く膝の辺りに手を置く。

「・・・ねえセンセ?」
少し上ずったお互いに聞こえるくらいの小さな声で畑は話しかけてきた。
「さっきの賭けの話だけどお願いだから答えはすぐに出さないで。」
「・・・畑。だけどな?」
「センセお願いだから。センセはきっと俺の事好きになるよ。だからお願い。俺と賭けをして?」
「・・・分かった。賭けをするかどうかの答えは今は出さない。でも良く覚えておけ、あくまでも俺は教師でお前は生徒だ。」
「センセありがと。あともう一つ・・・。」
そういうといきなり膝の辺りにあった俺の手を軽く掴み足の間に置いた自分の手のひらに重ねる。
そしてその手を人目から隠すように自分の鞄をずらして互いの足の上に置く。
「畑!!」
「お願い、俺が降りるまででいいから。」
掠れた声で前を見たままそう言いうと重ねた手のひらの指先だけを軽く絡める。
俺の手のひらは彼の手のひらの上に乗っているから振りほどこうと思えば幾らでも振りほどけるはずなのに・・・。
俺の頭の中は今までに見たことが無いような真剣な顔で俺に話しかけてきた顔やオレンジから夜の空へと向かうグラデーションに浮かび上がった白い横顔が浮んでは消え浮んでは消えていって。

そのまま俺は畑の手の上に置いた自分の手を、絡めた指先を何故か振り解くことが出来なかった・・・。

祭りの前 へ続く

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